今回は、SEOの成功事例としてペットショップサイトの事例をご紹介させていただきます。
こちらは私たちが実際にコンサルティングをさせていただいた事例ですが、実際にお客様がどのような課題を持ち、その課題に対してどのような施策を実施し、最終的にどのような成果に繋がったのか、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
ブランドワードとビッグワードの2大ワードに頼った自然検索集客
私たちがこちらのペットショップのサイトのコンサルティングをさせていただくこととなった当初いただいた要望は、「とにかくCV(お問い合わせ)を増やしたい」というものでした。
そこで改めて、Googleアナリティクスを用いてWebサイトのアクセス状況を見てみると、大きく以下2点の課題があることがわかりました。
- ブランドワードとビッグワード「ペットショップ」以外の、犬猫種名でのキーワード順位が低い
- アクセスの多いページからお問い合わせページへの誘導率が悪い
一つ目の課題については、単純な話ですが、「ペットショップ」のキーワードではある程度上位表示がなされているものの、それ以外の重要ワードである「犬種名」や「猫種名」のキーワードではほとんど検索順位が低い状態でした。
二つ目の課題についても、アクセスの多いペットショップの店舗ページのユーザビリティが決して良いとは言えず、それが要因となり離脱率が高くなってしまっている状態でした。
お問合わせを2倍に増加させた基本的な内部施策とコンテンツの追加、ユーザー目線でのページ改修
私たちは先程の2点の課題にフォーカスを当て、施策を実施していきました。
ここからはお客様からいただいた要望である「お問い合わせ増加」という目標のために、各課題ごとに何が具体的な要因で、それに対してどんな施策を実施したのかをご紹介していきます。
ビッグキーワードでしか上位を取れていなかった要因
上述の通り、大きな課題の一つはペットショップサイトにおける「ペットショップ」以外の重要キーワードである、犬種名キーワードや猫種名キーワードではほとんど検索順位が低いことでしたが、
ではなぜそのようなキーワードで上がらなかったのでしょうか?
私たちはサイトの分析を行い、その要因を次の4つであると仮設を立てました。
①titleやh1などSEOにおける重要なタグが多くのページで重複してしまっており、犬種名や猫種名などのキーワードが全く含まれていない
②基幹システムの仕様により、動的ページ生成時に重複ページが大量に発生してしまっている
③オリジナルのテキストが不足した低評価ページが大量に発生してしまっている
④TOPページなどの主要ページから犬種名や猫種名で順位を上げたいページ群への内部リンクがなく、クローラビリティが悪い
検索順位を上げるために行ったこと
一つ一つの要因に対して、それぞれ次のような施策を実施していきました。
①titleやh1などSEOにおける重要なタグが多くのページで重複してしまっており、犬種名や猫種名などのキーワードが全く含まれていない
こちらに対しては非常にシンプルな施策ですが、各ページごとにtitleやh1などのタグがユニークとなるよう設計しなおす作業を実施しました。また、その際各ページごとに適切に犬種名や猫種名が含まれるようにしました。
②基幹システムの仕様により、動的ページ生成時に重複ページが大量に発生してしまっている
この課題に対し最初はシステム改修を提案させていただいたものの、リスクや改修のコストを考慮した結果、各ページへのnoindex・canonicalタグの挿入という形で対応を行いました。
具体的には、価格やおすすめなどの表示順変更ごとにページが生成されてしまう犬猫やブリーダー一覧ページ、販売が終了したペットのページなど、重複ページとみなされてしまう可能性の高いページを中心に施策を実施していきました。
③オリジナルのテキストが不足した低評価ページが大量に発生してしまっている
こちらも施策対象としたのは主に犬猫一覧のページです。当初の犬猫一覧ページは検索条件にあった犬猫を一覧で並べているだけのページとなってしまっており、そのページ独自のコンテンツがほとんどありませんでした。そのため、犬種や猫種ごとにお客様の声やその犬種猫種を説明するオリジナルのテキストコンテンツを追加しました。
④TOPページなどの主要ページから犬種名や猫種名で順位を上げたいページ群への内部リンクがなく、クローラビリティが悪い
元々、犬猫一覧ページへはTOPページの犬猫検索を使わないとたどり着けないような状態でした。そのため、よりクローラビリティ・ユーザビリティを高めるために全てのページのフッターに各犬種猫種の一覧ページへ向けた内部リンクを追加しました。またパンくずリストも設定はされていたものの、キーワードが含まれていない状態だったため、ページごとに犬猫種ごとのキーワードを追加しました。
ここまでが犬種名ワードや猫種名ワードで検索順位を上げるために実際に行った施策です。
お問い合わせページへの誘導率が低かった要因
もう一つの課題は、こちらも上述の通り、比較的アクセスの多かったペットショップの店舗ページからお問い合わせページの遷移が少ないことでした。
この課題に対しては、次の2点を主な要因として仮設を立てました。
①店舗ページに掲載されている情報が店舗の写真と電話番号や住所など、必要最低限の情報しか掲載されていない
②店舗の位置を地図で見るための地図アプリへのリンクが貼られており、それがサイトからの離脱の原因になっている
誘導率を高めるために行ったこと
こちらの課題についても仮説立てした要因に対して、それぞれ次のような施策を実施していきました。
①店舗ページに掲載されている情報が店舗の写真と電話番号や住所など、必要最低限の情報しか掲載されていない
ここで一つ質問ですが、店舗ページを訪れるユーザーの方はどんなユーザーでしょうか?
様々な可能性が想定されますが、多くの場合、実際にそのペットショップへ行ってみたいという方が多いのではないでしょうか。もしペットショップに行ってみたいというユーザーの方だった場合、ペットショップに行く目的はなんでしょうか?
この疑問に対して私たちは、ペットショップに行ってみたいユーザー=ペットショップで実際に犬や猫を見たいユーザーなのではないかと考えました。だとすれば、そのペットショップにどんな犬や猫がいるのか、今そのお店にいるペットの一覧がサイト上で見れるべきではないか?
このように考えた結果、店舗ページの施策として、その店舗にいる犬猫一覧ページへのリンクを全店舗ページに追加することを実施しました。
②店舗の位置を地図で見るための地図アプリへのリンクが設置されており、それがサイトからの離脱の原因になっている
こちらについてはGoogleアナリティクスのデータで店舗ページの離脱率が高いことに着目しながら実際にユーザー目線でサイトを使ってみたところ、自然と地図アプリへのリンクを押してしまうことに気が付きました。このリンクがサイトから離脱してしまっている要因だと考え、施策としては地図アプリへのリンクを取り除き、その代わりにページ内で店舗の位置を確認できるようGoogleマップを直接ページに埋め込むことを行いました。
以上が重要なページでの離脱を防ぎ、お問い合わせへの誘導率を高めるために行った施策です。
アクセス数450%、お問い合わせ数200%を達成
これまでご紹介してきた施策を実施した結果、それぞれ次のような成果を上げることができました。
ビックキーワード以外のキーワードでの上位表示及びアクセス獲得
特にミックス犬の犬種名キーワード(チワプー、チワマル、マルダックス、マルプー、ダップー、チワックス)では施策実施からわずか3ヶ月程度で10位以内にランクイン、また犬種名や猫種名を含むキーワードでのアクセスは約1年間でおおよそ2,000 ⇒ 9,000と4.5倍の伸びとなりました。
お問い合わせ数が大幅増加
前述の離脱率改善施策を実施後3ヶ月程度で、お問い合わせ数がおおよそ600 ⇒ 1,200と2倍になりました。
今回、お客様の課題に対して私たちが実施したことはとてもシンプルです。元々多くのコンテンツ(犬猫ページ)を持っているサイトだったからこそ、基本的な施策が大きなインパクトに繋がった事例であると言えるでしょう。
改めて本事例でお伝えしたいポイントは以下の3点です。
- SEOの基本を抑えてページを作る(titleやh1などのタグをユニークなものにし、適切なキーワードを含める)
- ユーザーにとってメリットのあるオリジナルコンテンツを持ったページを作る(重複ページを作らない)
- サイト内の導線改善は、徹底的にユーザー視点に立って施策を考え実行する
元々多くのコンテンツを持っているサイトであれば、難しいことをせずとも、基本的な施策を実施するだけでも大きな成果を上げられる可能性は十分あります。
今回は、ペットショップサイトのSEO成功事例でしたが、データベースを使ったWebサイトであればご紹介させていただいた事例をお役立ていただけることと思います。
お困りのことがあれば、ぜひ一度お問い合わせ下さい。
競合サイトとのSEO施策差分調査:
SEO施策の観点で、自社サイトと競合サイトの内部/外部施策の状況を比較し、課題を明確にすることも必要です。
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【SEO外部施策比較項目】
・INDEX数
・被リンクページ数
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