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昨年対比780%増、月間330万UU達成!『TACT SEO』×『自社ライター』で成功したガーデニングメディア事例
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記事の品質には自信がある。しかし、どういったSEO施策をすればいいか分からない。そういった課題を抱えているメディアも多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するガーデニング関連製品の開発・製造・販売・輸入を総合的に手掛ける株式会社タカショー様(和歌山県海南市)では、グループ会社の株式会社3and garden様(東京都港区)との協業で、ガーデン・エクステリア専門のオウンドメディア『GARDEN STORY(ガーデンストーリー)』を運営しています。

今回、ウィルゲートが提供するSEOコンサルティングサービスと分析ツール「TACT SEO」を活用することで、月間ユニークユーザー(MAU)数の前年同月比780%アップを実現しました。

サイト運営に関わる元戎さんと倉重さんに、いかにこの大きな成果までに辿り着いたのか、振り返っていただきました。

左:元戎 あずみさん/株式会社タカショー 経営企画室 NET推進 主任 ※以下「元戎」
右:倉重 香理さん/株式会社3and garden GARDEN STORY編集部 編集長 ※以下「倉重」

「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。

「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。

若い世代にガーデニング文化を伝えるWebメディアとして誕生

―最初に御社の事業概略を教えてください。

元戎:1980年に設立した私どもタカショーは、ガーデン文化を発信しながらエクステリア製品を提供する“ガーデンライフスタイルメーカー”として、ガーデニング関連製品の開発や製造・販売、輸入などを幅広く手掛けています。

1998年に業界で初めてジャスダックに上場し、2018年には東証1部上場も達成するなど、業界内では大手に位置付けられています。

倉重:私は今の会社を立ち上げる以前、18年ほどガーデニング専門誌の編集を手掛けていました。取材対象としてタカショーを取り上げることもあったのですが、庭と建物をつなぐことに力を尽くしている企業だという印象を受けていました。

実際、ガーデニングに関わる企業は“庭”だけにこだわる傾向がある一方、タカショーの場合、庭のみではなく外構全体を含めて考えているのがよく伝わってきていました。

元戎:タカショーを象徴する考え方に「5th Room(フィフスルーム)」があります。

庭と家の接点となるエリアを、リビング、ダイニング、キッチン、ベッドルームに続く5番目の部屋として捉え、室内の延長として自然を感じられる場を作ろうという考えであり、そのために様々な角度から工夫を施してきました。

 ―Webメディア『ガーデンストーリー』は、どのような媒体なのでしょうか。

元戎:ガーデン・エクステリア専門Webマガジンとして、2017年10月にタカショーと、グループ会社であり、ガーデン&ライフスタイル専門編集プロダクションである株式会社3and gardenが開設したオウンドメディアです。

ガーデニングのノウハウはもちろん、植物の情報、庭やエクステリアのアイデアや事例、ハーブや果実を使ったレシピなど、多彩な角度の記事を既に2,000本以上配信しています。

純粋にガーデニング人口を増やしていくのを目的にしており、あまりタカショーの色は出さないような形態となっています。

倉重:いわゆる土いじりよりも、暮らしに近い部分の記事を数多く集めています。「バラの花でジャムを作ってみましょう」といった記事は最たる例。

また、「薔薇模様のコーヒーカップをきっかけに薔薇に興味を持って人生が変わった」といったような話も取り入れています。

ガーデニングをするまでの距離を縮め、年齢を問わずに楽しめる記事を意識しています。

(ガーデン・エクステリア専門のオウンドメディア『GARDEN STORY(ガーデンストーリー)』。2020年は、ガーデニングシーズンである5月の月間UUが330万を超え、年配者が中心だったガーデニング界隈に新たな風を呼び込みつつある)

こうした形をとっているのは、ガーデニング愛好家の年齢層が高くなる傾向にあるからです。現在は70代が中心だと言われており、ガーデニング文化を若い世代にも伝えたいと考えていました。

ただ、数年前までは情報提供も昔ながらの紙媒体が主体。その中で若い人にガーデニングの良さを伝えようとしても、年配の愛好家が手に取るような雑誌だけに、初心者が手に取りにくいのが一つの課題となっていました。

若い人にガーデニングのある暮らしを定着させるためには、Webでの展開が欠かせない。

そう考えていたところ、タカショーの高岡社長が賛同してくれたのをきっかけにガーデン&ライフスタイルの編集プロダクション3and gardenが誕生。

同時に『ガーデンストーリー』を運営していくことになったというわけです。 

検索流入を増やして、新しくガーデニングを知る層を開拓したい

 ―SEO上の課題はどのようなものがありましたか?

倉重:『ガーデンストーリー』の編集者やライターは、主に紙媒体出身者で構成されています。タイトルやリードの付け方、記事の内容、書き方などは雑誌経験に基づいており、独自性の高い世界観と読者を裏切らないハイクオリティな記事を実現できていました。

おかげで根強いファンはついたものの、若い世代も含めてもう少し多くの人の目に触れるサイトにしたいと考えていました。

特に課題だと感じていたのは、検索流入が少ない点。2019年の前半の段階では検索流入が占める割合はUU全体の40%程度で、残りは最新公開記事の外部配信、SNSでの拡散による流入で占められていました。

ガーデニングシーズンは検索流入の割合が上がるものの、それ以外の季節のPVは最新記事がヒットするか否かに左右されていました。

継続的にアクセス数を増やしていくには、検索流入増加が鍵を握っており、より綿密なSEO対策が欠かせないと感じていました。

―従来はどのような形でSEO対策されていましたか?

倉重:お試しでSEO対策が得意なライターに記事を任せてみたことはあったものの、ガーデニングの専門性という意味で満足できない形に仕上がったことはありました。

結局、SEO対策となりそうなキーワードを編集部でリスト化し、ライターが記事を書くときに参考にしてもらうことに。ただ、この取り組みをしたからといって本当に効果があったのかはわからず仕舞いでした。

元戎:私は以前に所属していた会社で、ウェブ媒体の編集担当としてSEO対策記事の制作を手掛けていました。

適切なキーワードを入れるとそれなりの効果が出るという実感は持っていたものの、記事の内容や質よりも、キーワードを埋め込むことが重視される“作業”になりがちという欠点があり、編集者・執筆者としてのプライドにフタをしなければいけない面があると感じていました。

『ガーデンストーリー』の場合、記事の質が本当に高くて、工夫次第でPVは必ず上がるだろうと思っていました。

しかしながら、私が経験してきたSEOの手法をそのまま取り入れると、記事の質や『ガーデンストーリー』の良さが崩れてしまい、また編集者・執筆者の記事制作へのモチベーションも下がってしまうのではないかという悩みを抱えていたんです。

今の『ガーデンストーリー』を壊さずにPVを上げていくのであれば、『ガーデンストーリー』の実態を理解していただいた上、制作方針を変えずにSEO対策を取り入れる必要があり、そのことを的確に理解してくれるSEOコンサルタントを入れたほうがいいと考えるようになっていきました。

サーバを急遽、増設。想定外のUUを獲得

―ウィルゲートに依頼をしたのはどういう経緯だったのでしょうか?

元戎:ウィルゲートさんは当社とコラボしている他サイトともともと取引があり、PVを高めた実績があると伝え聞いていたので、『ガーデンストーリー』のサイトリニューアルのタイミングで声をかけさせていただきました。

依頼する決め手になったのは、記事の質を落としたくないという私たちの要望に対して、しっかりとした提案をしてくれたこと。最終的に、SEOコンサルティングと、記事の企画・構成をお願いすることに決めました。

コンサルティングでは、SEO視点で無駄なく効率的に記事を作るためのキーワードリストを作成していただきました。これがSEO記事作成の指針になっています。記事作成フローとしては、SEOを意識した企画・構成をウィルゲートさんが担当。質を維持するために専門家である既存の編集者・ライターが記事を執筆するという方針でまとまりました。

また、既に掲載済みの過去記事についても改めてSEO要素を盛り込むべく、ウィルゲートさんの「TACT SEO」を活用して内容を分析。

今のところ月10本ほどキーワード調査を行い、過去記事のSEO精度を高めています。

TACT SEO

※ウィルゲートが開発したSEO分析ツール https://tact-seo.com/

倉重:現在は毎月配信する記事の中で約20本の企画・構成をいただいた上で、ライターに記事執筆を依頼しています。ウィルゲートさんからはリードや記事の内容に関して、SEOに沿った大まかな流れを作ってもらっています。

企画・構成を任せたとはいえ、編集者やライターの視点からプラスαを入れる余地をたっぷりと残しているのが大きな特色。「この植物は記事には関係ない」「この育て方をする場合、この農薬は不要」「この新しい情報を入れた方がいい」といった専門家ならではの視点はウィルゲートさん側も柔軟に受け入れてくれています。

SEO対策は大切ですが、ライターたちが自分らしい記事を書く場を提供するという点は重視しています。

―対策の効果はいかがでしたか?

倉重:対策を開始してから徐々に効果は出ていました。

しかし新型コロナウィルスの影響で、外出せず家で過ごす人が増えた20年5月、ガーデニングへの世間的な注目度が上がったこともあり、一気にアクセスが爆発。前年同月比780%となる月間330万UUを達成しています。

ガーデンストーリー トップページイメージと月間ユニークユーザー数推移

この時期は取材にでかけて記事を制作するというのができなくなり、記事ラインアップ的に苦しい部分もありましたが、ライター陣も家にいる時間が増えた分、SEOに対応した記事づくりに力を尽くしてくれたのも功を奏しました。

また、“おうち時間”での過ごし方を提案するべく、既存の記事のタイトルのブラッシュアップにも励んだのもアクセス増の後押しとなりました。

元戎:課題だった検索流入に関しても、昨年末あたりから徐々に伸び始め、今年の3月から5月にかけて一気に増加。検索流入がUU全体の80%ほどで安定するようになりました。

多くのビッグワードで1位を獲得

※順位は2020年7月1日~31日の最高順位

元戎:検索エンジンの上位に表示されるようになり、ガーデニング関係者から「いつも『ガーデンストーリー』が上に出ているね」との声もかけていただく場面が増えています。

運営側としては思わぬ問題にも遭遇。想定外のアクセス増加でサーバがパンク状態となり、急遽、プラン変更して増設するという嬉しい悲鳴を上げることになりましたね。

短時間で効果的にSEO対策を実践できた

―若い世代への訴求という意味ではいかがですか?

倉重:サイトがスタートしてからしばらくの間、アクセスする読者の年齢層は50〜60代が中心でした。

若い人へのガーデニング文化の拡大という意味ではなかなか進まない面がありましたが、SEOが効き始めてからはボリュームゾーンが40〜50代と変化。当初の目的を次第に達成しつつあるとの手応えを得ています。

若い世代の中にも『母がガーデニングをやっていたので興味がある』という人は少なくありません。

企画・構成に沿って新たな記事を作成して行くと同時に、過去記事もよりSEO効果の高い形に変えていけば、いっそう多くの若い世代に訴求できると思っています。

―今後の目標を教えてください。

 倉重:SEO対策を通して様々なキーワードを網羅しながら、ガーデニングとエクステリアに関する幅広いテーマを『ガーデンストーリー』の中にそろえていきたいですね。

サイト内の関連する記事と記事が次々と連鎖していくことで、読者の疑問や知りたいことをスムーズに解決できるようなサイトに育てていきたいです。

元戎:そうした目標を達成するためにも、ウィルゲートさんの協力はとても心強いと感じています。

月20本の企画構成、「TACT SEO」まわりの取り組み以外でも、コンサルティングを担当してくれているウィルゲートの野澤さんからは定期的にWebマーケティングのセミナー等の案内をいただいています。こういった多岐にわたるスピーディな情報共有にはとても助かっています。

また打ち合わせの際、SEOに関する疑問点をさり気なくレクチャーしてくれることもあります。フォローアップが素晴らしいですね。

―最後に、SEO対策を考えている企業に一言お願い致します。

倉重:当社の場合、最初は自力でSEO対策をしてうまく行かない時期もありました。

けれどもウィルゲートさんに依頼したことで、効率よく、短時間でSEO対策を実践することができるようになりました。自力では限界も多々生じるだけに、専門家に依頼するのも選択肢の一つだと思いますよ。

元戎:ウィルゲートさんのツールの場合、SEOにおいてただ単に成功に導くのではなく、使っている人間を成長させてくれる側面を有しています。

私たち編集部員も、各ツールを通してSEOに対する学びが自分たちの中に蓄積され、次第にSEO対策という観点で自立していくことができていると感じています。

また、SEO対策にはいろいろな手法が存在しますが、忘れないでほしいのは「読者に対して誠実に」という姿勢。

記事が誠実か否かという部分は、今の検索エンジンも評価しているポイントだと思います。

―貴重なお話、ありがとうございました。

 

記事中でご紹介したTACT SEOで、自社のSEOを効率よく進めてみませんか?

プロモニスタ編集部
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プロモニスタでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEO、SEO対策を中心にwebマーケティング関連の最新情報やノウハウ、当社の事例を発信しています。
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