「Google以外に検索エンジンってあるの?」「検索エンジンってそもそも何だろう?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。
検索エンジンとは、インターネット上に存在する情報(Webページ、Webサイト、画像ファイルなど)を検索するシステムのことです。
本記事では、世界の検索エンジンランキングTOP10とその一覧表を解説します。
いまさら聞けない検索エンジンの概要や検索順位が決まる仕組みについても解説するため、参考にしてください。
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目次
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検索エンジンとは
検索エンジンとは、インターネット上に存在する情報(Webページ、Webサイト、画像ファイルなど)を検索するシステムのことです。
検索窓に調べたいキーワードを入力し、検索ボタンを押せば、インターネット上にある関連情報が検索結果として出てきます。
パソコンからはもちろん、スマホやタブレットからも検索エンジンを利用できます。
Googleが検索エンジンの王者|85%を超えるシェアを誇っている
検索エンジンの王者はGoogleです。
世界のシェア率は85%を超えており、日本はもちろん南アフリカやブラジルなど、多くの国でGoogleの検索エンジンが活用されています。中国のBaiduのように独自の発展を遂げて急成長した事例はあるものの、Googleが検索エンジンの王者から陥落する可能性は低いと言えます。
検索エンジンの理解を深めるなら、まずはGoogleのアルゴリズムの仕組みやロジック、検索順位が決まる流れなどを分析するところから始めてみてください。
世界の主要検索エンジン比較一覧表
検索エンジン名 | 概要 |
日本のみならず、世界中で最も人気があるGoogleの検索エンジン。検索エンジンを攻略するならGoogleの攻略が必要不可欠 | |
bing | Microsoft社が提供している検索エンジン。「ユーザーの意思を決定する検索エンジン」をコンセプトとして掲げており、検索技術に特徴がある |
Baidu | 中国トップの検索エンジンで、世界第5位のシェア率を誇る。きせかえ・顔文字キーボードで話題の「Simeji」を運営している会社が提供 |
Yahoo! | Yahoo!は、ソフトバンクグループの傘下「ヤフー株式会社」が提供する検索エンジン。Yahoo!ショッピングやヤフオク!などのサービスと連携している特徴がある |
YANDEX | YANDEXはロシア最大規模の検索エンジン。Googleと同じような特徴を持ち、ロシアの約60%のシェア率を誇る |
DuckDuckGo | DuckDuckGoは、ユーザーのデータ収集や追跡などをしない、プライバシーに重きを置く検索エンジン。個人情報の保護が厳しくなっている現代で多くの注目を集めており、利用ユーザーが増えている |
Ecosia | Ecosiaは、利用するだけで環境活動に貢献できる検索エンジン。誕生はドイツで、Ecosiaで45回検索すると、一本の木が植えられる。SDGsの時代に最も適している |
Naver | Naverは韓国から生まれた検索エンジン。韓国で多くのユーザーを獲得しており、韓国国内でプロモーション活動を実施するならNaverのアルゴリズムの理解が必須 |
Sogou | Sogouは、Baiduに次ぐ中国2番手の検索エンジン。音声認識や翻訳など、AI機能の開発に注力したことでシェアを獲得している |
CocCoc | CocCocはベトナムで生まれた検索エンジン。ベトナムの環境に適した機能をつけたことで、多くのユーザーの獲得に成功 |
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検索エンジンランキングTOP10
日本では「ググる」という言葉があるように、何か調べたいことがあればGoogleで検索する人は多いのではないでしょうか。
日本ではGoogleやYahoo!が主流ですが、世界ではさまざまな検索エンジンが使われています。
全世界で使われている検索エンジンを、シェア率の高い順にランキングで表したのが以下の表です。
日本国内のシェア率も併せて記載しています。
※「-」はランキング圏外
※データ引用元:Search Engine Market Share | Statcounter Global Stats
※結果は2023年1月のもの
※PC/スマホなどの媒体を総合したシェア率で算出
※その他(Other)はランキングから除外検索
下記で、それぞれの検索エンジンについてランキング1位から紹介します。
1位:Google
世界で最も使われている検索エンジンは、Googleです。
Googleは、1998年に設立、翌年から事業を開始し、日本では2000年にサービスを開始しました。
日本でも最も使われている検索エンジンであるGoogleは、世界でもシェア率90%以上を占めています。
そのため、SEO対策をする際にGoogleのアルゴリズムを優先することは妥当性が高いです。
また、圧倒的なシェアではあるものの、中国ではGoogleにアクセスできません。
日本のようにGoogleがシェアを占める国であればGoogleの対策を優先すべきですが、国によってはGoogle以外の検索エンジンがシェアを占めていることもあります。
世界シェア率:92.9%
日本シェア率:77.2%
2位:bing
世界シェア率2位は、アメリカのマイクロソフト社が運営するbingです。
日本国内では、Yahoo!に続いて3位のシェア率となっています。
アメリカでは2009年に正式リリースされましたが、日本では2010年7月から正式にサービス提供された比較的新しい検索エンジンです。
Windows10に搭載されているブラウザのデフォルト検索エンジンとして設定されているため、今後利用者は世界的に増えるかもしれません。
bingの特徴は、動画検索すると大きなサムネイルで結果が表示されることです。
マウスをサムネイルに合わせると音声と動画がプレビューされるため、動画検索がしやすいのも特徴と言えるでしょう。
世界シェア率:3.03%
日本シェア率:7.18%
3位:Yahoo!
Yahoo!は、1996年から日本で「Yahoo!JAPAN」のサービスを提供している検索エンジンです。
世界で4位のシェア率ですが、日本ではGoogleに次いで2番目に多く利用されています。
Yahoo!の検索結果はGoogleと同じアルゴリズムを使っているため、ほとんど違いはありません。
しかし、Yahoo!は、画像検索や動画検索、地図検索など独自の技術を使ってユーザーの利便性を高めています。
また、パーソナライズド検索を採用しており、ユーザーが過去に検索したキーワード情報をもとに検索結果を表示することも特徴です。
同じキーワードを検索しても、ユーザーによって検索結果が異なります。
世界シェア率:1.21%
日本シェア率:14.76%
4位:YANDEX
YANDEXは、ロシアにおいてGoogleと肩を並べる主流の検索エンジンです。
前身であるコンプテック・インターナショナル社はモスクワに1997年に設立され、2000年からYandexと社名を変えました。
ロシア以外にも、トルコやウクライナ、カザフスタンなどでも人気があります。
ロシアやトルコなどでビジネスを行うのであれば、SEO対策すべき検索エンジンです。
YANDEXは、検索エンジン領域にとどまらずタクシー配車や食事宅配などにも対応しており、Yahoo!に近いサービス内容を展開しています。
ロシア語やトルコ語、英語、キリル文字圏の諸言語にも対応しており、ロシアではアメリカのGoogleよりも便利に使えるとして高いシェアを誇ります。
世界シェア率:0.85%
日本シェア率:0.11%
5位:Baidu
Baiduは、2001年よりベータ版の提供が開始された中国で普及している検索エンジンです。
日本では2007年にベータ版の提供が開始され、2008年に本格サービスの提供を開始しました。
中国語のインターフェイスなので日本ではあまり知られていませんが、Googleとデザインや機能がよく似ています。
中国でのシェア率は約70%を占めており、中国市場へ進出するのであれば対策必須と言えるでしょう。
ただし、特定の画像や情報が検閲で削除されたり、民主化に関するコンテンツもブロックされたりする点は注意が必要です。
世界シェア率:0.65%
日本シェア率:0.14%
6位:DuckDuckGo
DuckDuckGoは、アメリカに本社を置き、プライバシー保護とユーザーの情報を記録しないことをモットーとした検索エンジンです。
2008年よりサービスを提供していますが、DuckDuckGoの利用ユーザーは2013年頃から徐々に増加しています。
その理由は、2013年のアメリカの米国家安全保障局がGoogleやYahoo!などから個人情報を収集していることが暴露されたからです。
個人情報を第三者に知られるリスクを防ぎたい場合は、DuckDuckGoが最適と言えます。
すっきりとしたシンプルなインターフェイスで使いやすいのが特徴です。
世界シェア率:0.58%
日本シェア率:0.31%
7位:Naver
Naverは、韓国国内においてGoogleに次ぐ主流の検索エンジンです。
トップページにアクセスすると、ニュースや地図などのコンテンツが充実しています。
Yahoo!の韓国版と思えばイメージしやすいでしょう。
日本ではほとんど使われていない検索エンジンですが、コミュニケーションアプリの「LINE」や2020年にサービスが終了した「NAVERまとめ」の運営会社がNaverです。
韓国でビジネスを行うのであれば、NAVERでのSEO対策やリスティング広告は有効と言えます。
50のカテゴリーに分けて検索するため、一般的なSEO対策が通用しないことに注意しましょう。
世界シェア率:0.21%
日本シェア率:0.06%
8位:CocCoc
CocCocは、ハノイに本社を置くベトナム企業が運営する検索エンジンです。
2013年より検索エンジンのサービス提供を開始し、ベトナムではGoogleを抜いて1位のシェア率となりました。
ベトナム語の自動入力補助やスペルチェックなど、ベトナム語を使うユーザーにとって扱いやすい独自機能が搭載されてます。
ベトナム人向けに特化した検索サービスで、検索エンジンのアルゴリズムはGoogleと異なります。
ベトナムでビジネスを展開するのであれば、CocCocのSEO対策やリスティング広告を検討しましょう。
世界シェア率:0.05%
日本シェア率:0.02%
9位:Sogou
Sogouは、中国でシェア率2位の検索エンジンです。
Baiduが独占状態だった中国ですが、徐々にSogouがシェアを拡大しています。
2013年よりSogouはテンセントとパートナーシップを交わし、さらに2020年にテンセント傘下へ加入しました。
音声認識・機械翻訳・顔認識など最先端のAI開発にも力を入れており、ユーザーの利便性向上が大きく期待されています。
中国で自然検索流入を獲得するには、BaiduだけでなくSogouのSEO対策もしていく必要があるでしょう。
世界シェア率:0.10%
日本シェア率:-
10位:Ecosia
Ecosiaは、2009年からサービス提供されているドイツ企業の検索エンジンです。
「エコ」と入っているように、検索すると木が植えられるというコンセプトとなっています。
ユーザーがキーワード検索することによって得られる広告収入は、通常投資家や広告主へ還元されます。
しかし、Ecosiaでは広告収益の80%を非営利団体WWFに寄付し、世界の植樹活動に使われます。
約45回の検索で1本の植樹ができるため、Ecosiaの理念に共感する方は利用してみましょう。
世界シェア率:0.13%
日本シェア率:0.03%
意外と知らない!ユニークで便利な検索エンジン4選
ユニークで便利な検索エンジンを4つまとめました。
- Brave
- Gigablast
- Infinity Search
- Yippy
GoogleやYahoo!などのメジャーな検索エンジンと比べて認知度や利便性は劣るものの、異なる観点で優秀なものを厳選しています。
Brave
Braveは、「高速」「安全」を重視した検索エンジンです。
デフォルトで広告ブロック機能がついているため、動画や記事コンテンツを閲覧中でも広告が表示されません。広告に煩わしさを感じる人にとっては、最適な検索エンジンです。
またもう一つの特徴として、Brave側が提供する広告を閲覧すると、仮想通貨が獲得できる仕組みが設けられています。セキュリティ対策やページ速度などの対策もバッチリですが、それ以上に検索エンジンを利用するだけで報酬を獲得できる仕組みは魅力的です。
Braveの認知が広がれば、Googleを追い越す未来もあるかもしれません。
Gigablast
Gigablastは、インデックスのスピードに強みを持つ検索エンジンです。
従来、制作したコンテンツをGoogleの検索エンジンにインデックスする場合、早くて1日や2日、遅いと1ヶ月以上インデックスされないケースがあります。
しかしGigablastはリアルタイムでインデックスを更新するため、自社で作ったコンテンツを数分程度で検索エンジン上に掲載できます。うまくインデックスされないなど多くの課題を抱えていますが、今後何かがきっかけで有名な検索エンジンに躍り出る可能性があるかもしれません。
Infinity Search
Infinity Searchは、利用ユーザーのプライバシーの保護を重要視した検索エンジンです。
ほかの検索エンジンのように検索した履歴が一切残らないのが特徴です。検索結果の反映スピードも早く、「安全」と「速度」を重要視した検索エンジンと言えます。
自分の検索行動のデータを抜き取られたくない方におすすめの検索エンジンです。GoogleやDuckDuckGOに不安要素がある方は、ぜひInfinity Searchを利用してみてください。
Yippy
Yippyもユーザーのプライバシー保護に特化した検索エンジンです。
検索内容をトラッキングされることがなく、安全性は十分と言えます。広告はほとんど表示されない(表示されるのはYippyのTシャツの広告のみ)ため、ネットサーフィン中の煩わしさもありません。
画像や動画検索機能も申し分ないので、気になる方は使ってみてください。
デバイス別!検索エンジンのシェア率ランキング
検索エンジンのシェア率は、PCとスマホで異なります。
デバイス別に異なるマーケティング戦略を実施するなら、PCとスマホでどのようなシェア率の状況になっているか理解しなければいけません。それぞれ表でわかりやすくまとめたので、ぜひご覧ください。
PC版の検索エンジンシェア率ランキング表
Googleは世界・国内ともに圧倒的なシェア率で1位を獲得しています。世界よりも国内の方がGoogleシェア率は低く、Yahoo!・bingがそれぞれ10%を超えていることも特徴です。
国内の順位に大きな変化はありませんが、世界を見ると3位にYahoo!、4位にロシアのYANDEXがランクインしています。
DuckDuckGoの世界シェア率は5位と、個人情報を守りたいと考えている人が一定数存在しており、プライバシーに対するニーズが高まっていると予測できます。
スマホ版の検索エンジンシェア率ランキング表
スマホ版でも変わらず、Googleのシェア率(96.46%)が圧倒的に高いです。
世界的に見るとGoogleのシェア率はPC版よりスマホ版の方が高いのが特徴です。世界ではAndroidのシェア率が70%を超えていることが影響していると考えられます。
一方で、国内に目を向けるとYahoo!のシェア率はスマホ版の方が高いことが分かります。
Yahoo!にはニュースや天気予報、地図など多くの便利機能があり、月間約800億PVあることからも日本ではYahoo!が支持されていることが伺えます。
検索エンジンで検索順位が決まる仕組み
検索エンジンで検索順位が決まる仕組みに関わる3つの要素について解説します。
クロール
検索エンジンのロボット「クロール」がリンクを辿って、インターネット上にある情報を巡回して存在を認識します。
クロールは1回では終わらず、何度も繰り返しページ情報を読み取ってもらうことで、正しい情報を取得してもらえます。SEO対策のためにも、クロールされやすいサイト構造にしなければいけません。
もし現時点でサイトのコンテンツがインデックスされてない場合は、「パンくずリストを設置する」「内部リンクを適切な場所に設置する」「外部サイトから被リンクを受ける」などの対策をとってみてください。
インデックス
クロールによって検出されたWebページのコンテンツ内容が分析され、検索エンジンのデータベースに登録されます。
ただしクロールされたからといって、必ずしもインデックスされるわけではありません。「コンテンツの質が悪い」「サイト内のコンテンツと重複している」などの問題によって、Googleサーチコンソール上では「クロール済み – インデックス未登録」と表示されるケースもあります。
検索エンジンにきちんとインデックスされるには、質の高いコンテンツ作りが重要です。せっかく記事を制作した時間と労力を無駄にしないためにも、質の高いコンテンツ作り(ライターの選定や競合の分析)にお金や時間などのリソースを予算の範囲内でかけるようにしましょう。
ランキング(検索結果の表示)
検索エンジンのアルゴリズムによってWebページが評価され、検索順位が決定します。
アルゴリズムは検索エンジンによって方針が異なり、Googleは「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」と「検索に対する Google の方針」に第一に明記されています。
Googleには数百ものアルゴリズムがありますが、何よりもユーザーの利便性を追求しなければ上位表示を達成することは難しいと言えるでしょう。
Google「検索に対する Google のアプローチ」
つまり、検索するユーザーが求めている情報を提供しているコンテンツほど上位に表示されるのです。
SEO対策については、以下のページで詳しく解説していますのでご参照ください。
『【2021年最新】SEOとは?基礎知識から対策方法まで解説!』
使ってはいけない検索エンジンってあるの?
使ってはいけない危険な検索エンジンは基本的にありません。
本記事で14種類の検索エンジンを紹介しましたが、自分が気に入ったものを使っても大丈夫です。
しかしマイナーな検索エンジンを使用すると、セキュリティ対策の観点から情報漏洩やウィルス感染などのリスクがあります。特別な理由がない限り、GoogleやYahooなどの検索エンジンを使用してください。
検索エンジンを安全に使用するなら、リスクの高いサイトにアクセスしないことが大切です。
まとめ
本記事では、検索エンジンのランキングや検索順位が決まる仕組みについて解説しました。
検索エンジンは地域やユーザー層によってシェア率が異なることや、コンテンツや使い方に特徴があることを理解し、SEO対策を検討する際は検索エンジンに応じた対策を行いましょう。
SEOに関して、何から着手すべきかわからない、なかなか成果がでないなどのお悩みがございましたら SEO無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。