
省エネ対策を検討している企業に向け、環境対策に関する情報を広く届けているサイトがあります。それが株式会社エスコ様の「省エネ対策お役立ち情報」です。
ウィルゲート社のTACT SEOを導入後、4ヶ月ほどで目標としていたセッション数をクリア。多くの主要キーワードで検索順位もアップし、軒並み1位を獲得しています。
導入の背景や施策内容について、マーケティング部門を管轄する渡邊氏・鈴木氏の両名にお話を伺いました。
株式会社エスコ 渡邊 智彦氏(以下、渡邊)/鈴木 愛美氏(以下、鈴木)
株式会社ウィルゲート 菅原 翼(以下、菅原)/中台 晴菜(以下、中台)
聞き手:ライター 外山ゆひら
目次
問い合わせ窓口+信頼性の訴求の目的で、コーポレートサイトの制作に注力
「省エネ対策お役立ち情報」は、エスコ様のコーポレートサイト内にあるコンテンツの一つです。自社サービスにつなげることを目的に、企業の省エネ対策に関する情報を広く発信しています。まずは同社の事業やサービスの詳細についてお聞きしました。
──貴社のサービスの詳細や強みについて教えてください。
渡邊:当社は環境ビジネスに専門で取り組んでいる会社です。事業の前提として、現在、世界各国の政府が「世界中のCO2排出量を2030年までに半減させ、2050年までに実質ゼロにする」という目標に向けて取り組んでおり、日本国内でも環境対策に取り組む必要性を感じている企業が年々増えている、という背景があります。ここ数年は「環境に向けた取り組みをしていない会社は融資を受けづらい」といった状況も生まれており、地球温暖化を実感させられるような酷暑の影響も後押しになっていると感じます。
こうした世の中の状況がある中で、当社は2005年に創業し、早い時期から法人企業のエネルギー分野におけるコンサルティングや、最新の製品・サービスの導入および運用・保守を担ってきました。これまで2万5千社以上の省エネ・省コスト化に寄与しているほか、環境省や経済産業省の委託事業者にも選出され、国への算定・報告義務が課されているCO2排出量の診断事業なども手がけています。
──お客様の開拓はどのように行っていらっしゃるのでしょうか。
渡邊:売上の半分は分譲マンションの不動産管理会社が占めており、管理会社経由での営業活動を行っています。その際、当社への信用の裏付けとして機能しているのがコーポレートサイトです。管理会社経由で当社を知ってくださった管理組合の方が、正式なご依頼前に当社を調べてくださるケースは多く、数字に表れないところでもコーポレートサイトの存在意義を重視しています。
また、時代の後押しもあり、近年はおかげさまでお客様側からも多くの問い合わせをいただいている状況です。これまではフリーダイヤル経由の問い合わせが中心でしたが、最近はメールフォームからの問い合わせが増えており、電話とメールが半々という状況になってきました。電話窓口は今後も続けていく予定ですが、メールの問い合わせは確度が高く、有力なリードとして位置付けています。
──コーポレートサイトの制作には、どのように取り組まれてきたのでしょうか。
渡邊:コーポレートサイトについては、7年ほど前に、外部のWebコンサルティング会社と契約して全面的なリニューアルを行いました。SEO会社の調査では契約前のサイト評価は60点(※)ほどでしたが、リニューアル後は97.8点の評価となり、定期的にコンテンツをアップしながら運営を続けてきました。
(※)サイト評価の点数は外部の支援会社の独自指標
──2024年5月にウィルゲート社のTACT SEOを導入いただいたきっかけは何だったのでしょうか。
渡邊:本腰を入れてSEO対策をやっていきたい、と思うようになったのがきっかけです。外部コンサルの会社に対しては非常に感謝しており、不満もない状況でしたが、契約から4〜5年ほど経ち、これ以上何かできる余地がなくなってきたということで、円満に契約満了となりました。
同じ時期に鈴木が入社し、本格的にSEO対策をやれる人員体制が整ったので、スピード感を持って指南をいただけるコンサル会社を新たに探すことにしました。将来の内製化を前提にしていましたが、キーワード設計などは自社でできない状態だったので、当社の商材を理解してくださる担当者や会社にお願いしたい、という思いでしたね。
鈴木:複数社を検討し、ウィルゲート社にお願いしようと思った理由は2つあります。1つは、業界全体のことを何でも正直に、かつ論理的に教えてくださる姿勢に好感を覚えたこと。初回から図やツールを用いながらわかりやすく説明いただき、一つひとつのお話に納得感がありました。
もう1つは「今まで積み上げてきたものを維持できるだろうか」という不安を払拭してくれたことです。当社としては、ただコストカットできれば良いというわけではなく、「内製化しても、今までと同様にお客様に価値を提供できるかどうか」という点を重視していたので、既存記事のケアもやってくださるということに安心感がありました。TACT SEOを試用して「自分たちでもちゃんとやっていけそうだ」という手応えも得られたので、お願いすることにしました。
TACT SEOをフル活用し、スピーディーに記事制作を進めた
──どのような施策からスタートしたのでしょうか。
鈴木:初期はとにかく勉強会に参加して、SEO対策の知識を深めることに注力しました。自走できる状態になることが目的なので、まずはファーストステップとして私がしっかり理解しようと、そんな気持ちでしたね。社内にナレッジを貯めて活用していく体制づくりができればという思いもあり、自分が得た知識やノウハウはすべて細かく記録し、部内にシェアしています。
──記事作成・修正はどのように進められたのですか?
鈴木:月3〜5本を目標に、新規記事の作成をコンスタントに続けています。手順としては、TACT SEOの「検索結果の傾向分析」機能を用いて、競合サイトの流入キーワードや狙いたいカテゴリの関連キーワードを調査し、ウィルゲート社にも相談しながら対策キーワードを選定。そこからAI機能を用いて大まかな構成案を作り、関連語の使用率などSEO対策の要点を意識しながら作成する、という流れです。記事のフィードバックも随時、ウィルゲート社にお願いしています。
中台:作成した記事のチェックやフィードバックは、TACT SEOの担当CS(カスタマーサクセス)が月に2〜3本のペースで行っています。修正した方が良い理由を踏まえ、丁寧に反映を進めていただいています。
鈴木:また、基本的には新規記事の作成に注力しているのですが、既存記事も30本ほどあり、こちらのリライトを進めると順位が上がることもわかりました。リライトの重要性を実感できたので、順位チェックで順位が落ちている記事にも随時メンテナンスを入れています。
──TACT SEOの使い心地はいかがですか?
鈴木:どこにどんな機能があるのか、その機能名が何を指しているのか等、慣れるまでは都度調べながら作業していましたが、使いながら「自分たちに必要な機能はこれだな」ということがわかってきました。この半年間にも定期的にバージョンアップが入っており、どんどん使いやすくなっている印象です。
また、TACT SEOを使い始めてからは、記事作成のスピードが格段に上がりました。以前はコンサル会社にお願いして記事のテーマ案をいただき、クラウドソーシングのプラットフォーム等を使って外注ライターさんに発注して、手直しをしてから公開という流れだったので、 発注から原稿をいただくまでに1〜2週間ほどかかっていました。原稿の手直しのボリューム自体は大きく変わりませんが、今は1〜2日で仕上げられるようになり、時間のロスがなくなったので、タイムリーに施策が打てるようになった実感があります。
渡邊:TACT SEOを使うと、必要な数字が即時出せる点も助かっていますね。代表や経営層に提出する「月次レポート」の資料作成が簡単にできるようになり、こうした部分でもかなり作業の効率化につながっているように思います。
──成果が出たときのエピソードを教えてください。
鈴木: 支援開始から半年ほどで目標だった4万セッションを達成し、7ヶ月目になる今月は、さらに5万セッションもクリアしました。コラムへの流入数も全体で約2倍に伸びています。大きく数字がジャンプアップしたタイミングは複数回あり、たとえば関連する法改正が議論されていたタイミングには「区分所有」といったキーワードが伸びたと記憶しています。
具体的なキーワードとしては、「分電盤交換」「キュービクル 更新」「キュービクル 補助金」「LED工事」などの注力キーワードで、軒並み1位を獲得できました。そのほか「新電力」「省エネ LED」「工場 省エネ」では2位、「バイオマス発電とは」「エネルギーマネジメントシステム」では5位、「太陽光 メンテナンス 義務化」で6位など、周辺キーワードでも上位を獲得できています。
中台:順調に成果が出ており、私たちも嬉しい限りです。エスコ様の事業分野のなかには、対策が難しいキーワードもありました。たとえば「太陽光」といったワードは、そのまま検索すると家庭用・オフィス用の両方が検索結果に上がってきてしまいます。ターゲット層に確実にリーチするためには設定時に工夫が必要なので、キーワード設定時には一緒に優先度付けや、対策可否の判断などもさせていただきました。
──他に得られた成果はありますか?
鈴木:まずは、当初からの目的である「内製化」が達成できつつあることです。新規・リライトを問わず、記事の対策キーワード選定から記事作成まで、TACT SEOを使って自走できるようになってきました。
次に、他部署の方々とのコミュニケーションが深まったことも、副次的な成果だと感じています。分電盤の記事を作る際には分電盤の担当者に、LEDはLEDの担当者に見てもらい、話を聞いてチェックしてもらってから記事公開をしていますので、本数が多くなるにつれ、社内のいろいろな方とのコミュニケーションが深まっています。併せて、私たちのSEO対策の取り組みも、社内の認知につながっている手応えを感じています。
さらに、以前より広い層に記事が届いていることも成果と言えるかと思います。少し前に、子ども向けのサイトから「バイオマス」の記事への流入がありました。「小学生が授業などで調べてヒットしたのかな」と想像し、10〜20年後のお客様になるかもしれない世代に小さな種まきができたかな、と大変嬉しい気持ちになりました。
渡邊:省エネに関する正しい知識を持っているところはまだまだ少ないので、言葉の意味を調べるために検索しているうちに、当社のサイトに訪れてくださるユーザーも一定数いる状況です。最近は「サイト内に用語集を増やしたいね」なんてことも、鈴木とよく話しています。
──作業を内製できる体制が整うまで、当社の担当者である菅原・中台はどのような点で貢献できたでしょうか。
鈴木:最初の3ヶ月間を担当いただいた菅原さんも、4ヶ月目以降に担当してくださっている中台さんも、こちらの投げかけに常に即時反応してくださり、安心して相談ができています。頻繁に連絡し質問させてもらっているのですが、チャットで理解が追いつかないときに、すぐに電話をいただけることも大変ありがたく感じています。「なるほど、そういうことなのか」の繰り返しで、よどみなく知識を強化していくことができました。
菅原:質問を投げてくださるのは、大抵作業が詰まっていて、答えがないと先に進めない状態のときだと思います。そうしたときに「いかに早く解決策を持っていけるか」という部分は私たちの介在価値だと考えており、できる限りのスピードを心がけています!
渡邊:私の立場から見ていても、お二人のレスポンスは本当にスピーディーな印象です。
菅原:ありがとうございます。私たちがお返事できるのも、鈴木さんが熱心にコミュニケーションを取ってくださったからこそです。TACT SEOの使い方などはもちろんですが、SEO対策まわりについてもこまめに質問をくださり、都度都度、理解を深めてくださっていました。SEO対策の根本的な考え方まで理解してくださったからこそ、素早い自走につながっていったのではないかと思いますね。
鈴木:SEO対策のトレンドレポートを定期的に共有いただけることも、大変助かっています。CV観点のお話、内部対策周りなど、SEO対策の全般的な知識を広くご教示いただいており、親身なサポートがあったからこそ、自走できるようになった実感があります。
中台:鈴木さんは「こんなことをして、こういう結果が出ました」といった報告やコメントもきちんと返してくださるので、その時々の状況の理解や結果の把握がしやすかったです。「素早くサイトに反映され、結果を出してもらいたい」という思いでサポートさせていただいてきたので、同じ気持ちで伴走できていれば何よりです!
コンテンツをさらに充実させて「人に紹介したくなるサイト」に育てたい
──ウィルゲート社の「TACT SEO」を推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?
渡邊:いろいろなパターンがあると思いますが、当社の場合は「外注の体制から内製化したい」というのが主目的だったので、SEO対策のノウハウを自社に溜めたい、自社のスタッフを教育したいと考えている企業に推薦したいですね。TACT SEO、勉強会の動画、サポート体制も含め、内製化を進める上でのプラットフォームがしっかり確立されていますし、「まっとうにSEO戦略に向きあっていて、かつ正直にお付き合いできる会社で、相談事にタイムリーに答えていただけますよ」とコメントすると思います。
鈴木:実際に手を動かす担当者の方には、「ウィルゲート社に言われたことを素直に信じてやってみることが、成果を出す早道」とお伝えしたいです。
──大変光栄な言葉を、ありがとうございます。まもなく契約期間の後半戦に入りますが、今後のウィルゲート社に期待することはありますか?
鈴木:まずは、引き続きよろしくお願いしますと伝えたいです。私たちが「こういう成果を出していきたい」という相談をした際に、施策の方向性の提案や最新トレンドなどの情報を今後もいただけたら嬉しいです。加えて、いずれSEO対策だけでは対処できなくなる時代が来る気がしているので、マーケティング全般についても相談できたら、という思いもあります。当社らしいSNS戦略なども、一緒に考えていただけたら嬉しいです。
渡邊:今後も今のようにストレスなく鈴木をサポートしてもらえたら幸いです。私たちはSEO対策の時流がわからないので、そのあたりの情報共有は今後もぜひお願いしたいですし、思いを伝えた際に壁打ちをしてくださり、具体的に返ってくるようなサービスを引き続き期待しています!
──これからも、しっかりと伴走させていただきます! 最後に、これからの貴社の目標を教えてください。
渡邊:ユーザーの方が環境対策について調べたときに、求めている情報をすべて網羅できるサイトを作っていきたいです。「環境対策の知識がゼロ」という人が見てもわかるようなサイトにすることが、ひいては当社の信頼感や問い合わせにもつながると思っています。
環境ビジネスは発展可能性が大きい分野ですが、特化してビジネスを行っている会社はまだ多くはない状況です。文言調整などのテクニカルなところはしっかり対策しつつ、この分野の情報や知識を正確に得られるサイトとして重みを持たせていきたいですね。エスコのサイトを見に行けば、情報も充実しているし、わかりやすい」と人に紹介されるようなサイトに成長させていけたら嬉しいです。もっとも、既にかなりのレベルまで作り込めている手応えはあります。社内の人間にも自社サイトをもっと読み込んでほしいと思うくらいです(笑)。
鈴木:担当者としては、最終的なコンバージョンポイントである売上につなげていきたいという思いもあります。そのためには、情報を探している人たちが検索するようなキーワードが設定されていること、入り口の整理をして情報を網羅しておくことが必要だと考えており、これをしっかりやりきることが私の当面の課題です。
中台:SEO対策に限らず、マーケティング全般、気になることがあれば、今後も気兼ねなくご連絡いただけたら嬉しいです。JHKの件も、追ってお話していきましょう!
鈴木:ウィルゲート社に感謝しているのは、まさにこういう点です(笑)。会話の流れで少し話しただけのこともきちんと覚えていてフォローしてくださり、ありがたいです。ちなみに、JHKというのは電気主任技術者向けの団体である「日本電気設備保安協会」のことです。当社はJHKの「電気主任者技術者コラム」も運営しており、こちらのサイトも今後SEO対策を進めていく予定です。
──エスコ様のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!
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