「WEBマーケティングでワクワクを創る」をビジョンに創業し、以来19期目を迎える現在まで、インターネットを中心とした広告・デジタルマーケティング事業やコンテンツ制作事業を手掛ける株式会社シード。多くの企業クライアントのアフィリエイト支援をはじめとして、多方面でWebマーケティングの支援を手がけている企業です。
同社は、「SEOの知見やスキルの属人化」「さらなるSEOに関する知見やノウハウを得たい」という課題を持っていました。ウィルゲート社の「TACT SEO」を導入後は、クライアントサイトから自社オウンドメディアまで幅広く活用。その結果、大幅な工数削減につながり、新規案件の獲得やサービスの品質向上にもつながっているそうです。
「TACT SEO」導入の背景や施策内容、効果について、SEOチーム担当の齊藤氏にお聞きしました。
株式会社シード 齊藤 高志氏(以下、齊藤)
株式会社ウィルゲート 菅原 翼(以下、菅原)
聞き手:ライター 外山ゆひら
「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。
「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。
目次
SEOが属人化している状況で、サービスクオリティの向上・均一化へ試行錯誤を続けていた
まずは事業の詳細や導入前の課題について、齊藤さんに詳しくお聞きしました。
──貴社のサービスの詳細や強みについて教えてください。
齊藤: 当社はアフィリエイトの運用代行、リスティング広告などインターネット広告代理店として創業し、現在も売上の大半を占める主軸となっています。創業者がアフィリエイト広告に携わって23年以上にもなる背景もあり、社内のメンバーの約8割がアフィリエイトを中心とした広告運用に従事しています。「クライアントに圧倒的な成果を返す」というミッションを掲げ、クライアントにきめ細かい対応やスピード感を持って、挑戦とやり切る文化を大切にしており、それが強みになっていると自負しています。
またここ数年は、広告事業にWebサイトやECサイト、アプリケーション開発など制作系のサービスを掛け合わせて事業の幅を広げてきました。toB、toC問わずクロスセルの支援を行っており、メーカーサイトのSEO系コラム制作なども請け負っています。2022年3月からはオウンドメディア「デジマ部」もスタートさせ、企業のマーケターや広告担当者に向けてデジタルマーケティング全般に関する情報を発信しています。
──2021年12月ウィルゲート社のTACT SEOを導入いただいた際には、どのような課題感があったのでしょうか。
齊藤: SEOはアルゴリズムの変動が目まぐるしくアップデートされていることもあり、「知見が属人化してしまい、人的リソースも割けない」という状況がありました。専任でSEO業務にあたることができるのは一部のメンバーのみという状況で、試行錯誤しながらサービス品質を上げていたと聞いています。ウィルゲート社COOの吉岡さんが講師を務めるセミナーなどにも参加しながら、SEOの知見や技術について勉強していたそうです。
サービスクオリティを向上させつつ効率化を図る方法はないか、SEOに関するいろいろなツールやサービスを探す過程でTACT SEOの存在を知りました。TACT SEOを導入すれば工数削減につながり、網羅的にSEO対策ができると知り、他のサービスと比較しても「一番ナレッジがしっかりしている」と感じたことから導入を即決しました。
もくもく会で勉強しつつ、クライアントワークで実践を通じてTACT SEOの使い方をマスター
──導入後はどのように活用されていきましたか?
齊藤:TACT SEO はSEO対策が網羅的に組み込まれているツールである分、使いこなすためには勉強が必要です。私も他のSEOチームメンバーも「もくもく会(TACT SEOの有料プランを導入しているユーザー限定のSEO勉強会)」に積極的に参加して、使い方を習得してきました。私は2023年6月からSEOチームに参画したのですが、着任後は毎週必ず参加していましたね。ひと通り習得できてからも、気になるテーマの時には参加して知見を得るようにしています。
──まずはクライアントサイトでTACT SEOを活用いただいたと聞いています。どのようにサービスを提供されていったのですか?
齊藤:細かい要望は違えど、どのクライアントにも期待される当社の命題は「クライアントサイトの上位化を図ること」です。そのためにTACT SEOを使って流入キーワード調査、関連キーワード調査、上位表示分析などを行っていきました。
TACT SEOでキーワードを選定し、見出し設計をしたものをライターへ依頼して、余裕をもったスケジュールで新規記事を作成。記事ごとに狙っているキーワードの順位レポートを提出し、レポーティングを行う、という一連の流れで成果につなげています。
流入数が14%アップ、セッション数120%増となったサイトも。YMYL系のジャンルでも早々に効果を出せた
──成果が出たクライアントサイトの例を教えてください。
齊藤:2社ご紹介しますね。まず美容業界のクライアントの例ですが、「商標系キーワード以外の一般キーワードからの流入を増やしたい」というご希望がありました。TACT SEO導入前は流入率が50%前後でしたが、導入後10ヶ月で86%に上昇し、評価をいただいています。
もう1社、SEO予算の増加につながったクライアントの例です。TACT SEOを使ってコラムのタイトルや見出しを修正したことで少しずつ上位に表示されるようになり、セッション数の対比で110〜120%の効果が出たことから、お客様に大変喜んでいただきました。
このサイトはYMYL系(※)のジャンルで、商材的に監修が必要なキーワードが多かったので、上位に上がってくるまでに時間がかかることを覚悟していたのですが、思いのほか早く効果が出たことも、先方に評価いただいたポイントかと思います。目に見えて成果が出たことで、現在は改めて施策追加や予算アップの提案などもさせていただいています。
(※)YMYL=Your Money or Your Life(Google検索品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に影響を与える可能性のあるページ、トピック」のこと)
──オウンドメディア「デジマ部」の成果はいかがでしょうか。
齊藤:こちらでもTACT SEOを使い倒しています。自社サイトなので動向はかなり細かく見ており、この1年半でPV数は3倍強(800PV→2,500PV)、セッション数は2倍強(750→1,700)に増加しています。複合的な要因があると思いますが、TACT SEOの存在も成果を出せた一因だと考えています。
──各方面の成果につながって本当によかったです。定性的な成果はありますか?
齊藤:工数を大幅に削減しつつ、説得力ある提案ができるようになったことですね。
工数削減については、TACT SEOの「上位表示分析」を使うと、見出し修正が本当にラクにできます。代替ツールがなかなかない機能なので、非常に助かっていますね。「CPC(Cost Per Click)」も出してくれるので、より正確に細かいシミュレーションを見せることができるようになりましたし、「コラム度判定機能」を使って作成すべきコラムの判断基準も明確になりました。それにより、クライアントに対して数ヶ月、1年といった期間別のキーワードの優先順位を明示できるようになっています。
SEOに対する仮説立てについても、TACT SEO導入前は属人化が強い部分があったのですが、数字の変動をきちんと見せられるので根拠付けて説明できますし、「結果を出すためにはこういった施策・コンテンツが必要です」とメンバーが共通認識を持ってお伝えできるようになりました。
また以前は、提案内容を作る作業にもかなりの工数がかかっていました。TACT SEOはベンチマークにするサイトやキーワードの洗い出しなども自動でやってくれるので素早くデータや提案内容をまとめられるようになり、実際に新規契約につなげられた事例もあります。
あとは、今この瞬間の流入状況を常に見られる状況になったことも、工数削減につながっていますね。クライアントワークでは定期的に、キーワード調査をし直して調整しているのですが、その作業の効率化も図れています。
──当社の担当者・菅原はどのような点で貢献できたでしょうか。
齊藤: TACTSEOの使い方について随時相談させていただいているほか、Googleアップデートのタイミングなどにも情報提供をいただいています。
菅原: 齊藤さんも他のメンバーも積極的に質問や相談を投げてくださり、「本当に熱心に勉強されているのだな」という印象です。
ツール “あるある”だと思いますが、導入時は「頑張るぞ」と意気込んでいても、利用開始後に忙しさから優先度が下がり、利用頻度が落ちてしまうケースもあるかと思います。その点、シード社の方々は導入直後から積極的にTACT SEOを使ってくださっており、2年半経った現在に至るまで、ヘビーユーザーでいてくださっています。
SEOの知見を得てさまざまな夢が広がった。コーポレートサイトの改善にも活用していきたい
──TACT SEOを推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?
齊藤:我々の経験から言えば、「人的リソースや工数を割けないものの、インハウスマーケティングをやらなければならない」という状況下にあるチームや担当者に推薦したいですね。TACT SEOはSEOに必要なものが網羅的に内包されているので、改善すべきポイントが効率的に把握できますし、成果にもしっかりつなげていけると思います。
──今後のTACT SEOやウィルゲート社に期待するものはありますか?
齊藤:私はもともとエンジニア出身で、コンテンツSEOに興味を持って当社に転職してきました。TACT SEOを使って知見が広がることで、SEOに対する夢も広がっています。ウィルゲート社には今後もサポートをお願いしたいですし、個人的にはTACT SEOの今後のアップデートがとても楽しみです。既にAIを使った機能も追加されていますし、新しい機能が追加されていく動向を追わせていただきたいなと。時代の変化を間近で見られることにワクワクします。
今後は利用者目線でのフィードバックもどんどん出させていただき、一緒にサービスを作っていく取り組みなどもできたら嬉しいです。
菅原: ありがとうございます。弊社目線では気付けないユーザビリティはたくさんあると思いますし、実際に導入いただいているお客様ならではの目線や意見はぜひ聞かせていただければ嬉しいです。迅速に反映していきます。
──これからの貴社の目標を教えてください。
齊藤:まずオウンドメディア「デジマ部」については、オーガニック流入を増やすことが現行の目標です。CVに課題があるので、改善を図っていきたいです。Webマーケティング全般を網羅し、Webマーケティング担当者が有益だと思っていただける記事をどんどん追加していきたいですね。
クライアントワークに関しては、TACT SEOによって削減できた工数やリソースを活用して、スポット的な提案やSEO対策に悩むクライアントの提案につなげていきたいです。また、より良い成果を返せるようにチームの体制も整えて、サービス向上に努めていきたいです。
ちょうど現在、自社サイトのリニューアルも検討しており、このタイミングでカテゴリの再設定なども行いたいと考えています。TACT SEOを使いながら「どの見せ方で攻めるべきか」をしっかり検討していきたいですね。
──今後もさまざまな用途にTACT SEOを活用いただければと思います。ありがとうございました!