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Woman type編集長が語る「女性向けメディア」にかける想い
「いい仕事。いい人生。」をコンセプトに、人材紹介や転職フェアの開催、様々な専門情報サイトの運営を手がける株式会社キャリアデザインセンター。
人材業界の企業が様々なオウンドメディアを運営しているなか、同社が運営する「Woman type」は“女性のキャリア”に特化したメディア。小林佳代子編集長にその背景や、メディアやコンテンツにかける想いを伺いました。
ウィルゲートの事業戦略室部長であり、暮らしニスタの責任者を務める林圭介との対談第三弾をお送りします!
Woman type編集長 小林佳代子
2005年4月に(株)キャリアデザインセンターに入社。自社転職サイトの求人広告制作や新卒採用などに携わる。同年7月よりWoman type編集長に就任。
最近の悩みは机の上が片付かないこと。
ユーザーとコミュニケーションを取るために
Woman typeはどのようなテーマで運営されているメディアなのですか?
「働く女性の仕事・キャリアと健康なカラダ作りを本音モードで考えるWebマガジン」がテーマです。もともと弊社には「女の転職@type」という女性向け転職サイトと「@type」という総合転職サイトがあるのですが、「転職」といった具体的な方法の手前でユーザーとコミュニケーションを取れないか、というのがWebマガジンのコンセプトとしてあります。
メインテーマは、働く女性の仕事の「職」と、彼女たちの健康を支えるための「食」。
「職」では、一般企業で働く女性や著名な女性起業家あるいは各種専門家へのインタビューを通して、さまざまな切り口から「キャリアの壁」を乗り越えるためのヒントを、一方「食」に関しては、シゴト人生を楽しむための健康なカラダ作りを目的に、「明日からも頑張ろう!」とテンションが上がるようなレシピやレストランを紹介しています。
キャリアで悩みを抱いた際に必ず出会うサイトでありたい
読者は正社員で働かれている女性の方がほとんどです。20~35歳位の女性が半数以上ですね。他のキャリア系媒体と圧倒的に違うのは、未婚の女性がとても多いところでしょうか。コアなターゲットとしては、20代後半でシゴトが好きで、長く働きたいけれどこれから先の仕事選択やライフイベントとの両立などで悩んでいる女性です。
女性向けメディアがこれほどあるなかで、何を一番の差別化にしているのですか?
実は“キャリア”に特化したメディアってあまりないんですよ。ライフがメインでカテゴリの1つとしてのキャリアはもちろんたくさんありますが。弊社自体のサービステーマでもある「いい仕事、いい人生」を体現していくためにも、キャリアについてのメッセージ性を強く持っていたいと考えています。ターゲットに挙げているような女性がキャリアで何かしらの悩みを抱いた際に必ず出会うサイトでありたいですね。
確かに、Woman typeはキャリアの話題についてかなり深堀りされていますよね。かつモノではなく人が軸のコンテンツなので、人々の感情に訴え、心を動かし、共感を呼びやすいメディアだと感じています。女性は男性に比べて共感が起きやすいですし。
そうですね、読者の方々がロールモデルを探している時に記事を読んでいただくことが多いですね。暮らしニスタはいかがですか?
「活躍することで人生が変わった、生活に張りが出た」という声をいただけることが増えてきました。暮らしニスタの中で主婦の方が投稿して雑誌に載り、多くの方々からコメントが来て。かつオフラインでセミナーを開催できたり、イベントの講師になれたりもする。
何が一番動いているかって、関わっていただいた主婦の心なんですよね。運営する中で、「一人でもこういった方を増やす」というミッションだと確信を得てきました。
なかなかメディアとしては珍しい形ですよね。Woman typeも、記事が広くバズるかということよりも、あくまでどうしたらうちのターゲットに響くか、ということを一番に考えながら作っています。
KPIはどのように追われているんですか?
デイリーでユニークユーザー数を追っています。提携メディアからの落下率や、メディアによって掲載のされ方が完全コピペや一部抜粋、まとめ系など多岐にわたるので、どの形式が一番リンクバックが多いかも分析したりしていますね。また、Facebook投稿の一番反応率がいい時間を見たりしています。
それは大切ですね。僕たちも最近SNSについていろいろ考えています。
主婦世代って、ソーシャル反応はいかがですか?
実はもの凄くあるんですよ。
そうなんですか!意外ですね…。
僕たちも驚きでした。Facebookなどのデータを見ると、33~40歳の世代がアクションが一番多いですね。僕も意外でしたがデータ上は40代もFBをしっかり使いますし、コメントもしっかりつけてくださいますね。
中には「もしや50代?」といった方もいますよ。
人々に問題提起ができるサイトに
今後小林さんはWoman typeをどんな媒体にしていきたいですか?
もう少し、問題提起ができるような媒体にしたいです。取材で様々な有識者の方と話す中で、「女性の活躍推進は、政府や会社に任せてばかりじゃだめだよね」という意見が多いんですよ、もっと個々人が意識的に自分のキャリアメイクをしないとだめだと。一方で、ほとんどの女性が何か仕事上での問題や結婚・出産などライフステージの変化に出くわしたときに、初めてキャリアについて考える。なかにはその場しのぎ的な選択をして後悔していまう人もいます。すごくもったいない。私たちがもっと情報発信をしたり、問題提起をしていくことで、女性たちへの気づきは与えられると思うんです。
Woman typeには話題が完結している記事が多いんですよね。「この問題に対してはこういう意見があります」のような。もっと読者の方が考える余韻を持つ記事を作っていきたいし、そういうメディアでありたいですね。メッセージ性をもっと高めたい。
小林さん自身はどのような働き方をしていきたいと考えていますか?
忙しいのが好きなんです 笑。会社の動きが速く、「1か月後に何をやっているかわからない」。そんな人生も面白いな、と思って。それに、死ぬ時に「30代ではしっかりやりきったな」と言いたい。対象は、仕事でなくても本当はいいんです。私にとっては、専業主婦をやり通すって仕事をするより大変だと思っているので……。大事なのは自分で覚悟をもって選択をしているかどうかだと思っています。
一方で、今の仕事以外でもパラレルキャリアを持てるような会社でやりたいことをやるでもいいし、小さい起業をするでもいいし。今っていろんな選択肢があるので、女性は可能性を広く持って欲しいですね。
そういった選択をする時にWoman typeを多くの方に見ていただきたいです。
より多くの女性にWoman typeを見ていただき、キャリアの選択肢を広げていただけたら素敵ですね。本日はありがとうございました。