いよいよゴールデンウィークが近づいて来ましたね。
私の同僚の中には、来週の営業日をすべてお休みして、脅威の11連休を実現している人もいます。
羨ましい限りです。
今年のゴールデンウィークは休日の並びが悪いなんて言われていますが、
少し多めに休めるだけでリフレッシュできますよね!
連休明けからさらにウェブ集客に本腰を入れていくために!
というわけではないですが、今回は検索エンジン集客のトレンドと、
賃貸物件情報サイトを例として、効果的なコンテンツマーケティングを行うための考え方をご紹介します。
目次
検索エンジン集客のトレンド:コンテンツマーケティングとロングテールキーワード
ここ数年の検索エンジン集客のトレンドとして、コンテンツマーケティング※が大切だと言われるようになってきました。
※コンテンツマーケティングとは、良質なコンテンツを通して、自社の既存顧客や潜在的な顧客と関係性を築くマーケティング手法全体のことを言います。
オリジナルなコンテンツをページに追加することで、
ロングテールキーワード※で検索した際に上位表示される可能性が高くなるということもあり、
SEOの観点からも、オリジナルコンテンツの作成を重要視する動きは年々高まっています。
※ロングテールキーワードとは、検索回数は少ないが質の高いアクセスが集まる傾向が強い、複数の単語を掛けあわせた複合キーワードのことを言います。
しかし、ロングテールキーワードでの集客が一般的になってきたため、競争率も高まっています。
賃貸情報サイトであれば「高田馬場 賃貸」「桜木町 賃貸 1ldk」のような
地域や間取りなどを含んだキーワードが代表的なロングテールキーワードであり、
そのようなキーワードでSEO対策を行うサイトが増えてきました。
検索エンジンの検索結果ページで1ページ目に表示されるのは10サイトまでですから、
競合が増えてきたらその分上位表示難易度も上がっていきます。
そのため、今までのような地域・間取りの組み合わせ以外に上位表示可能なキーワードを見つけ出し、
キーワードに対応したコンテンツを作成することが重要になってきます。
ユーザにとって価値のあるコンテンツとは
なぜ「桜木町 賃貸 1ldk」のような地域・間取りの組み合わせのようなロングテールキーワードは効果的だったのでしょうか?
それはそういったキーワードに対応するコンテンツが「ユーザにとって価値のあるコンテンツ」だったからです。
あなたが賃貸物件を探しているとき、どんなキーワードで検索をするでしょうか?
おそらく住もうとしている地域を限定して検索をすると思います。
職場が東京の大手町にあるのに、名古屋の物件を探す人はいないでしょう。
もちろん、「賃貸」で検索して一番上に表示されたサイトの中で条件を絞ってサイト内検索する、という人もいるかもしれません。
しかしながら、検索の技術が上がってきた近年ではひとつのサイトだけを見てお問い合わせする物件を決める人は減ってきました。
必ずと言っていいほど、複数のサイトを見た上で結論を出そうとするのです。
※ブラウザにタブ機能が標準搭載されるようになり、複数のページを一度に開けるようになったのも要因の一つ
「賃貸」と検索して表示されたサイトを複数開いて、各サイトで条件を入力するのはユーザーにとってかなりの手間になります。
ですから、最初から条件を絞り込んだ「賃貸 吉祥寺」のようなキーワードで検索し、表示されたサイトを複数開き、各サイトの情報を比較するのです。
このように、明らかに「ユーザーにとっての価値」があるので、
地域・間取りの組み合わせのようなロングテールキーワードは効果的だったのです。
では、それ以外に「ユーザーにとっての価値がある」キーワードとはどんなものがあるでしょうか?
ユーザーに新しい価値を創造するための視点
もう一度賃貸情報を探している状況を想定して考えてみてください。
あなたはどのように引越し先の地域を決めますか?
多くの人が職場や学校などへのアクセスを考えて賃貸物件を探すのではないかと思います。
「学校まで30分以内で行けるから」
「職場の駅まで乗り換えなしだから」
「始発駅で必ず座れるから」
いずれも引越し先を決める理由としてよく言われるものです。
ということはほとんどの場合、「賃貸 吉祥寺」など
具体的な地域を指定して検索する前に、職場へのアクセスに関する情報を調べていると考えられます。
アクセスを調べるためには、路線図を見たかもしれませんし、Googleマップのような地図サイトを参照したかもしれません。
もしくは乗り換え案内サイトを使って調べたのかもしれません。
※物件探しの前には交通機関など周辺地域を調べる
その地域の土地勘がない限り、必ず「(職場や学校等からのアクセスを)調べる」という行為が発生します。
特に転勤などで新しい場所に住むようになる場合には、必ずその地域のことを調べるでしょう。
もし職場へのアクセスの良さを知るために「渋谷 路線図」のようなキーワード検索した際に、
渋谷から30分の以内で行ける地域をまとめた賃貸サイトが表示されたら、すごく便利だと思いませんか?
ユーザーの「調べる」手間を軽減することができるうえ、
より多くの選択肢を一度で見ることができるという明らかな「ユーザーにとっての価値」があるコンテンツとなるのです。
人は一度に1つのことでしか悩まない
ここで重要になってくる考え方をひとつご紹介したいと思います。
それは、「人は一度に1つのことでしか悩まない」ということです。
上述した通り、ユーザーは賃貸物件情報を探す際、
最も自分の求める情報に近いものを見つけるために複数のサイトを比較しようとします。
しかし、これが当てはまるのはあくまで「賃貸 吉祥寺」と引越し先の地域を一箇所に絞っている場合のみです。
もし、職場が渋谷にあるとして、渋谷まで30分で行ける範囲に「吉祥寺」「自由が丘」「高田馬場」「用賀」「早稲田」という5つの選択肢が出てきたらどうでしょうか?
複数サイトで比較する以前に、まずは地域で悩むという状況が成り立ちます。
そしてもしあなたのサイトで、その5つの地域の物件を簡単に比較できるとしたら、
ユーザーはあなたのサイト内で悩むことになります。
※選ぶ対象が増えると、探す範囲は狭くなる
人は一度に1つのことしでしか悩みません。
悩む対象をあなたの賃貸サイト内で完結させてしまうことにより、他サイトへの顧客流出を減らすことができるのです。
賃貸サイトが競合サイトにユーザーを流出させないためのまとめ
①ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成する
検索エンジン集客のためには、ユーザーにとって価値のある質の高いコンテンツが欠かせません。
賃貸情報サイトについて言えば、「高田馬場 賃貸」「桜木町 賃貸 1ldk」のような地域や間取りなどを含んだキーワードは
すでにウェブ上にも多くのコンテンツがあり、競合性も高まっているため、
新たな価値を提供するためには切り口を変えたコンテンツを考える必要があります。
一案として「職場や学校からのアクセスの良い地域を簡単に一括検索でき、
かつ賃貸物件情報もまとめて見ることができる」ようなコンテンツが考えられます。
②サイト内で(いい意味で)迷う状況を作り、ユーザーの流出を防止する
引越し先を決める前の「職場や学校からのアクセスを調べている」段階のユーザーにアプローチし、
サイト内で、アクセスの良い複数の地域の物件を比較させることで、
ユーザーはあなたのサイト内で「どの地域の物件にしよう?」と迷う状況になります。
人は基本的に同時に一つのことでしか悩まないため、地域で迷っている間、
ユーザーはあなたのサイトに滞在することとなり、その分お問い合わせに至る確率も高まります。