支援事例
オーダーカーテン専門通販サイトを運営する企業が「TACT SEO」活用+SEOコンサルティング支援を導入。サイトの全面リニューアルによる低迷期も乗り越え、検索順位トップに返り咲いた事例
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高品質でリーズナブルな均一価格のカーテンをオンラインで販売している、日本最大のオーダーカーテン専門通販サイトがあります。それが株式会社インテリックス様の「JUST CURTAIN(ジャストカーテン)」です。

同社はサイトのリニューアルにあたり、ウィルゲート社のSEOコンサルティング支援とTACT SEOを導入。一時期は流入数の減少に陥ったものの、施策をスピーディーに実行できる社内体制を整え、遂に「カーテン」のビッグワードで検索順位2位への返り咲きを果たしました。コンバージョンやセッション数も順調に増加しています。

導入の背景や施策内容について、サイトの運営を担当している木村氏、野田谷氏にお聞きしました。

インテリックス

写真左:インテリックス株式会社 営業部 部長 木村 太郎 氏(以下、木村)
写真右:インテリックス株式会社 野田谷 優人氏(以下、野田谷)
写真中央:株式会社ウィルゲート 野澤 宏之(以下、野澤)
聞き手:ライター 外山ゆひら

サイトの全面リニューアルにあたり、SEOの知見が欲しかった

まずは「JUST CURTAIN」のサービスの詳細について、木村さんに詳しくお聞きしました。

──貴社のサービスの詳細や強みについて教えてください。

木村: 当社は1990年に創業した、オーダーカーテンの企画・製造・販売をしている会社です。和歌山県和歌山市に国内最大級の生産キャパシティを持つ自社縫製工場と本社を構えています。

日本には長年「フルオーダーカーテンは高すぎて、人生に何度かしか買わないもの」という状況があったのですが、当社では川上から川下まで多くの専門業者が関わっている業界の構造的な課題に注目。カーテンの企画・製造から販売までを一貫して自社で行うことで中間コストの削減に成功し、20年ほど前から、両開き1窓1万円(税抜)で国内縫製で高品質なフルオーダーカーテンを作れる直営店「JUST CURTAIN」を立ち上げ、全国に展開してきました。 

オンラインショップを開設したのは、2019年の6月です。 CV(コンバージョン)ポイントとしては「注文購入」「無料の生地サンプルの請求」「実店舗への誘導」という3つの指標を見ているのですが、実際にサイトで当社を知って店舗に足を運んでくださるお客様は、かなり多い印象です。ちなみに、お客様の層としては、カーテンレールの工事等が必要な新築時の購入というよりは、模様替えなどによる吊り替えのニーズが中心です。

──オンラインショップは立ち上げ後、順調に成長されてきたのですか?

木村:すぐには売上が上がらない状況でしたが、翌年にコロナ禍に入ってインテリア通販業界全体に追い風が吹き、2〜3年目には売上が急拡大。目標水準を上振れるほどの実績を出せたのですが、需要の先食いをしてしまった状況で、4〜5年目には売上が横ばいの状況になりました。

ちなみに当社はこの時期に、サイトの立ち上げから4年間お世話になっていたコンサルの方との契約を円満終了をしています。もともとSEO専門の会社ではなく、我々の相談がSEOに関するものがメインになっていったことが理由です。その方の知見を大半教わり、「これ以上の打ち手は提供できない」ということで契約終了し、その後は教えていただいた知見をもとに、半年ほど自社で運営をしていました。

──なるほど。改めてSEOコンサルを入れようと思われたのは、どのような背景があったのでしょうか。

木村:流入数が頭打ちの状況が1年以上続いてはいましたが、まだ伸びしろはあるだろうという手応えはあり、2023年の年始に「サイト全体のリニューアルを図ろう」という話が出たことがきっかけです。アルゴリズムの変動などを受けて、年明けから検索順位が落ち着かない状況にもなっていたので、「一度、SEO専門のコンサル会社に入ってもらって検索順位を上げて安定させたい、リニューアルサイトのレビューもお願いしたい」と思いました。

──ウィルゲート社に決めていただいた経緯や理由を教えてください!

木村:自然検索でヒットした10社ほどを検討し、各社と2回ずつ面談した結果、3社に絞りました。その中からウィルゲート社にお願いしようと思ったのは、「SEO」というキーワードで1位を獲得している状況に説得力があったことと、「インテリア系のサイトを担当したことがある」という担当者さんがいたことが大きかったです。

加えて「コンサルと平行して内製化支援をやります」と仰ってくださったのも、ウィルゲート社だけでした。半年ほど自分たちでサイト運営をしてみて、将来的には内製化するというイメージは持てていたので、その支援をいただけることにも魅力を感じました。 

リソース不足で提案をこなせない状況が続き、順位も大幅に降下

──どのような施策からスタートしたのでしょうか。

木村:まずはリニューアルサイトのレビューと、当社がやるべき内部施策を網羅的にまとめてリストにしていただきました。サイトの制作会社からラフ案が出てきたら、SEO観点でウィルゲート社にレビューをいただく、という流れを繰り返して、リニューアルサイトの案を固めていきました。

──リニューアルサイトが完成したのは、いつになりますか?

木村:1年以上かけて段階的に進めてきまして、全てが終わったのは2024年の9月です。サイトへの実装は2023年の11月からスタートしましたが、実はリニューアル直後、一時的に順位が大きく落ちてしまったのです。

SEOは蓋を開けてみないとわからない部分も多いという話はいただいていて、リニューアル前からある程度の覚悟はしていましたが、結構焦りましたね。それまでは平均5〜6位、最高2〜3位になることもあった「カーテン」のビッグワードが、30〜40位にまで落ちてしまったためです。

野澤:順位が大きく下落した理由は、大きく2つ考えられます。URLの自動生成ルールが変わったことで、ほぼすべてのURLがインデックスされるような仕組みになってしまったことと、テストページなどが多く残存し、低品質ページの割合が増えてしまっていたことです。

そこで、この2点に対して「インデックスルールの策定」と「Google サーチコンソールで低品質ページを読み取って対処する方法」を提案させていただきました。

木村:当時は、毎月のように提案いただいていた作業のリストの大半を消化しきれていませんでした。TACT SEOによる記事作成の提案もずっともらっていたのですが、着手できておらず。野田谷が入ってきてくれるまでサイトの担当は私一人で、リソース的に限界だったためです。野田谷が入ってきてから、ようやくこの状況を変えることができました。

──なるほど。野田谷さんはSEOに詳しかったのですか?

野田谷:いえ、 担当について一から勉強してきました。雑貨系のオンラインショップに関わった経験はあったものの、SEOの知識はほぼゼロに近い状態でしたね。TACT SEOの使い方に関しては、初月はすべてのセミナーに参加し、その後は「ちょっと困ったな」というときに該当のカテゴリのセミナーに月2〜3回のペースで参加しながら知識を積み上げてきました。

──TACT SEOでの記事作成・修正はどのように進められたのですか?

野田谷:AI機能を駆使し、9割は私の手で作っていますが、業界未経験ということもあって、カーテンの専門知識が不足しているので、最終的な内容の確認は一部、同僚に依頼しています。新規記事を中心に、一部リライトなども行いながら、月5本を目安に作成してきました。

木村:野田谷が手を動かして記事作成に取り組んでくれたことで、SEOのベースとしてやるべき施策をようやく消化できる体制に。加えて、2024年の4月からウィルゲート社の担当が野澤さんになりました。そこから、さらにスピード感のある動きができるようになっていきましたね。

 遂に検索2位にカムバック!高速でPDCAを回せる体制も確立できた

インテリックス様_順位変動

──成果が出たときのエピソードを教えてください。

木村:「カーテン」の検索順位については、2024年8月に2〜3位あたりに戻り、9月に遂に2位に復活することができました。それに伴い、無料サンプルの取り寄せやセッション数も増加傾向にあります。

──成果につながって本当によかったです。他に得られた成果はありますか?

木村: 野田谷にSEOの知見やノウハウが急速に溜まっていることを、大きな成果に感じてます。取り組み当初と比べると、質問や発言内容が明らかに変わってきている印象がありますし、TACT SEOを使いこなせるという点でも、唯一無二の重要な戦力です。

野田谷:もともと数字を追いかけるのは好きなタイプなので、ゲーム感覚でSEOとの向き合い方を教えてもらえたことが非常にありがたかったです。SEO以外の周辺知識もかなり教えてもらっており、自分の身になっている感覚があります。

──貴社を担当した野澤はどのような点で貢献できたでしょうか。

木村:あらゆることで助けてもらっています。外注先というより、今やチームのメンバーの一人というくらいの感覚です。当社と同じ方向を向いてやってくださるので、非常にやりやすいです。

野田谷:野澤さんに担当してもらえて本当にラッキーだね、とよく話しています。毎日「いま競合が上がってきています」といった連絡をリアルタイムでいただき、2〜3往復はやり取りをしていますね。当社に工数を割いてくれていることが伝わってきます。

木村:最初に「SEOのセオリーはありますが、Googleのアルゴリズムは完全にはわかりません。さらに競合との相対評価で決まる以上、考えられる施策は可能性が高いものから全部やりましょう!」と仰ってくださったことも、気持ちが良かったですね(笑)。コンサルでそこまで率直に言及する方はなかなかいないように思うのですが、こちらも逆に開き直れたというか、納得感が大きかったです。

野田谷:スピード感や率直さが野澤さんの魅力だと思いますが、私が特に感心しているのが熱意を示してくれるところです。「『カーテン』で1位を獲るために必要なので、やりましょう!」といった感じで、気持ちをテキストで表してくれるので、こちらも否応なく士気が上がります。私も前職でコンサルをやっていたのですが、熱意はコンサルとしてかなり重要な要素だと思っています。

木村:私たちより常に前を走ってくれている感じですよね。順位が落ちてどうしようというモードになっていた時期でも、高いテンションで引っ張ってもらいました。

野澤:ありがとうございます。SEOは相対評価なので、「競合とのSEO観点での差分を、優先度をつけて徹底して埋めきれば必ず成果につながる」というのが、SEOにおける私のポリシーなのですが、実行しなければ当然、差分は埋まりません。野田谷さんの勉強意欲と施策の推進力がすごかったことが、成果が出た要因だと思います。連絡をして数分後にはサイトに実装されていることも珍しくなく、即時対応してくださるので、試してみては効果測定、というサイクルを超高速で回せました。

加えて、木村さんの決断力と意思決定の速さも非常に重要な要因でした。「SEO対策のために必要なことはすべてやります」というスタンスでいてくださるのでPDCAが回しやすく、実験的な施策なども躊躇なくチャレンジできています。

木村:オンラインショップのことは社内で一任されているのですが、「あれこれトライ&エラーをして道筋を見つけていこう」というスタンスで取り組めるようになりましたね。試してみて「これは違うっぽいね」と分かっただけでも意味があると思えていますし、順位が落ちた原因をあれこれやってみて潰していこう、という感覚です。

それもこれも、野田谷がチームに入ってきてくれたからこそ、ですが。以前は手を付けられていない施策が多かったためか、「優先順位はどうですかね……?」とよく聞かれていた気がします(苦笑)。

 トップ売上を誇るサイトに成長させ、サイトとしての表現も追求していきたい

──ウィルゲート社のTACT SEOとSEOコンサルティング支援を推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?

木村:自分の経験から「腰を据えてSEOをやっていくぞ」という覚悟を持って取り組める会社に勧めたいですね。SEOの性質上、単発の施策ではコンスタントに成果を出していくのは難しく、「絶対に検索順位を上げる」「Webでの大手との戦い方を見つけるぞ」などの明確な目標を持って徹底して取り組めるところほど、成果を手にしやすいのではないかと思います。

ちょこちょこと単発で提案をもらって「これをやれば、こう上がります」と言われたのに、やってみたけど順位が上がらない……なんてことになれば不信感が募るだけで、お互いに不幸ですよね。コンサルをお願いするなら、自社側の体制を整えておくことはかなり重要で、提案いただいたことに対して手を動かして実装できる担当者がいるかどうかは、考えておくと良いと思います。リソースを確保した状態で進めなければ、宝の持ち腐れになりかねません。 

「コンサルに任せきりにならず、自分たちがどれだけコミットできるか」ということにもなりますが、逆に自分たちが目標や目的を共有しながら本気で取り組めば、想像以上にスムーズに成果につなげられる可能性があると思います。さらに欲を言えば、SEO分野の学びや施策に楽しみながら取り組んでくれる弊社の野田谷のような担当者がいてくれると、成果につながりやすい気がしますね(笑)。

──野田谷さんへの絶大な信頼がうかがえますね。これからの貴社および「JUST CURTAIN」の目標を教えてください。

木村:今はサイトへの流入数を増やすことを目標に置いていますが、この先はしっかり売上につなげていくことも目標です。売上規模はまだまだ実店舗のほうが大きいので、少なくとも今の3倍くらいには伸ばして、店舗に並ぶくらいの売上を出せるサイトに成長させていきたいです。フルオーダーカーテンのオンライン通販の分野でトップを目指すぞ!という気持ちです。

製品やサービスの質には絶対の自信を持っていますが、当社が誇る質の部分をサイトで完全には表現できていない実感もあるので、UI/UXの部分にもこだわっていきたいですね。サイト全体の質向上も、今後取り組んでいきたいことの一つです。

また会社としては、自社製品を広げることでカーテンの楽しみ方の幅を広げ、日本のカーテン業界全体を良くしていけたら、ということも目指しています。インテリア先進国である欧米のように、気軽にカーテンを掛け替えて楽しむような文化を作っていきたいですね。

──インテリックス様のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!

 

プロモ二スタ編集部
プロモ二スタ編集部
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