SEO
URL正規化とは?必要性とcanonicalタグの設定方法を解説
4328

「URL正規化はどのような場合に設定が必要かわからない」とお悩みのWebサイト運営者の方もいるかもしれません。

URL正規化とは、同じ内容のページが複数ある場合に、Googleからの評価を受けるURLを1つに統合することです。

検索エンジンから正しい評価を受けるために、SEO対策に欠かせない対策の一つです。

本記事では、URL正規化が必要な理由や必要なケース、設定方法について詳細に説明します。

URL正規化とは

正規化とはもともとはデータを扱う領域全般の言葉で、データ等を一定のルールに従って利用しやすく変形することを指す用語です。

SEO対策におけるURL正規化とは、同じ内容のページが複数ある場合に、Googleからの評価を受けるURLを1つに統合することです。

同じWebサイト内でコンテンツの内容が重複したり類似したりする場合、検索エンジンから評価してもらいたいページのURLにcanonicalタグやリダイレクトで正規URLを指定します。

URL正規化が必要な理由

URL正規化が必要な理由は主に2つあります。

重複コンテンツの低評価を避けるため

同じWebサイト内の重複コンテンツの低評価を避けるために、URLの正規化が必要です。

重複するコンテンツとは、ドメイン内または複数ドメインにまたがって存在する、同じ言語の他のコンテンツと完全に同じであるか非常によく似たコンテンツのブロックを指します。

ランキング操作やトラフィックの増大を意図して、コンテンツが複数ドメインにまたがって複製されていることもあります。

この種の偽装行為は、ユーザーが検索結果で実質的に同じコンテンツを何度も見ることになり、利便性の低下しかねません。

そのため、「ユーザーファースト」と考えるGoogleは、重複コンテンツの存在は避けるべきと明示しています。

(参考)Google検索セントラル「重複コンテンツの作成を避ける

(参考)Google検索セントラル「無断複製されたコンテンツ

重複コンテンツについて詳しく知りたい方は「SEO対策で重複コンテンツを避けるべき理由は?対処法も併せて解説」を参考にしてください。

クローラビリティを向上させるため

クローラビリティを向上させて、効率的にインデックスさせるためにURLの正規化は必要です。

正規化されていないと複数の同じ内容のコンテンツを巡回することになり、クローラビリティが低下する原因になります。

クローラーに早く認識されなければ検索結果に表示されず、ユーザーにWebサイトを訪問してもらえません。

正しいSEO評価を得たいのであれば、クローラーが回りやすいサイト作りを心がけましょう。

クローラーについて詳しく知りたい方は「クローラー(Crawler)とは」を参考にしてください。

被リンク効果を改善するため

被リンク

URLの正規化は、被リンクの効果を正しく受けるためにも必要です。

複数URLが存在すると、本来は1つのURLに集約されるべき被リンクが複数のURLに分散するため、被リンクの効果が薄まってしまう要因になりかねません。

被リンク評価が分散してしまうとSEO評価を正しく受けられず、本来上位表示できていたかもしれないWebページが正しくランキングされない可能性もあります。

被リンクのSEO効果について詳しく知りたい方は「被リンクのSEO効果って?獲得方法や注意点を解説」を参考にしてください。

URL正規化が必要な事例

以下のような場合はURLの正規化が必要です。

ただし、これらに当てはまる場合でも、コンテンツ内容が違うなら正規化は不要です。

【大文字小文字の違い】

大文字小文字どちらでも問題ありませんが、どちらかに正規化しましょう。

【wwwの有無】

  • パターンA:https://www.willgate.co.jp/promonista/url-normalization
  • パターンB:https://willgate.co.jp/promonista/url-normalization

wwwの有無はどちらでも問題ありませんが、どちらかに正規化しましょう。

【「.index.html」「.html」の有無】

「.index.html」「.html」は無しで統一することをおすすめします。

【https・httpの統一】

セキュリティ対策のため、「https」に統一することをおすすめします。

(参考)​​Googleが全面支持する「常時SSL」のSEO対策への影響とは

【パラメータの有無】

パラメータなしのURLに正規化しましょう。

【「/」 の有無(スラッシュ)】

「/」の有無はどちらでも問題ありませんが、どちらかに正規化しましょう。

URLを1つずつ目視して確認することはとても大変です。

確認方法について、次の章で確認しましょう。

URL正規化の確認方法

Google公式のツール「Google Search Console」にあるURL検査ツールを活用すれば簡単にURLをチェックできます。

Google Search Console(サーチコンソール)のURL検査ツール

Google Search Console(サーチコンソール)のURL検査ツール

URL検査ツールを使うと、ページのインデックス状況やクローラーが巡回した最新日、Googleに認識されているURLなどが分かります。

Googleに認識されているURLを見れば、「wwwは含まれないはずなのに、Googleではwwwを含むURLを認識している」といったことが確認できます。

Google Search Consoleにログインしたら、URL検査で調査したいURLを入力しましょう。

結果に表示される「カバレッジ」をクリックすると、URLに関する情報を確認できます。

正規URLに問題がなければ、「Googleが選択した正規URL」の箇所に調査対象のURLが表示されます。

しかし、「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」が違う場合は、どちらのURLもアクセス可能な状態となっており、正規化が必要と判断しましょう。

また、Google Search Consoleのカバレッジレポートからもチェックできます。

「重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません」と表示される場合も正規化できていないことを示すエラーです。

この場合も、URLの正規化を行いましょう。

Googleのinfo検索は2019で終了

正規URLを探すツールとして使われていたGoogleのinfo検索は、2019年にサポートが終了したとアナウンスされました。

(参考)Google Search Central「How to discover and suggest Google-selected canonical URLs for your pages

info検索を使っていた人も、URL検査ツールに移行しましょう。

URL正規化の設定方法

URL正規化の設定方法を2つ紹介します。

①301リダイレクトを使用する

301リダイレクトを使用してURLの正規化を設定できます。

301リダイレクトとは、アクセスしたURLから自動で別のURLへ永久転送する処理のことです。

www有無など、存在する必要のない2つのページをオリジナルページへ転送させることで、Googleにインデックスされるページを1つに統合できます。

例えば、

  • (A)www.willgate.co.jp
  • (B)willgate.co.jp

の2つのページが存在するとしましょう。

2つのうち、URLの短い(B)を残したいのであれば(A)のページから(B)のページへ301リダイレクトをかけます。

すると、(A)はインデックスされなくなり、(B)にSEO評価が統一されます。

301リダイレクトの設定をするには、「.htaccessファイル」に転送先を記述してサーバーにアップロードします。

「.htaccessファイル」とは、Webサーバーの動作をディレクトリ単位で制御させるファイルのことです。

また、WordPressを使っているのであれば、「Redirection」というプラグインで簡単に設定できます。

301リダイレクトの設定方法については、『301リダイレクトとは?行うべき理由や設定方法、注意点を徹底解説』で詳しく説明しているので参考にしてください。

.htaccessファイルについて詳しく知りたい方は、『htaccessとは?記述方法や使う際のポイントを解説』で詳しく説明しています。

②canonicalタグで正規化する

canonicalタグを使ってURLの正規化もできます。

canonicalタグとは、重複したコンテンツがある場合に、Googleの検索エンジンに評価してほしいURLを1つに統合するためのタグです。

例えば、以下3つのURLのコンテンツ内容が類似していたとしましょう。

  • willgate.co.jp/a
  • willgate.co.jp/b
  • willgate.co.jp/c

willgate.co.jp/aへ評価を集めたいとき、willgate.co.jp/bとwillgate.co.jp/cのhead要素へ以下のようにcanonicalタグを記述します。

記述の方法は、以下のとおりです。

<link rel=”canonical” href=”https://willgate.co.jp/a”>

類似したコンテンツが同じWebサイト内にある場合、オリジナルページのURLをcanonicalタグで示してURLの正規化をしましょう。

canonicalタグについて詳しく知りたい方は、『canonical(カノニカル)タグとは?SEOの関係性やURL正規化の定義を解説』で詳しく解説しているので参考にしてください。

URL正規化の注意点

URLの正規化を正しく行わないとSEO評価に悪影響を及ぼす可能性があります。

URL正規化の注意点を3つご紹介しますので、設定の際には必ず確認してください。

正規化の反映には時間がかかる

URLの正規化の設定をしても、統合先のURLをGoogleが読み込んでコンテンツの同一性を判断するまでに時間がかかります。

そのため、Google Search Consoleのデータが利用可能になるまでには、時間がかかることがあります。

Google Search Consoleで正規化を確認をしたときに「データがまだありません」とメッセージが表示された場合は、しばらくしてから再度確認するようにしましょう。

Search Console ヘルプ「Google Search Console

正規化させるURLを確認する

指定先URLを間違えるとサイトが検索結果に出なくなるため注意しましょう。

せっかく上位表示を狙えるコンテンツ内容であっても、ユーザーの目に触れる機会がなくなり流入が減る可能性があります。

間違いに気づいてすぐに対処しても、ページの検索順位がもとに戻るとは限りません。

Google公式でも、以下のように言及されています。

ご自分が正規版と見なしている URL に一貫してリンクすることで、正規版の選択に関する希望が Google に理解されやすくなります。

(引用)Google検索セントラル「重複した URL を統合する

URLの正規化を設定するときは指定のURLを慎重に入力し、間違いがないことを確認しましょう。

robots.txtを使用しない

ページ評価を失うため、正規化の処理には robots.txt を使用しないようにしましょう。

Google公式でも、以下のように明記されています。

正規化の処理には robots.txt を使用しないでください

(引用)Google検索セントラル「robots に関するよくある質問

Googleが誤ったページを正規版とみなす可能性があるため、以下の注意点にも気をつけましょう。

・HTTPS から HTTP へのリダイレクトを使用しない

・サイトマップまたは hreflang エントリに、HTTPS バージョンではなく HTTP ページを含めない

・動的パラメータを無視するよう Google に伝える

(引用)Google検索セントラル「重複した URL を統合する

robots.txtとは?意味やSEO効果、設定方法を徹底解説

まとめ

本記事では、URLの正規化について確認方法や対策方法について解説しました。

同じWebサイト内に重複したコンテンツや類似したコンテンツが存在したり、同じ内容のページに複数URLが存在したりする場合にURLの正規化を行いましょう。

URLの正規化を行うことで、検索エンジンからの評価を統一させたり、ユーザーの利便性向上につながったりするため、結果的に流入増加が期待できます。

本記事でご紹介した方法でWebサイト内に重複ページがあるかどうかを確認して、301リダイレクトやcanonicalタグを使った解決方法を実践しましょう。

「TACT SEO」は、キーワード調査や日々の順位計測、サイト内のSEO課題の発見などSEO対策を行うために必要な機能が一つになったツールです。 自社サイトが上位表示できていない要因を網羅的に分析することが可能です。 入力時間は30秒!無料版をぜひお試しください。

SEOに関して、何から着手すべきかわからない、なかなか成果がでないなどのお悩みがございましたら SEO無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。

\SEOのお悩みはウィルゲートにご相談ください/

• ⾃分なりに改善したがSEO成果があがらない
• 方針を考えたいがどう分析していいのかわからない
• 費用を抑えて内製でコンテンツマーケティングを推進したい
• 自社の体制にあった形で記事作成を外部に依頼したい

ウィルゲートは社内の時間を抑えてアウトソースしたい会社から、できる限り費用を抑えて社内でコンテンツSEOを推進したい会社までSEOを中心としたコンテンツマーケティングをご支援しています。

無料でのご相談も承りますので、お気軽にお問合せください。

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
プロモニスタでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEO、SEO対策を中心にwebマーケティング関連の最新情報やノウハウ、当社の事例を発信しています。
  • Facebook
  • Twitter
ページトップ