マーケティング
【図解】インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違い
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突然ですが、あなたが1日に目にしている広告がどれくらいの量かご存知でしょうか。

歩いているだけ、電車に乗っているだけでも多くの広告を見ているはずですが、あなたの目に留まる広告は数えるほどしかないのではないでしょうか。

これは心理学でいうカクテルパーティー効果と同じような現象です。

カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。
引用:ウィキペディア

つまり、どれだけ広告を出しても「もともと関心があること」や「自分に関係があると感じられるもの」でなければ基本的に気付いてもらえない、ということです。

マスに向けた広告の効率が悪いとしたら、ターゲットに確実にメッセージを届けるためにどのようなマーケティングが考えられるのでしょうか。

今回は、適切なマーケティング施策を考える時に知っておきたい、インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違いやそれぞれのメリットをご紹介させていただきます。

 

情報量が激増しても、消費者が処理できる情報量は急速に増えない

広告出稿に力を入れている方は、
「本当に見込み客に広告が届いているのかわからない」
「お問合せがきたけど、見込み客につながらないお問合せだった」
などと悩まれたことがあるのではないでしょうか。

前述したように、世の中に広告があふれかえっています。以下のグラフをご覧ください。

少し古いデータになるのですが、総務省の調査で明らかになっている「情報流通インデックスの計量」という調査研究結果です。

情報量と消費量の推移
引用:総務省ホームページ「情報流通インデックス」

グラフを見ると、情報の流通量に消費量が全く追い付いていないということがわかります。

インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違い

むやみに広告を出してもターゲットに届く可能性が非常に低いということはお分かりいただけたかと思います。

もちろんこういった状況に合わせてアドテクノロジーも進化しており、ターゲティング精度の高い広告を配信し広告効率を上げる手法は常に注目されています。

同時に、今までの「企業が伝えたいことを伝える」広告とは少し違った考え方や手法も広がりつつあります。そのひとつがインバウンドマーケティングです。

以下でアウトバウンドマーケティング、インバウンドマーケティング、それぞれの言葉の意味を解説します。

 

アウトバウンドマーケティングとは

広告出稿をはじめ、展示会や新規の電話営業など、売り手から見込み客に対してプッシュのアプローチを行うマーケティング施策を、アウトバウンドマーケティングといいます。

不特定多数の人に向けた施策が多いのが特徴です。

しかし先程のグラフのように情報の流通量は日に日に増していくなかで見込み客に見てもらうためには、より露出を増やさなければなりません。
さらに、露出を増やすには膨大なコストも必要です。

 

インバウンドマーケティングとは

それに対し、オウンドメディア(ホームページ)や、セミナー、ソーシャルメディアなどで有益な情報を発信し、見込み客から見つけてもらうマーケティング施策をインバウンドマーケティングといいます。

売り手側から過度な売り込みをするのではなく、顧客側から主体的に選んでもらうことが主眼に置かれます。

両者の違いをわかりやすく、グラフにまとめてみます。

インバウンド-アウトバウンド比較

※具体的な手法や進め方によってコストや成果は変わりますので、あくまで大枠でとらえた場合のメリット・デメリットです。

 

どちらかだけではダメ。インバウンドとアウトバウンド両方の手法を組み合わせる

BtoB企業は、ターゲットの範囲が狭かったり、検討期間が長く一過性の広告だけではタイミングを捉えにくい場合が多いため、インバウンドマーケティングと相性がいいと言われています。

しかしながら、もっとも理想的なのはインバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティング、両方をうまく使い分けることです。

例えば、まだ市場で認知のないサービスや商品は、見込み客に見つけてもらう難易度が高いです。そういった場合はまず認知度を高めるために純広告やDMなどを実施すると効果的でしょう。
逆に認知度が高いサービスであれば見込み客が勝手に探してくれるので、そのときに必要とされるような情報を準備しておくことが重要です。

また、表でも記載したとおり、インバウンドマーケティングはコンテンツの準備が必要なこともあり、効果が出るまでにある程度の時間がかかります。
インバウンドマーケティングを一から始める際には、短期的な効果が出やすいアウトバウンドマーケティングと並行してすすめた方がいいでしょう。

 

まとめ

ここ数年でオウンドメディアが流行したり、マーケティングオートメーションの導入が進んだりと、インバウンドマーケティング的な手法がもてはやされる機会が増えているように感じます。

もちろんいずれも上手に活用できれば非常に効果的なものではありますが、常に万能なものではありません。

どちらかの手法に固執するのではなく、メリット・デメリットを理解し、その時の状況に応じて運用していくことが重要です。

インバウンドマーケティングの成功事例は、こちらにまとめてありますので併せて目を通してみてください。

インバウンドマーケティングって何?注目されている背景と成功事例を紹介

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プロモニスタ編集部
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