トラックバックとは、他者のブログのコンテンツを自身のブログで引用した際に、引用したことを引用元(相手)に自動的に通知する機能のことです。主にブログで使われます。
自身のブログで他社のブログのコンテンツを紹介するためにリンクを張っても、引用元にはリンクを張られたかはわかりません。トラックバックは、引用したことを引用元のブログ運営者に簡便に知らせる目的で作られた仕組みです。Webサイトに比べて個人が簡便に情報発信や交流ができるブログの特性に合っている機能ともいえます。
トラックバックのSEO効果
1.容易に被リンクを獲得できることが以前は注目された
トラックバックは、引用元のブログに自身のブログへのリンクを自動的に張るため、容易に被リンクを獲得できます。外部からのリンク数が多いブログが検索エンジンからの評価を上げることになるため、トラックバックは積極的に使われてきました。
しかし、コンテンツ内容が見合っているかを無視してトラックバックをひたすら要求する、検索エンジンを欺こうとするスパム行為(トラックバックスパム)が非常に目立つようになりました。
トラックバックスパムへの対策方法
- トラックバックを承認制にする
- ブラックリストに載っているトラックバックを制限する
- 特定のURL・IP アドレス・キーワードを含むトラックバックを制限する
現在、無料ブログサービスなどにおいては、トラックバックによるリンクに”nofollow”が自動付与される対応がされていますので、SEO効果のあるリンクは獲得できません。
2.意味のない被リンクの獲得はもはや困難
スパム行為に対処するため、無料ブログサービスを中心に、トラックバックによるリンクに「nofollow」が自動的に定義されることが少なくありません。「nofollow」が定義されていると、検索エンジンは「リンクを張られている」とは見なしません。
また引用元のブログの管理者が承認しない限り、トラックバックによるリンクを認めないよう設定する機能も一般的です。大量にトラックバックを送ると、検索エンジンにスパムと判定される場合もあります。
このように引用元のブログに歓迎されない限り、トラックバックによる被リンクの獲得は困難になっています。ブログもWebサイトと同じく、良質なコンテンツを作り続けていないと検索エンジンの評価は上がりません。
3.類似機能ピンバックについて
トラックバック(Trackback)と同じく、引用元のブログに引用したことを自動的に通知する機能に「ピンバック(Pingback)」があります。相互のブログともWordPressで作成されている場合に利用できる機能です。
トラックバックは、引用元のトラックバック専用URLを手動で入力する必要がありますが、引用元の承認なしにリンクを引用元に表示できる場合があります。自身のブログ内容も引用元に表示できます。
一方ピンバックは、ブログ記事内の引用元URLを自動で検知し引用元に通知します。引用元が自身のブログ記事を確認して承認すれば、リンクが引用元に表示されます。自身のブログ内容は引用元に表示されません。
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