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新卒1年目にして新サービスのSNS運用担当に。サイト運用の苦労とやりがい
世間はクリスマスムード真っ盛りですね。さて本日は、2014年9月にリリースした主婦の友社と共同運営している「暮らしニスタ」の担当者、山本登子にインタビューいたしました。「暮らしニスタ」は、主婦の友社から出版されている雑誌「Como」のコーナーをWeb化した暮らしのアイデア投稿プラットフォームで、現在13,000以上のアイデア投稿があります。彼女は新卒1年目にして、暮らしニスタのSNSを中心とした運用全般を行っています。
今回はBtoCサービスを運用している方の悩みどころ、ユーザーとのコミュニケーション方法などご紹介したいと思います。そして今年の締めくくりに、「暮らしニスタ」が何を実現しようとしているのか山本の想いとともに伝えられたらと思っています。
主婦向けのサイトを支える女性は家事をしたことがなかった?!
―2015年4月に入社してから、普段はどんな業務をしているんですか?
暮らしニスタの運用全般です。SNSの運用をしたり、ユーザーのみなさんとコミュニケーションをとったりしています。暮らしニスタは個人の方も企業の方も「暮らしのアイデア」を投稿することができるのですが、コンテンツの質を担保するため投稿いただいた記事を承認制にしています。企業・ユーザーどちらにも承認できない場合はその理由と改善点をお伝えしたりしています。他にも特集記事の企画や、アドネットワークの運用なども行っています。
―ユーザーとの接点が多いのかなと思いますが、どのようにコミュニケーションをとっているんですか?
基本的にはメール、Twitter、Facebook、LINE@でコミュニケーションをとっています。返信する際にはユーザーのみなさんの個性を尊重するように心がけています。
―そんな山本さんは以前から家事とか暮らしの工夫をすることが好きだったんでしょうか
いいえ(笑)実はサービス関わった頃は、家事をしたことがないに等しかったです。主婦の方の知り合いもいませんでしたし。「暮らしニスタ」に関わると聞いたときは、正直、主婦の気持ちもわかりませんでしたし、やっていけるのかなと不安でいっぱいでした。でも、初めて「暮らしニスタ」のイベントに行ったとき、みなさんとても綺麗でキラキラ輝いていて、細かいところにまで気を遣ってくれたり、そんなホスピタリティに感動し、暮らしニスタの皆さんに喜んでいただける素敵なサービスにしていきたいという想いが強くなりました。素敵な作品をつくる人って全体的に素敵な人だなと思ったのを今でも覚えています。衝撃的でした。
―素敵ですね。関わり始めて、他にどんな驚きがありましたか?
最初はアイデアに対して正直あまり興味が持てなかったんです。今までお菓子とかもつくってこなかったのでレシピを見ても、「さぞすごい道具を使って作っているんだろうな」と思ってマネしようと思えなかったんですが、「暮らしニスタ」のアイデアを見ていると意外と身近なもので作れるということに気付かされました。100円ショップのものなどを駆使していたり、どこでも誰でも手に入るもので簡単にできることが多いんです。身近なものを使って世の中に気付きを与えている発想が本当にすごいなと思います。
例えば、ボタン型のクッキーを作った方がいらっしゃるんですが、作り方がすごいんです。家にあるもので作っており、なるほどなって気付きがありました。
・ストローで見た目もかわいいボタンクッキー。
http://kurashinista.jp/articles/detail/15535
あと、私はKALDIのオニオンチップスという商品が好きなのですが、実はユーザーである「おくやまさん」のアイデア
・フライドオニオンとバジルペーストで簡単おしゃれCAFEごはん
http://kurashinista.jp/articles/detail/9746
をみてファンになったんです。こういうことが多いんですよ。鍋の種類や食材のブランドなど、全然興味なかったのですが、「おくやまさんが使ってるんだ」と思い、使ってみると、いつの間にか生活に欠かせなくなったりする。企業の方にも登録いただいているので、こういった自然な声を届けられるのがいいなと思いますね。
ユーザーから感謝の言葉やアドバイスをもらうことも
―一方で苦労する部分はどんなところなんでしょう。
女性向けのメディアなので、担当者が男の人だったら大変だったかもしれません。ユーザー全員に対して平等なんですが、返信の仕方やコミュニケーションの取り方などを一人ひとり変えているんです。一人ひとりとコミュニケーションをとっているので、サイトが大きくなるにつれて人数が増え、大変になりました。ですが、ユーザーの方々とお話できるのは本当に楽しいです。
―コミュニケーションをとっていて嬉しいときってどんな時ですか?
ユーザーから感謝のメールをもらうと、やっていてよかったなって思うんですよね。家族が入院しているときにコンテストで入賞して、元気をだしてもらえたとご連絡いただいたとき、本当に暮らしニスタをやっていてよかったと思いました。あとは暮らしニスタをよりよくするために「こういう機能があったら嬉しい!」といった意見をいただく時も勉強になるので素直に嬉しいです。
また、似たようなものをつくっていても、写真の撮り方が違ったり、同じキャラ弁でも顔の雰囲気が違うので、写真を見ただけで誰のアイデアかわかるようになったんです。たとえ同じ作品でも一人ひとり個性がでて、その個性にファンがついているんだなって少し嬉しくなりました。なので、読者にもその方の生活感や個性が伝わっていたらいいなって思います。
暮らしニスタという「職業」をつくりたい
―関わってきた1年を振り返ってみてすごいなと感じるユーザーさんはどんな方ですか?
ひこまるさんという方がいらっしゃるのですが、自分以外の投稿全てを見ていて、さらに自分のアイデア投稿をツイートしてくれた方などに必ずいいねやコメントをされているんです。一緒にサービス育ててくれているなって感じました。お礼の連絡などをさせていただいた時のメールの返信も速くて丁寧で、主婦としても一大人としても本当にすごいなって思います。
―改めて、「暮らしニスタ」はどんなところが魅力だと思いますか?
雑誌に掲載、テレビから取材など、ネットを超えて主婦の方の活躍の場を増やせること。今まではブログを書いていても、旦那さんに「見て!」って言わないとみてもらえなかったり、そもそも見てもらえなかった主婦の方のアイデアが、「暮らしニスタ」によって、旦那さんが自発的にスマートニュースなどを見て自動的に奥さんのアイデアを見る。主婦のアイデアが世界に驚きと感動を与える、そんな世界が素敵だなって思います。
―最後に今後の目標や想いがあったら教えてください。
さらにユーザーのみなさんに活躍してもらえるようにしたいです。今後「暮らしニスタ」にも、プロ枠などつくり「え!暮らしニスタのプロなの!?」「暮らしニスタに載ってるの?!」って驚いてもらえるような知名度をつくっていきたいです。
また、暮らしニスタという「職業」ができたらいいなと思っています。
1人暮らしをしてから、1人分の家事でも大変なのに、家族分の家事をするって本当にすごいことだなと実感しました。そんな中でさらに日々の暮らしをよくしようとするアイデアを考える、暮らしニスタのみなさんの投稿は本当に価値があるものだなと思うんです。そのアイデアを、商品開発や、書籍化などにつなげて、もっと価値を高めていきたいです。
社会のために「暮らしニスタ」から主婦の声を拾ってもらって、主婦や生活者が本当に必要としているものを世の中に届けていきたいです。それが「暮らしニスタ」のみなさんの職業になったら素敵だと思うんです。