本記事では、GMOデジタルラボ株式会社さまが運営されている、“店舗の集客・マーケティングに役立つ情報を発信するWebマガジン「デジラボ」”のセッション数がわずか半年で3.3倍に成長した事例をご紹介します。
「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。
「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。
目次
お客さまと担当コンサルタントのご紹介
お客さまのご紹介
会社名:GMOデジタルラボ株式会社
代表取締役:山田 裕一
インタビュイー:T.M(マーケティング部 係長)
設立: 1993年12月9日
資本金:3,455万円
従業員数:72名(2018年4月時点)
事業内容:
デジタルメディア、デジタルマーケティング、デジタルデバイスの3事業を展開。
※本記事は、デジタルメディア事業「GMOおみせアプリ」の関連サイト「デジラボ」のコンサルティング事例になります。
担当コンサルタント
名前:小比田 桃子
経歴:シニアコンサルタント
大学在学時に法人向けサービスのオウンドメディアの立ち上げを経験。Webマーケティングに興味関心を持ち、2018年にウィルゲートへ入社。
ウエディング・電子機器・ダンス・美容など、幅広い業界に向けてSEOコンサルティングを実施している。
「GMOおみせアプリ」と「デジラボ」
─まず、T.Mさんがご担当されている事業「GMOおみせアプリ」「デジラボ」について教えてください。
T.M:
私たちGMOデジタルラボは、店舗のリピーター獲得に必要な様々な機能を取り揃えた「GMOおみせアプリ」というワンストップサービスを提供している企業です。また「GMOおみせアプリ」の関連サービスとして、店舗の集客のヒントとなるような情報発信を行う「デジラボ」というメディアを運営しています。
ウィルゲートさんには「デジラボ」に掲載する記事の作成やSEO対策をお願いしています。
─「デジラボ」はいわゆる「オウンドメディア」の位置付けですね。
どういった経緯で立ち上げられたのでしょうか?
T.M:
「デジラボ」を立ち上げた2016年当時は、リスティング広告でサービスサイトに集客して、そこから一般的な営業手法で販売していく動きが中心でしたが、少ない人数で売上を拡大していくには限界がありました。そこで、もっと営業効率を高めていこうという会社全体としての方針ができ上がり、その一環でマーケティング・インバウンドセールスの強化を目的にオウンドメディアを立ち上げることとなりました。
─「デジラボ」立ち上げ当初は、どのようにメディアを運営されていたのでしょうか?
T.M:
3人という少人数で運営していました。3人とも他の部署のミッションも持っていて、「専任で作業できる人がいない」「ノウハウもない」という状況の中、試行錯誤しながら記事を投稿していました。初めての経験だったので、どういったテーマで記事を作るべきかのすり合わせにも時間がかかり、新規記事の投稿は月1本くらいのペースでした。
自社リソースだけでメディアを運営していくうえで感じていた悩み
─少人数でメディアを運営されていく中で感じられていた悩みは、どういったものなんでしょうか?
T.M:
新規記事を1本投稿するフロー全体で、非常に多くの時間がかかってしまっていたのが悩みでした。どのような基準や手順で進めたらいいのか、すべて自分たちだけで進めていたので「このやり方で正しいのか」「もっと効率よく進める方法はないのか」と相談できる相手がいたらいいなと思ってましたね。
もちろん運営していく中で効率化できた部分もあり、初めは月1ペースだった投稿も徐々にペースを早めることに成功し、少しずつ「デジラボ」のアクセス数は増えていきました。
でもそうすると今度は、「デジラボ」で獲得したリードに対し、インサイドセールスのチームと連携してアプローチしていくなど、他の業務の時間も増やしていく必要がありました。
結局、すべての業務に十分な時間が割けなくなってきてしまったため、記事作成の進め方全体を見直す必要があると感じたんです。
記事作成方法の改善のための取り組み
─記事作成の進め方について、具体的にどのように見直していかれたのでしょうか?
T.M:
記事を自分たちで内製していくのではなく、外注することでリソースを確保しようと思いました。さまざまなサービスを比較検討して決めたのが、ライター管理や発注に手間がかからなかった「サグーワークス」(ウィルゲートの運営する記事作成サービス)です。Webで依頼が完結できる「オンライン発注」のプランで、2017年から記事作成を依頼し始め、「デジラボ」の掲載記事数を増やしていきました。その結果、サグーワークスを使い始めてから9ヶ月間でセッションがそれまでの3倍近くまで増加しました。
※GMOデジタルラボ様のサグーワークスの活用事例についてはこちら
https://works.sagooo.com/order/voice/digitallab/
記事発注とSEOコンサルティング
─2017年当初は、記事作成に関するお取り引きだけだったわけですね。
その後、SEOコンサルティングも依頼されるようになったのはなぜでしょうか?
T.M:
2018年7月頃のGoogleのアルゴリズム変更によって打撃を受け、内製していた記事を中心に検索順位が下落してしまいました。安定してユーザーの流入が見込めていた記事の検索順位が下がり、セッションが伸び悩む状況が続いてしまったため、コンサルティングを検討しました。
ウィルゲートさんからの提案は私たちのニーズと合致していたため、2019年2月からコンサルティングをお願いしています。
集客数の回復と、再成長のためのSEO対策
─(担当コンサルタントの小比田に)コンサルティング時、どのような提案を行ったのでしょうか?
小比田:
大きく2つのフェーズに分けてご提案させていただきました。1つ目は、「集客数を回復させるためのSEO施策のご提案・ご支援」のフェーズ。その次に、「更なる成長を目指すための、記事作成フローの効率化」のフェーズです。
1つ目のフェーズは、一般的なSEOコンサルティングの領域かと思います。
順位下落する前後のアクセス状況、流入キーワードや、リスティング広告の入稿キーワードの効果などを整理・分析し、今後のSEO対策の方針を定めご提案しました。
「デジラボ」のような記事メディアでは、「記事テーマがサービスのターゲットに合い、かつSEO効果も見込めるものになっているか」という点が重要になります。その点を意識し、記事テーマを定めるための「キーワード設計の見直し」に特に注力しました。
キーワード・記事テーマごとにSEO観点での課題が異なる可能性があるため、その後さらに課題分析を行いました。
幸いなことに記事テーマやサイト構造に特有の課題は見受けられなかったため、それぞれのテーマで「新規の記事作成」と「既存記事のリライト」が最適なバランスになるように工夫し、コンテンツSEOによる集客数の回復を目指しました。
ー(担当コンサルタントの小比田に)最適なバランスになるような工夫とは具体的にどういったものか教えてください。
小比田:
「デジラボ」には「アプリ集客・販促」など「Webマーケティング」に関わる記事が多く掲載されています。ですがそれ以外にも「Web以外のマーケティング手法」や「ITツールの活用方法」など、多岐に渡る情報を取り扱っておられるので、「直接的な競合サイト」が存在しませんでした。
記事のテーマごとに競合サイトを選定し調査するのですが、テーマごとに「どういったサイト・ページが検索順位で上位を取りやすいか」が異なるため、それを見極めて施策に落とし込む必要がありました。
競合との相対評価になるSEOでは、いかに競合との差分を埋め、自サイトの優位性を打ち出していくかが重要です。この効率を突き詰めると、テーマごとに競合サイトが異なる「デジラボ」では、差分を埋める上での「新規記事の作成」「既存記事のリライト」のバランスもテーマごとに変えていく必要がありました。
また、「デジラボ」からサービスサイトへ質の良いユーザーを誘導することが重要指標でしたので、カスタマージャーニーを分解し、どのフェーズのユーザーにどんなコンテンツで訴求するべきかを整理し、新規記事・既存記事のテーマを決めていきました。
内製・外注を使い分けた記事作成を実施
─(担当コンサルタントの小比田に)その後、新規記事の作成、既存記事のリライトはどのように進めていったのでしょうか?
小比田:
新規の記事作成は引き続き「サグーワークス」を利用いただきました。また、既存記事のリライト・修正は、GMOデジタルラボ様に内製で対応いただきました。この内製での記事リライトの取り組みでは、その後の「記事作成フローの効率化」を見据えて、当社が開発した「TACT SEO」というツールを導入いただきました。
1から記事を作ることに比べると、リライトは作業時間を抑えることができます。「リライトすべき記事の選定」と「リライト方法」さえ適切に決定できれば、外注に頼らずともSEO効果を高めていくことは可能です。
こうした役割分担を進めることで、手間のかかる新規記事作成に外注コストを集中して投下し、費用対効果を最大化することができるのではないかと考えました。
この「TACT SEO」を使った取り組みが、次の「記事作成フローの効率化」のフェーズに繋がっています。
セッションが当初の3.3倍に増加
─施策を進めていった結果、どのような変化があったのでしょうか。
T.M:
施策を実施し始めてから6ヶ月で、以前と比較して、セッション数が3.3倍に増えました。順位下落前のピーク時を超えて再成長しています。また、SEO以外の施策に自社リソースを充てることもできるようになり、サイトのUI改善なども進んでいます。
記事のリライトも、小比田さんに「検索順位が11〜30位前後で、上位を狙うポテンシャルのある記事」を選定してもらい、自分たち社内の力で対応していくことができました。
初めのうちは「TACT SEO」の操作に戸惑うことも多かったですが、小比田さんに都度相談に乗ってもらいながら使っているうちに、リライトにおけるSEO上のポイントも身に付いてきた気がします。
TACT SEOでできること
ー「TACT SEO」を導入し、記事作成フローの効率化を目指していったとのことですが、具体的にどう活用されたのでしょうか。
T.M:
これまで時間がかかっていた「既存記事のリライト」作業に「TACT SEO」を活用しました。「TACT SEO」では、競合ページと自社のページを比較して、ページのメインテーマで上位表示するために「今のページに不足している要素」を数クリックですぐに確認できます。どういったキーワードが不足しているのか、競合ページにコンテンツボリュームで負けていないか、などといった要素が確認できます。「タイトル」「見出し」「本文」の単位で競合比較できるので、どのキーワードをどのように追加しながら記事をリライトすればいいのかの判断が容易にできるようになりました。
もちろん100%機械的に対応するわけではなく、「TACT SEO」の調査結果を元に、記事の全体テイストを意識したリライトが必要になりますが、大量キーワードの調査は、人よりも機械のほうが得意な領域だと感じました。
(TACT SEOのキーワード調査画面)
また、「TACT SEO」では上位表示したいキーワードと関連性が高いページを抽出してくれるので、内部リンクの修正もすぐに実施できました。
結果として、既存記事のリライト作業が効率化され、以前より多くの記事のリライトができるようになりました。このことが、「デジラボ」全体のアクセス増加につながった要因の1つだと考えています。
ウィルゲートに感じている価値
─ウィルゲートのコンサルティングについてはどのような印象をお持ちでしょうか?
T.M:
お支払いした料金と自分たちがかけた社内リソースと合算して考えても、コストに対して期待値以上の結果となったのでとてもいい印象です。それとこれは成果ではなく姿勢の話になりますが、何でも「できます、やります!」というのではなく、事前に「できる」「できない」のラインをしっかりと引いてくれていることも、ウィルゲートさんの良いところだと思います。「できます、やります」と言ってもらったところで、実現に至らなかったり中途半端な結果になってしまうと、意味がありません。実現可能性を踏まえて、「できない」と言ってもらえたのはありがたかったですね。
何かあったときに気軽に質問して答えてくれる方がいるのは安心ですし、専門的な知識が必要なSEOはコンサルタントの小比田さんにお願いすることで、我々はオウンドメディア運営全体について、より精度の高い、そしてよりスピーディーな意思決定に注力できています。
今後の展望について
─最後に、今後目指していきたいことは何でしょうか?
T.M:
集客数も回復し、成長のための体制も整ってきているので、今後はより積極的に「GMOおみせアプリ」の成約のための施策を打っていきたいと考えています。
例えば最近は、メルマガの運用にもより力を入れていっています。「デジラボ」で「アプリを使ったリピーター獲得」に興味を持っても、すぐに「GMOおみせアプリ」のご利用には至らないメルマガ会員さん向けのナーチャリングの仕組みなど、もっともっと効果を出していけるかなと思っています。
引き続きウィルゲートさんにも力添えもいただきながら、サービスの発展につながるよう、メディア運営を頑張っていきたいなと思います。
―貴重なお話、ありがとうございました。
まとめ
今回はGMOデジタルラボ様にご協力いただき、セッション数3倍以上の成果につながったコンサルティングと、SEOツールの活用による効率的なメディア運営の事例をご紹介させていただきました。
同様のお悩みをお持ちの方や、SEO分析ツールの「TACT SEO」にご興味をお持ちの方は、ぜひウィルゲートまでお問い合わせください。
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