最近本当によく聞くようになってきているマーケティングオートメーション(MA)ツールの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
海外から参入してきたマーケティングオートメーション(MA)ベンダーを始め、2014年にマーケティングオートメーション(MA)元年を迎えた日本でも、様々なツールが出てきています。
今回は、様々なツールの中から比較的導入社数が多い(もしくは伸びている)と思われるツールをご紹介させていただこうと思います。
マーケティングオートメーション(MA)の導入を検討している方は参考にしてみてください。
記事公開当時(2015年3月)以降に参入してきたツールを追記しました。
ツールに関する情報を2015年12月時点のものに修正しました。
■追記(2017/03/22)
新規ツールを追記しました。
ツールに関する情報を更新しました。
特に中小・ベンチャー企業が本気で導入を検討する時に、最低限見ておきたいツールになっていますので、
マーケティングオートメーション(MA)の導入を検討している方は参考にしてみてください。
※マーケティングオートメーションとは何かについては以下の記事にまとまっているのでご覧ください。
マーケティングオートメーション(MA)ツール12選
マーケティングオートメーションツールとして以下の12個をご紹介します。
いずれもよく利用されている有名なツールです。
- Hubspot(ハブスポット)
- Marketo(マルケト)
- Pardot(パードット)
- Oracle Marketing Cloud(オラクルマーケティングクラウド)※旧Eloqua(エロクア)
- Adobe Marketing Cloud(アドビマーケティングクラウド)
- IBM Silverpop Engage(アイビーエムシルバーポップエンゲージ)
- b→dash(ビーダッシュ)
- MAJIN(マジン)
- Synergy!
- シャノンマーケティングプラットフォーム
- Kairos3(カイロス3)
- SATORI(サトリ)
以下で、各ツールの詳細をご紹介します。
マーケティングオートメーション(MA)ツール比較
Hubspot(ハブスポット)
米国Hubspot社のHubspot(ハブスポット)
日本では、株式会社マーケティングエンジンがHubSpotプラチナレベル認定パートナーとして販売しています。
Hubspot(ハブスポット)は米国の業界レポート「VB Intel: Marketing Automation」において1位を獲得しています。
マーケティングオートメーション機能に加えて、他ツール異なる特徴は、ブログの構築機能です。また、GoogleアナリティクスやGoogleアドワーズなど、他の分析ツールを統合して利用できるところもポイントです。
ツール自体は日本語対応していないため、日本語のマニュアルが必要になります。
ブログなどのオウンドメディアを利用し、インバウンドマーケティングを行っている方に特にオススメです。
しかしながら非常に高機能なので、「手始めにやってみよう!」という方はなかなか使いこなせず挫折してしまうかもしれませんので、ご注意ください。
Marketo(マルケト)
Marketo(マルケト)
独立系マーケティングオートメーションベンダーのMarketo。2014年、日本法人が設立しました。
海外ツールの中では、いち早く日本語対応がされています。
設立後1年半で140社以上が導入しています。
Marketo(マルケト)はリードスコアリング機能に長けており、高度なスコアリングが可能です。
SFAツールとの親和性も高く、相互間でリアルタイム同期できるのも魅力です。
Pardot(パードット)
Pardot(パードット)
Salesforceが運営するPardot(パードット)。
こちらは簡単に言うと、Salesforceとの親和性を活かして、BtoB企業の営業活動の効率を向上することを目的としたツールです。
基本的なリードナーチャリングは可能ですが、スコアリングなどのリードに関する機能は、他ツールと比べると限定的な部分もあるようです。
Oracle Marketing Cloud(オラクルマーケティングクラウド)
Oracle Marketing Cloud
米OracleがEloquaを買収し、Oracle Marketing Cloudとして統合されました。
日本Oracle社も日本での提供を開始しており、部分的ではありますが日本語対応もされています。
ランディングページをドラッグ&ドロップでデザインできたり、デザインテンプレートを使うことでカスタマイズすることができ、訪問者個人に最適化可能です。
ただし、システムや技術面の知識が必要なので、社内にエンジニアがいない場合にはその機能を使いこなせないこともあるかもしれません。
Adobe Marketing Cloud(アドビマーケティングクラウド)
Adobe Marketing Cloud
Adobeが保有する8つのソリューションで構成されており、データをすべて一元管理できます。
Adobeがもともと強いクリエイティブ領域と連携できるところが、他のマーケティングオートメーションツールと違うところです。
具体的には、Adobe Photoshopで作成した画像をメールのクリエイティブに利用したりできます。
ソーシャルアカウントも管理できるので、ソーシャルの施策に力を入れていたり、元々Adobeのソリューションを利用している方は、導入しやすいかもしれません。
IBM Silverpop(アイビーエム シルバーポップ)
IBM Silverpop
2014年4月に、IBMがマーケティングオートメーション領域の先駆者であるSilverpopを買収しました。
特徴は、メールマーケティング機能が充実していること。
Silverpopは元々メールマーケティングツールから発展しているので、ユーザーのWeb上の行動に合わせてメールの文面を変えたり、開封時間を学習し、ユーザーに合わせて配信時間を最適化したりできます。
メールマーケティングに注力していて、提供サービスが多岐にわたっていたり、ユーザーごとにカスタマイズが必要なサービスを取り扱っている企業にはおすすめです。
b→dash(ビーダッシュ)
b→dash
株式会社フロムスクラッチが提供するb→dash(ビーダッシュ)
2015年には総額13億円の資金調達もしていて、急成長中です。
b→dashは、従来のマーケティングオートメーションツールには備わっていなかったWEB解析や顧客管理、A/Bテストなど、周辺機能を統合的に備えている点が特徴です。
ワンプラットフォームで集客施策から販売促進、顧客管理まで一気通貫で分析でき、本来マーケターが把握すべきLTVまで計測できるところが評価されているようです。
MAJIN(マジン)
MAJIN
株式会社ジーニーの運営するMAJIN(マジン)
元々はDSPやSSPなどのアドプラットフォームを国内No.1規模で提供する同社。アドソリューションで培った実績を活かして集客に強いマーケティングオートメーションツールを開発しました。
MAJINは、ウェブブラウザに加えて、アプリの対応も可能。その一つにプッシュ通知機能があげられます。
集客から分析までオールインワンで使えながら、最安月額3万円から始められる手軽さは、MA導入に多額の予算をかけれない方にも魅力的です。
Synergy!
Synergy!
株式会社シナジーマーケティングの運営するSynergy!です。
Synergy!は、データベースにたまったデータを活用し、リードナーチャリングやスコアリングをより高度に行うことが可能です。他ツールと違うところは、アンケート機能を利用して、リード情報を分類できるところです。
シャノンマーケティングプラットフォーム
シャノンマーケティングプラットフォーム
株式会社シャノンの運営するシャノンマーケティングプラットフォーム、
日本では、上記でご紹介したSynergy!と並んで、代表的なマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
こちらが強みとしているのは「セミナー・ソリューション」です。
受講票の発行等の機能を使うことで、セミナーのようなオフラインのマーケティング活動の申込状況や来場状況をシステム上で管理できます。
セミナーやイベント運営に重きをおいている企業の方や、しっかりサポートについてもらってマーケティングオートメーション(MA)を運用していきたい方、またSFAとの連携も可能ですので、特にBtoBのマーケティング活動におすすめです。
Kairos3(カイロス3)
株式会社カイロスマーケティングの運営するKairos3(カイロス3)。
株式会社カイロスマーケティングは大前研一氏率いる株式会社ビジネス・ブレークスルーの出資を受け立ち上がった会社です。
リード保有数によって月額が変化する料金体系ですが、従来のマーケティングオートメーション(MA)ツールの中では圧倒的な低価格設定になっています。
マニュアルも不要で始められるので、予算はあまりないけど自分たちでガッツリマーケティングオートメーション(MA)ツールを運用していきたいと考えている方はオススメです。
SATORI(サトリ)
SATORI(サトリ)
SATORI株式会社の運営するSATORI(サトリ)です。
SATORI(サトリ)が他のマーケティングオートメーション(MA)と違うところは、DSP連携により広告配信からメール配信までを一貫してシナリオ配信できるところでしょう。
マーケティングオートメーション(MA)価格比較
上記でご紹介した、マーケティングオートメーション(MA)ツールの価格を課金方法を調べられる範囲で一覧で比較してみます。
ツール | 初期費用 | 月額費用 | 料金設定・課金方法 | 料金表 |
---|---|---|---|---|
Hubspot | ¥0 | $200※1 | プラン、リード数 | 料金ページ |
Marketo | 要問合せ | 要問合せ | プラン | 要問合せ |
Pardot | ¥0 | ¥120,000 | プラン、リード数 | 料金ページ |
Oracle Marketing Cloud | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
Adobe Marketing Cloud | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
IBM Silverpop Engage | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
b→dash | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
MAJIN | ¥0~ | ¥30,000~ | (★) | 料金ページ |
Synergy! | ¥150,000 | ¥25,000~ | リード数、その他オプション | 料金ページ |
シャノンマーケティングプラットフォーム | ¥100,000 | ¥25,000~ | リード数、その他オプション | 料金ページ |
Kairos3 | ¥10,000 | ¥5,000~ | リード数 | 料金ページ |
SATORI | ¥300,000~ | ¥148,000~ | (要問合せ) | 料金ページ |
※「課金方法」とは、最低月額費用以外の費用は何にともなって発生するかを示します。プラン変更や保有リードの数によって費用は大きく変動します。
※それぞれ機能別のプランがあるので、実際の導入を検討するときには、自社の保有リード数やマーケティング方法に合わせて見積もりが必須になります。
※2017年3月現在の最低価格をご紹介しています。変更の可能性もありますのでご了承ください。
※(★)は無料トライアルあり
まとめ
今回ご紹介したもの以外にも、マーケティングオートメーション(MA)を謳ったツールは続々とリリースされています。
他のメディアでも様々な観点で比較されていますので参考としてご紹介します。
2014-15年度版 国内で選択可能なマーケティングオートメーションツール8選
国内外主要ツール比較と導入時の選定ポイント
業者の方に話を聞いたり、実際使ってみて思うことは、どのツールが良い悪いではなく、自分たちのマーケティング活動をどのぐらいのレベルでどう行いたいのかを明確にすることが重要だということです。
よく言われているように、マーケティングオートメーション(MA)を導入したからといって、すべてが自動化されて成果が飛躍的に伸びるわけではありません。
やはり一番大事なことは、自分たちのサービスの購買プロセス(カスタマージャーニー)を整理し、訴求すべきコンテンツを適切に発信していくこと。その中で、ひとつひとつ手作業でやるには厳しいことを洗い出し、そこを助けてくれるツールを探すという方法が、最も無駄がないかなと思います。
カスタマージャーニーについては、設計方法をご紹介しているので、こちらも合わせて確認してみてください。
また、これまでマーケティングオートメーション(MA)について説明してきましたが、中身のマーケティング活動はコンテンツマーケティングも大きく関係しています。作成したコンテンツを最も効率的にユーザーに届ける手法として、マーケティングオートメーション(MA)を活用してみてはいかがでしょうか。
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