支援事例
“意義ある1on1”の実施を支援する人材系SaaS企業が、良質な記事の量産を目指して「TACT SEO」を導入。流入数は6倍増、問合せ数10倍増で、成約を伸ばした事例
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1on1の効果を最大化させるマネジメントDXサービスを手がけている会社があります。それが株式会社オー様です。

同社は現場のマネジメント層を対象に、1on1・目標管理・人事評価を一元管理できるツールCo:TEAM(コチーム)」を提供。SEO対策にも自社独自で取り組んでいましたが、Googleアルゴリズムのアップデートの影響を受けたのを機にTACT SEOを導入しました。

TACT SEO導入後は、11キーワードが検索順位トップ、約70キーワードが10位以内にランクイン。ページビュー(PV)数は約6倍、問合せ数も約10倍増加し、社内のメンバーの成長にもつなげることができました。

当時の背景や施策内容について、マーケティング部の藤原氏にお聞きしました。


株式会社オー マーケティング部 藤原 拓士氏(以下、藤原)
株式会社ウィルゲート 飯田 美帆(以下、飯田)
聞き手:ライター 外山ゆひら

Googleアップデートの影響が直撃し、 SEOの立て直しが急務だった

──まずは「Co:TEAM」の特徴や強みについて教えてください。

藤原 :「Co:TEAM」は社員の成長の最適化や目標達成力・エンゲージメントの向上を目指すツールと管理職向けのマネジメント・1on1研修サービスを提供しております。また、形骸化しやすい1on1が効果的に実施・浸透できるような設計・運用コンサルティングも提供しています。

1on1とは、上司と部下が週1回、30分間行う対話ミーティングのことを指します。もともとはシリコンバレーで実践されている人材育成方法です。日本では10年ほど前にYahoo社が導入して効果が出たということで、多くの企業に一気に広がったのですが、しっかり目的を定めて活用できている企業はまだまだ少ない状況です。

日本はプレイングマネージャーが多く、部下の進退を決めるほどの裁量も任されていないので、「1on1と言われてもただ話しているだけ、業務負荷だけが著しく増えている」と悲鳴を上げている管理職の人たちが少なくないんです。

──なるほど。「1on1」と検索すると「話すことがない」「苦痛」という関連ワードが出てくる理由がわかりました。

藤原:まさに、それだけ悩んでいる人が多いということなんです。 1on1は「あくまで部下の話を聞く時間で、上司は話してはいけない」と誤解されている風潮もありますが、上司が確認したいことを聞いても問題ありません。1on1をきちんと実施すれば、人事評価の材料集めにもできるし、メンバーのモチベーションやチームの成果アップにもつなげることができ、さらに部下が次のアクションを取れるよう導いていく「目標管理」のための時間にもできるのです。

人事評価では、数字以外にも「会社の行動指針を実践できていたか」などさまざまな項目があります。それゆえに、半期に一度の人事評価が、直近1ヶ月の印象だけで判断されているようなケースも少なくありません。半年間の1on1で話してきたことを根拠にして評価を示すことができれば、部下も納得して次の目標に前向きに向かっていけますし、上司側のタスクや心理的負担も大きく減らすことができるのです。

──「Co:TEAM」は、日本の企業が意義ある1on1をできるようにサポートしている、というわけですね。

藤原 :はい。形骸化している1on1を目標管理や人事評価にしっかりつなげていこうよ、というのが当社のサービス「Co:TEAM」です。1on1の主たる目的が「離職防止のメンタルケア」なのか、「成果を出すためのフィードバック」なのか、といったことを定めて、その会社独自のアジェンダを一緒に作ることで、意義ある1on1ができるよう支援しています。2020年から2021年にかけてこの組織マネジメントのサービスをリリースし、おかげさまで順調にお客様を広げてきました。

──2024年3月にウィルゲート社にご依頼をいただいた時期には、どのような課題があったのでしょうか。

藤原:コンテンツマーケティングは以前からやっていて、不十分な運用ではあったものの、ある程度のPV数は出せていました。私は2023年の夏頃に入社したのですが、その直後にGoogleのアルゴリズムアップデートがあり、PV数が半分以下に減少してしまったのです。当然ながら問合せの数も減ってきて、会社としても「この課題をなんとかしなければ」という話になり、ウィルゲート社にお願いしようということになりました。

──ウィルゲート社を選んでいただいた経緯を教えていただけますか。

藤原:きっかけは前任者の紹介ですが、TACT SEOを試してみて「これを使えば、見出し作成や競合調査がものすごくラクになる!」と衝撃を受けたことが決め手です。

私は教育事業の流れで“人事評価”に課題感を持って入社した人間で、もともとマーケターというわけではなく、SEOの知識は独学で多少学んだ程度でした。ただ、記事作成には比較的慣れていたので「これを使えば成果にもつなげていけそうだな」という見込みが立ちました。

記事作成にかかる工数削減や効率化に関しても課題感を持っていましたし、なるべく早く上昇傾向を作っていきたかったので、あまり迷うことなく、TACT SEOの導入を決めました。

質を重視しながら記事制作を推進。「TACT SEO」で工数も大幅削減

──どのような施策からスタートしたのでしょうか。

藤原:既存記事の本数はそれなりにありましたが、1on1をテーマとした記事はかなり少なかったので、まずは新規記事の作成を優先しました。特に「1on1」「目標管理」「評価制度」あたりのキーワードを狙って施策を行いました。

社内体制としては、社員1名と学生インターン数名にTACT SEOの使い方を覚えてもらい、月20本の新規記事アップを目標に進めていきました。全員がSEO未経験だったので、最初の数ヶ月間はとにかく大変でしたね。この時期は本当に飯田さんにお世話になりました。

──具体的にどのようなサポートをさせていただいたのでしょうか。

藤原: すべてです(笑)。私以上にマーケティングを知らないメンバーばかりだったので、支援開始から3〜4ヶ月間ほどは、とにかくメンバーの教育や育成をサポートいただきました。

SEOの記事の考え方、オリジナルの情報をどう入れるか、キーワードに紐づく内容をどう書いていくか等々、飯田さんとメンバーで直接のやりとりをお願いし、一人ひとりに1から10まで教えていただきました。当初は品質面で、公開できるレベルの記事が上がってなかったので、私が担当する大量のフィードバック作業も手伝っていただきました。

──スピードだけでなく、記事の質にこだわった理由や背景はあるのでしょうか。

藤原:読み手を満足させる記事でなければ、結局のところ問合せや成約にはつながらないと思うからです。1on1に課題感を持って情報を探している人に「記事を読んでみたけど役に立たなかった」と思われてしまうことは、逆に当社のデメリットにもなりえると思っています。

Googleの評価も、ユーザーにとって良質な記事のほうが高い評価が得られるため、量だけを追いかけるのは時間の無駄になってしまうと考えました。

未経験のメンバーたちが大きく成長。企画構成も任せられるように

──成果が出たときのエピソードを教えてください。

藤原: 支援から4ヶ月目には、11キーワードが検索順位トップに、約70キーワードが10位以内に入るようになりました。支援前と比べるとPV数は約6倍になり、トラフィックも右肩上がりに回復したおかげで、問合せ数も月間で約10倍になり、そこから成約にもつながっている状況です。

──成果につながって本当に良かったです。他に得られた成果はありますか?

藤原:たくさんあります。まずはメンバーが大きく成長したこと。修正箇所がほとんどなくなり、上位表示できる記事を彼らの力だけで作成できるようになりました。執筆はもちろん企画構成から任せられるようになったメンバーもいて、半年間で大きな成長を見せてくれています。

飯田:社員のTさんですよね。Tさんには特にたくさん質問をいただきましたし、作業量という点でも非常に熱心に取り組んでくださったことが印象に残っています。他の皆さんもとにかく量をこなし、積極的に記事のフィードバックや質問を投げてくださっていました。お伝えしたポイントをすぐに吸収し、しっかりと記事に反映してくださったことで質の高い記事を量産できる体制を作れたのだと思います。

藤原:加えて、私の作業工数もかなり減らせています。これはメンバーの成長と、TACT  SEOのおかげというところが大きいですね。以前は10時間ほどかけていた見出し作成も今は3〜5時間で終えられますし、キーワード調査も1キーワードにつき1時間くらいかかってたように思いますが、今は2クリックで終わります。
共起語(特定の単語を利用した際、合わせて使用されやすい言葉のこと)についても以前はなんとなくやっていましたが、TACT SEOがちゃんとチェックしてくれるので、きっちり網羅したライティングができるようになりました。

飯田:メンバーの皆さんがモチベーション高く取り組んでいたのは、藤原さんのマネジメントが大きかったのではないでしょうか。SEOの施策は初動勢いよく取り組めても、継続するのはなかなか難しいのが現実です。オー様の場合はチームの行動量が支援開始から今に至るまでずっと高く保たれていて、さすが人事系の企業様だなと感動しています。

藤原:ありがとうございます(笑)。ただ記事を書くというだけではメンバーも面白みがないと思ったので、ライターの評価制度を独自に作り、支援開始の翌月から運用していました。

本数を上げてくれる人だけを評価していると効率性重視に走ってしまい、記事の質が上がってこないので、定量と定性の両方でしっかり評価する体制を作り、「ここを評価するよ」ということも明示しましたね。クリック率や検索順位と評価点数の計数なども作り、よく読まれる記事を書いてくれる人がちゃんと評価されて、報酬も多くなるという仕組みを自分なりに作ったつもりです。

良い記事を増やしたいなら、良いライターと良い関係を築くこと

──ウィルゲート社の「TACT SEO」を推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?

藤原:コンテンツマーケティングに取り組みたい企業であれば、どんな会社にでも推薦したいです。SEOの専門的なところはウィルゲート社にとにかく質問しまくって、理解を深めていくといいと思います。

「自力で調べているけれど、なかなか実用的なアドバイスが得られない」と悩んでいる人は、ウィルゲート社のセミナーや勉強会に参加してみると良いと思いますね。知りたいテーマがあるときには私も勉強会に参加していましたが、痒いところに手が届くような、有意義な情報をいただけた実感があります。

──支援を成果につなげるためのコツなどはありますか?

藤原 : 良い記事を生み出すのは良いライターである、ということを念頭に置いておくと良いと思います。多少時間かかっても、多くのライターさんに「このメディアで書きたい」「この会社と仕事をしたい」と思ってもらえるような体制を作れると、長期的に良い記事を量産していけるはず。

そのためには、スプレッドシート1枚でも良いので、評価の方針をきちんと提示してみるのがおすすめです。「こういう頑張りに対しては、当社はこう評価しますよ」ということを示すだけでも、ライターさんのモチベーションは変わってくるはず。「最初から完成形を提示しなければ」と堅苦しく考えすぎないことも肝心で、評価の仕組み自体も、運用しながら段階的にアップデートしていけば良いと思います。

──最後に、貴社マーケティング部のこれからの目標を教えてください。

藤原:今回のご支援で内製化はかなり進められた実感がありますが、見出しを作れるメンバーはまだ一人だけなので、全員がそのレベルになれるよう、まずは今いるメンバーの育成を継続していきたいです。完全に私の手を離れる状態を作ることが、当面の目標です。

成果がしっかり上がっているので、会社としてもコンテンツマーケティングをゆるめていく考えはないと聞いています。競合が強い領域ではありますが、記事の本数を着実に増やし、さらに流入数を増やしていきたいです。

また現状はPVを指標にしていますが、今後はコンバージョン(CV)の分析にも着手したいですね。成約につながったお客様が、どのキーワードで流入してきてくれたのか、どこに興味を持って問合せをくださったのか等々、細かくニーズを掴んでいきたいです。

──「Co:TEAM」およびオー様のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!

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プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
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