コンテンツマーケティングを始める際にコンテンツマップを作っている方は少数派かもしれません。
しかしながら、コンテンツを起点としてビジネスの成果につなげるためには、戦略を立てる段階でコンテンツマップを作成する必要があります。
今回はコンテンツマップがなぜ必要なのかからコンテンツマップの作り方までを解説していきます。
1『SEOコンサルティング』:サイト全体の戦略設計からプロが伴走
2『SEO内製化支援プラン』:正しいSEOの知識で内製化を実現
3『Webコンサルティング』:サイト改善によるCV創出で成果最大化
目次
コンテンツマップとは?
コンテンツマップとは、サイトのコンテンツ構成、つまりサイトのどの部分にどのようなコンテンツがあるのかを可視化した図です。
一般的には新たにサイトを作成するときや、大幅なリニューアルを行うときに作成されます。
▼例:酵素ダイエットに関するサイトのコンテンツマップイメージ
なぜコンテンツマップが必要なの?
新しくサイトを作るときやリニューアルのときにコンテンツマップを作るのは当然のように感じますが、なぜコンテンツマーケティングを始めるときにもコンテンツマップを作ったほうがいいのでしょうか?
以下でその理由を3点ご紹介します。
1.自社の資産を俯瞰して有効にコンテンツを追加していくため
コンテンツマーケティングを始めるとなると、コンテンツを発信するための新しいサイト(オウンドメディア)やブログを始めるという選択肢を真っ先に考えるかもしれません。
しかし、すでにあるページにコンテンツを足したほうが効率的だったり、ブログなどを始める前に作っておくべきコンテンツがあったりする場合もあります。
すでにあるリソースを生かすためには、まず自分たちが持っているものを俯瞰する必要があります。
とにかく新しいコンテンツを大量生産したり、行き当たりばったりで作りやすいものを作るのはNG。
サイトのどの部分にどのようなコンテンツが必要なのかを整理して、ビジネス上の成果を上げるために有効な順序でコンテンツを強化していけるようにしましょう。
2.導線設計を見直すため
全体を見ずにコンテンツを作り始めてしまうと後から「新規ページを追加するためのディレクトリを作ったけど、本当はサイトの別の場所にあったほうが理想的な導線になった!」という状況に陥ることがあります。
コンテンツマップを作成し、自分がターゲットユーザーになったつもりで導線を書き込んでみると、ユーザーをコンバージョンに導くために足りない部分に気付けます。
3.チーム内で戦略を共有しやすくするため
コンテンツマーケティングをたった一人で勝手に始めるというのは、企業に属している限りまずありえません。コンテンツを作る人、ページを設計する人、業者を利用する場合も多くあるでしょう。
そういった時に、コンテンツ戦略と合わせてコンテンツマップを共有することで、全体像をお互いにすりあわせしやすくなり何を優先して進めればいいのか、自分は何をやればいいのかが明確になります。
コンテンツマップを作り始める前に
当然ですが、いきなりコンテンツマップを作り始めることはできません。
その前段階としてペルソナ設定、ペルソナが購買に至るまでのカスタマージャーニー作成とカスタマージャーニーから導き出される「追加すべきコンテンツ」が明確になっている必要があります。
ペルソナ設定・カスタマージャーニーの作成は、以下の記事を参考にしてください。
▼ペルソナ設定
▼カスタマージャーニー
また、カスタマージャーニーを作成した結果、ユーザーにコンテンツを届けるためにSEOが必要だと判断した場合、キーワード選定をしておくと、より必要なコンテンツがイメージしやすくなります。
▼キーワード選定
コンテンツマップ作成の手順
コンテンツマップ作成に必要な材料が揃ったら、早速作っていきましょう。
1.サイト構造を洗い出して可視化する
すでにあるサイトを利用してコンテンツマーケティングを行う場合、現状のサイト構造を洗い出します。
TOPページを起点として、第3階層くらいまでのサイト構造を書き出してみましょう。
新たにサイトを作る場合は下準備の段階で必要なコンテンツがある程度明確になっていると思うので、同じカテゴリに入れたほうが良さそうなものをまとめるイメージでサイト構造を書いていきます。
2.コンテンツを追加する場所を決める
前のステップでサイトのコンテンツの全体像が見えるので、コンテンツマーケティングを行うにあたって追加したいコンテンツをどこに置くかを考えます。
新たにサブディレクトリを作るのか、サービス紹介ページの下層により詳細な説明コンテンツを足していくのか、など作成予定のコンテンツを入れていく場所としてもっとも適切な場所を見つけましょう。
また、この時に自分がペルソナになったつもりでそれぞれのページから流入した場合の導線を考えてみます。
そこで不自然な導線がないかや、次に行くページが無くなってしまう状況になっていないかを確認します。
3.コンテンツスケジュールに落としこむ
コンテンツを追加する場所が決まったら、どのようなスケジュールでコンテンツを作っていくかを決め、スケジュールを立てます。
たとえばコンテンツマーケティング専任の担当者がいなかったりする場合、スケジュールを引かないとコンテンツ制作が滞りがちです。現実的なスケジュールを設定し、着実に進めていきましょう。
以上でコンテンツマップの作成は完了です。
コンテンツマップ自体は手順2の段階で完成していますが、同時にスケジューリングまでやってしまうことをおすすめします。
コンテンツマップ作成に使えるツール
コンテンツマップは手書きでも作れますが、他の人と共有したり修正したりしやすいように、最終的には電子データでまとめることになることが多いと思います。
以下でコンテンツマップ作成に使えるツールをご紹介します。
1.Excel、Googleスプレッドシート
おなじみのExcelやほぼExcelと同じように使えるGoogleドライブのスプレッドシートはどんな人にも使いやすいですよね。
とくにこだわりがなければこちらで十分でしょう。
2.マインドマップツール
階層を掘り下げていくイメージで使えるマインドマップツールはコンテンツマップ作成にも使えます。
普段使っているものがある方はそれを使えばOKです。私が普段使っているのはMindomoです。
Mindomo-マインドマッピング ソフトウェア – ネットでマインドマップ作成
その他にもマインドマップツールはいろいろあるので、使ってみたいという方は以下の記事などを参考に気に入るものを見つけてください。
すぐに使える無料マインドマップツール10選 – NAVER まとめ
3.Cacoo
サイトのワイヤーフレーム作成によく使われる無料のオンラインツール「Cacoo」
サイトマップやコンテンツマップの作成も簡単にできます。
チーム内にすでにCacooを使っている人が多い時は使ってみてもいいかもしれません。
まとめ
コンテンツマーケティング戦略の全体像を俯瞰できるコンテンツマップは、企業が継続的にコンテンツマーケティングを実施する上で大事な役割を担います。
特に新しい取り組みを始めるときに、目的と戦術が合っているかを立ち戻って確認できるようなコンテンツマップを作っていきましょう。
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