公式
購買データの分析メディア 「ひなのガチ分析」が工夫する 「面白い」コンテンツづくりとは
「難しいことを簡単に」を経営理念に、消費者購買データなどを用いて企業のマーケティング戦略構築の支援をしている株式会社マーケティングアプリケーションズ。
そんな同社の新卒1年目、加藤日菜子さん(通称ひなさん)の手がける「ひなのガチ分析」をみなさんはご存知でしょうか。同社のTRENDAという購買動向データを用いて、日常のトレンドを分析するというメディアです。
メディアを始めた背景やメディアにかける想いを、「ひな」さんにお聞きしました。
左:広報担当 重光さん 右:「ひなのガチ分析」担当 加藤さん(ひなさん)
購買データで企業を支援
―マーケティングアプリケーションズの事業について教えてください。
重光様:2006年に設立された、消費者購買データを扱うマーケティング企業です。現在社員は約50名で、アメリカ、シンガポール、中国、韓国、フィリピンにも拠点があります。代表がもともと理系のエンジニアでして、大学生の頃にITベンチャーの台頭を見て魅力を感じ、大手システム会社・新規のベンチャー企業を経て弊社を立ち上げました。
弊社はメーカーのマーケティングの意思決定がデータに基づいて行えるようにするためのサービスを提供しています。高度成長期は「品質のいい商品を出せば売れた」時代だったのですが、今はそうじゃないですよね。なので勘と経験だけでなく「◯◯は何故売れたのか」「○○はどうすれば売れるのか?」といった分析、意思決定を行う際に消費者の購買データやアンケートをもとにした消費者の意識データ使って行えるように支援するのが弊社の事業です。
付け加えますと、マーケティングに関わるアンケート(マーケティング・リサーチ)は、通常メーカーの依頼を受けて専門の調査会社が行うことが多く、その方法も対面や郵送などで消費者にアンケートをするような昔ながらの方法から、ネットを使ったアンケート(ネットリサーチ)が主流になってきています。しかし、調査会社にとって自社独自でアプリケーションやアンケートモニター(アンケート回答者)を構築するのは費用対効果があわず、対応が遅れている調査会社が少なくありません。弊社は、そのような調査会社にネットリサーチのアプリケーションやアンケートモニターを提供もしており、その結果として依頼主であるメーカーが意思決定に必要な消費者の情報を得る支援をしています。
-面白い事業ですね。ひなさんはいつ頃入社されたんですか?
ひなさん(以下、ひ):今年の4月です。入社して現在4ヶ月で、現在は「TRENDA」というサービスを扱っている部署で仕事をしてます。
消費者とメーカーの間に入っている流通・小売はリアルタイムで「この商品がどういう人達に購入されたか」が分かりますが、メーカーはその情報(POSデータ等)はリアルタイムでは入手できない。一方でコンビニって「この商品は売れない」となると2週間ぐらいで棚落ちしてしまうこともあるんですよね。これって非常にもったいなくて、メーカーはもっとマーケティング施策を打てるのに早く打てない現状があるんです。こういった問題を解決するために、スマホアプリ「レシトク」を活用した消費者パネル購買データ「TRENDA」を弊社では提供しています。
購買データ事業開始とともに「ガチ分析」スタート
-TRENDAを担当されているひなさんですが、どのように「ひなのガチ分析」は始まったんですか?
ひ:事業部長に「これから購買データ事業を始めるから、広報的にやってみない?」と言われたことがきっかけです。私は特に、メディアの運営をやってみたくて入社した、というわけではないんですよね。事業部長のその言葉と入社後にデータの面白さを知ったことに後押しされて、また、学生時代出版社でインターンをしていたものの、データに触れて文章を書くことは未体験だったので、自分の経験にもなると思いチャレンジを決めました。
-広報的に、ということはやはり“会社のブランディング”が目的なんですか?
ひ:「購買データを提供するマーケティング企業」という認知をあげることが目的なのですが、「もっと多くの人にデータを身近に感じてほしい」という想いがあります。
かつ、調査業界ってPRに力を入れている企業が少ないんですよね。弊社はベンチャーなので、「じゃあ新しいチャレンジをしてみよう」という気持ちもあって始めたものでもあります。
-もともとひなさんは書くことが好きだったんですか?
ひ:そうですね。以前からブログを書くのが好きだったりして。あと大学2~3年の時にハッカソンのイベントのお手伝いをしていたんですよ。
そこでいろんな企業の方と話しているうちに、「こういうイベントっていいな」と感じはじめて。そのころ、周りの方からとあるメディアを立ち上げるという話を聞いたことから、イベントレポートを書くようになったんです。イベントに来ている人の想いを伝えたかったんですよね。
-こういったメディアって企画やネタ出しが大変そうですが、どのように行っているんですか?
ひ:普段からテレビやTwitter等、あらゆるメディアにアンテナを張って探していますね。「これが話題になっているからやってみよう」、という感じです。もちろん自分の関心も大切なんですが、それに寄り過ぎずにあくまで客観的に考えるようにしています。
また、ネットに詳しい学生さんも弊社の採用を受けに来てくれることがあると思うので、「そういった学生さんはこんな話題に敏感だろうな」、と想定してネタを考えることも大切にしています。ガチ分析では企画から分析、執筆まで全て担当しています。
-ダイヤモンド・オンラインにひなさんの記事が以前掲載されていましたね。反響はありましたか?
ひ:かなりありましたね。
正直、同誌に掲載されたペヤングの記事はこんなに話題になるとは思っていなかったです。
大きい反響を得る為に、キャッチーさと分析の深さといったギャップを大切に企画していますね。
データを身近に感じてもらうために
-今後のひなさんのビジョンを教えてください。
ひ:これからもっと分析スキルと編集スキルの両方を上げて、記事をたくさん書いて、データの面白さをより多くの方に知っていただきたいですね。
また、今後は社内で編集部を作ってメディアをもっと大きくし、「ガチ分析」を見て学生に弊社をもっと知ってほしいな、と思います。そして、彼らにデータの面白さを伝え、データを身近に感じてほしいです。データって思ったより堅苦しいものじゃないんですよね。なので、多くの人に楽しんでみてもらえるようなメディアを目指していけたらと思います。
◯会社概要(https://mkt-apps.com/)
会社名: 株式会社マーケティングアプリケーションズ
所在地: 東京都新宿区新宿1-28-11 KOSUGIビル7F
代表者: 萩野 郁夫
事業内容: マーケティングインテリジェンスプラットフォーム
データマネジメントツール/ソフトウェア
マーケティングコンサルティング
システムソリューション