コンテンツマーケティング事例
アンケートコンテンツの配信でUU数倍増!アラサー独女向けメディア「東京独女スタイル」のコンテンツ戦略とは?
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女性向けメディアが数多く生まれている中、ターゲットをアラサーの独身女性に絞り、PVを順調に伸ばしているメディア「東京独女スタイル」(http://www.dokujo.com/

今回は同メディアの編集長であるサクメディア社の東 香名子(あずま かなこ)様に、メディア運営にかける想いや、弊社とともに取り組んでいるアンケートコンテンツを含めたコンテンツ戦略についてお話を伺いました。

独身女性に優しいサイトを目指して

―「東京独女スタイル」は、どのようなコンセプトで作られているのですか?

東様(以下敬称略):「アラサー独女が結婚について考えるサイト」、をコンセプトに運営しております。

東京独女スタイル|アラサー独女が結婚について考えるサイト

東京独女スタイル(http://www.dokujo.com/

独身女性って、一見そのライフスタイルを楽しんでいるように見えるのですが、2011年の内閣府の調査によると実は「90%の女性が結婚したいと言っている」、というデータが出ているのです。

今まではざっくり「独身女性向け」に、「結婚してもしなくてもいいんじゃない?」というスタンスで作っていたのですが、昨年の夏からは「結婚したい人向け」のコンテンツをメインにしております。

記事の内容も、「結婚するためには…」ですとか、「男性が結婚したいと思う女性の特徴」などといったテーマが多いですね。

独身女性は悩みを打ち明けにくい

年齢を重ねると共に周りの女性の結婚が増える。そうなると飲み友達がだんだん少なくなり、孤独を感じる。

そして会社に行ったら「いつ結婚するの?」と上司から何度も聞かれ、相談できる相手は少ない…

現在、こういった独身女性が多い傾向にあります。

独身女性が抱え込みがちな思いを代弁したり、アドバイスして悩みを解決したり。東京独女スタイルはこういったことを通じて、彼女たちも「結婚できる女」になることを応援しています。

東京独女スタイル編集長東 香名子(あずま かなこ)様

東 香名子(あずま かなこ)氏/株式会社サクメディア 「東京独女スタイル」編集長
コラムニスト。アラサーで独身。
東洋大学大学院を卒業後、編集プロダクション、外資系証券会社受付を経て、2011年ライターとして編集部に参加。独身女性の視点から、恋やライフスタイルを分析したジャーナリスティックなコラムを得意とする。
雑誌「週刊SPA!」「週間プレイボーイ」、ニッポン放送、FM西東京等にメディア出演。
電子書籍「モテる!ソーシャル恋愛術」「ここで差がつく街コンテクニック」等。

 

「私だけじゃないんだ、と救われた」という声も

―実際読者の方の声を聞く機会はあるのですか?

東:ありますね。

独身女性の悩みを解決するメディアを実現するためには、読み手の気持ちを分かることが必須条件です。

なので、編集部のライターは全員未婚で固めています。

そのおかげか、記事を読んで「こんな思いをしているのは私だけじゃないんだ、と救われました」という声も多数いただいており、嬉しいですね。

また、実は男性の方がよりインパクトを感じるようです。

「独女ってこんなこと考えてるんだ」、「勉強になる」という意見も多くいただきます。

メディアの露出が増えてきたお陰で、男性の方も見てくださるサイトになってきて、とても嬉しいですね。

過去には、「独身の友達が少ない」という方のためにも、独身女性が集まるイベントを開催していたこともあります。

「この会がもとで飲み友達が増えた」等のきっかけも生み、人と人をリアルにつなげることもできました。

みんなの意見を聞ける「アンケートコンテンツ」が求められていた

―アンケートコンテンツの需要は以前からあったのでしょうか?

東:ありました。

2014年の夏ごろ、業界的にアンケート系の記事が流行り始めた時期に、当時認知度がかなり高い複数のニュースメディアがアンケート記事を毎日更新していたんです。

それら記事がかなり人気があり、「やはりユーザーさんは「他の人ってどう考えているんだろう…」、といろんな人の意見を聞いてみたい傾向が強いんだな」、と日々感じていました。

人気のアンケートコンテンツに弊社も取り組みたいとは考えていたのですが、どのようなテーマで取るかも定まっておらず、かつアンケートを取るリソースもなかったんですね。

そんなときにちょうどウィルゲート様からお声がけいただいたので、とてもタイミングが良かったです。

アンケートで聞いてみた!30歳独女を男性はどう思ってる?|東京独女スタイル

弊社サービス「サグーワークス」で作成したアンケートコンテンツ。

恋愛からライフスタイル、ビューティー等幅広いカテゴリで記事が用意されている。

―どのようなところにサグーワークスの価値を感じてくださっていますか?

東:「面白く、かつ集客に役立つコンテンツを作ることができる」点ではないでしょうか。

ウィルゲート様はもともとSEO事業が強い、という点がかなり強みではないかと感じています。

アンケート記事を作成する際に「キーワード調査」を行うことで、多くのユーザーさんが調べるキーワードで他媒体がどれくらい上位表示をしているか、またその要因も調べてくださることにはかなりびっくりしました。

やはり記事はユーザーさんに見ていただいて初めて価値を発揮しますからね。

また、アンケートを取って記事も同時に作ってくださるところは本当にありがたいです。

サグーワークスを導入した時期は当時2,3名ほどのスタッフで1日7~8本記事をライティングしていたので、本当に大変でした。

導入以降UU(ユニークユーザー)が倍以上に

東京独女スタイルインタビュー

―サグーワークスを導入後の集客効果はいかがでしょうか?

東:大幅に効果が出たと感じています。

導入時期の2014年8月時点で、PVが約410万、UUが約70万だったのですが、現在はPVが約650万、UU(ユニークユーザー)が約180万、とそれぞれ大きく増加しております。

UUとPVの変化

特にUU数を倍以上にすることができ、確実に手応えを感じています。

このUU数は、アラサー独身女性の1/4が見てくれている計算になるんですよね。

やはり「アンケート記事を導入したことで、ユーザーの興味を強く引くことができているのでは」と感じています。

―1番反響があった記事はどの記事でしょうか?

東:やはり「貧乏キムタク金持ち温水!結婚するならどっち?」ですね。

反響のあったアンケートコンテンツ

「貧乏キムタクvs金持ち温水!結婚するならどっち?」(http://www.dokujo.com/love/technique/201409111223.html

出典:東京独女スタイル

10月ごろに掲載した記事なのですが、非常にアクセス数やPVが伸びまして、そこから「アッコにおまかせ!」などのテレビ番組に取り上げていただくことができました。

この辺りから「東京独女スタイル」というメディアをより多くの人に知っていただけるようになったのではないかと思います。

今でもデータ使用のご連絡は多くいただいておりまして、テレビでの引き合いが非常に多くなりました。

これは今までになかったことですね。

誰かが恋愛論を語るのもよいのですが、「独身女性はこう思っている」という数字付きの結果を出すことで、かなりユーザーさんは見てくださっていると感じています。

テレビや雑誌をはじめ多くのメディアはこういったものを欲しがるようです。

将来的には年間1億PVのサイトに

2010年にスタートした東京独女スタイルの今後の展望を教えてください。

東:2015年中に、年間1億PVになることが目標です。

より多くの方々に見ていただき、「肩身が狭い」と感じがちな独身女性に居場所を与えられるような、独身女性が輝けるようなサイト作りをしていきたいですね。

また、サイトにとどまらず、アプリなどいろいろな形で価値を提供していきたいと思っています。

まとめ

コンテンツマーケティングの流行により、情報発信を行う企業は増加していますが、本当にユーザーに求められているコンテンツを提供できている企業はまだまだ多くないのが現実だと思います。

コンテンツに対する反応を見ながら、「独身女性のライフスタイルを肯定するコンテンツ」から「結婚したい人向けコンテンツ」へと方向転換していった東京独女スタイル。「独身女性に優しいサイトを作りたい」という目的を達成するために、発信するコンテンツを修正していく姿勢は非常に参考になります。

マーケティング上の目的を達成するためのオウンドメディアであっても、ユーザーに対して価値提供していかなければならないという点では、その他のメディアと何ら変わりありません。
ターゲットユーザーが抱えている本当の悩みやニーズを理解することの重要性を改めて感じたインタビューでした。

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
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