支援事例
転職メディアで「TACT SEO」をフル活用し、売上10倍、ビッグワードで検索3位以内に入るサイトに成長。効率よくアンサーファーストな記事制作ができる体制を実現した事例
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多くの競合がひしめくジャンルで、いかに検索順位を上げていくかは後発メディアにとって必須のSEO課題。その課題を改善し、施策前後で【売上10倍】という驚きの成長を遂げたメディアがあります。それが株式会社キュービック様が運営する転職ポータルサイトです。

成果が出ないためにチームの人員を増やせず、サイトの改善が進まない。そんなネガティブなループを解消できたきっかけは、『TACT SEO』の導入でした。少ない人員でも効率良く作業ができ、検索上位に表示される記事作成ができるようになったことから、大幅な売上アップを実現。その成果を受けて、チーム人員も10〜15名にまで増員できたそうです。

『TACT SEO』導入の背景や施策内容、導入後の成果について、サイトの運営を担当している岩岡武志氏にお聞きしました。

株式会社キュービック 岩岡 武志氏(以下、岩岡)
株式会社ウィルゲート 野澤 宏之(以下、野澤)/福島 拓実(以下、福島)
聞き手:ライター 外山ゆひら

「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。

「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。

2年やってもSEOの成果が出ず、キーワードカニバリゼーションなどの課題を抱えていた

まずはキュービック社が運営する転職ポータルサイトの方針について、岩岡さんにお話を伺いました。

──サイトの詳細について聞かせてください。

岩岡:転職ポータルサイト自体は2006年の創業期から運営しており、私が担当になったのは2019年8月です。SEO未経験で転職してきたのですが、担当になってからは自分なりに勉強しながら試行錯誤を続けていました。

当社のサイトは各業界の転職環境やキャリア形成について「確かな情報源に基づいた、信頼性の高い情報を届ける」をモットーに、専門家に独自取材を実施して一次情報を取りに行くことを大事にしています。きちんと有識者にインタビューをするなど記事の質にはこだわっていたので、「うまく流入の道筋を立てられれば、数字は上げられるはずだ」という自信は持っていたのですが、まったく数字が伸びてこない状況が続いていました。成果を出すための指標やツールはないものかとずっと探し続けていましたね。

──そのツールがTACT SEOだったというわけですね。導入の経緯を教えてください。

岩岡:2021年頃から上長が試験的に導入してくれていて、仕組みを聞いて「これは面白そうだ、自分も使ってみたい」と思ったのがきっかけです。

──TACT SEOのどのあたりに興味を持っていただけたのでしょうか。

岩岡:上位化のための課題発見、流入キーワードの調査、順位計測などいずれの機能もフル活用していますが、特に衝撃を受けたのがキーワードのグルーピング機能です。当時はキーワードカニバリゼーション(以下、カニバリ)が一番の課題で、これを解消するための方法がわからず、キーワード選定で非常に悩んでいました。しかしTACT SEOを使えば1回でまとめてグルーピングができる。初めて知ったときは「これは相当活用できる便利な機能だぞ!」と衝撃を受けましたね。

──TACT SEOの使い方は、どのようにマスターされましたか?

岩岡: 野澤さんや福島さんには逐一、質問を投げていました。最初はキーワードグルーピングのロジックがわからず、腑に落ちるまでガンガン質問をしていましたね。身近に師匠がいなかったので、丁寧に説明していただいて大変ありがたかったです。あとはウィルゲート社が主催する「もくもく会」(ツールの利用者がオンラインで集い、一緒に黙々とSEOの作業をする会)にも積極的に参加して、知見を深めていきました。

野澤・福島:「もくもく会」はその名のとおり、黙々と作業する参加者の方も少なくありません。しかし岩岡さんは毎回必ず複数の質問をくださっていたので、他の参加者にとっても、かなり勉強になっていたと思います。本質的な鋭い質問をいただけることも多く、こちらも緊張感を持って答えていましたね(笑)。

岩岡:ロジックを理解できてからも、「もくもく会」には“耳だけ参加”して、流し聞きをしていました。「競合と戦える土俵に立てているか?」「まずはマイナスを埋めることが大事」といったウィルゲート社のSEOに対する思想やマインドを改めて思い出させてもらい、「ちょっと忘れていたけど、そうだよな」と頭に叩き込む機会として活用させてもらっていました。

ビッグワードで検索上位を獲得。売上も10倍にアップし、社内のMVPに

TACT SEOの活用法を学ぶ傍ら、「網羅性」に関する施策をひたすら打ち続けた、という岩岡さん。その時期の取り組みについて、以下のように振り返ります。

──具体的には、どのような施策をおこなっていたのでしょうか。

岩岡:既存記事に関しては、共通の課題を持っている複数の記事を洗い出し、同時に加筆修正するローラー作戦を実施。新規記事に関しても記事を戦略的にグルーピングし、トピッククラスターの構築をおこなっていました。

「この1年は、キーワード網羅神・岩岡になる!」と決めていましたが(笑)、当時はほぼ一人で、ひたすらキーワード改善に取り組んでいたので、もしTACT SEOがなければ、1記事ずつ見ていく気の遠くなるような作業になったと思います。TACT SEOがあれば一気に修正できるので、作業効率はかなり上がりました。

──成果はいつごろ、どのような形で現れたのでしょうか。

岩岡:同時期にドメイン移管をしているので総合的な取り組みの結果になりますが、明確なタイミングとしては1年3ヶ月ほど経った頃ですね。重要キーワード(検索ボリューム1,000〜5,000)で軒並み検索上位となり、売上も10倍を記録。その成果を評価いただき、社内の四半期MVPも受賞しました。

併せて、「転職サイト おすすめ」「転職エージェント おすすめ」などの超メジャーな検索ワードでも、コンスタントに上位3位以内に入るようになりました。数時間ですが、1位を獲得できた瞬間もあります。

定量的な成果以外にも、不足しているトピックが一目でわかるので、ユーザーの知りたいことにきちんとヒットする「アンサーファースト」な記事が作りやすくなりました。これも導入の成果だと感じています。

──以前から課題だったキーワードカニバリゼーションも解消されましたか?

岩岡:はい、かなり解消できたと思います。TACT SEOでは競合がどんなキーワードを入れているかが一覧で見られるので、調整もしやすかったです。「タイトルから該当キーワードを省いて別記事に切り出す」という施策で無事にカニバリを解消でき、検索1位を獲得できたワードもありました。

以前、カニバリを起こしている2本の記事があって、「どちらかを下ろしたほうが検索順位を上げられるのでは」と上司と相談をしたこともありました。ですが記事はメディアの大事な資産ですし、「上位に上がってこないからといって削除するのはもったいない」と考え、当時は必死に記事内容をリライトしていました。しかしタイトルをいじっただけでカニバリが解消できるケースもあるのだな、ということも発見でしたね。

加えてTACT SEOを使えば、「これは作る必要なかったな」と後で思うような記事を作らなくて済むことも実感しています。最初からカニバリを起こさないようなキーワード設定をすることの大事さも学びました。

──TACT SEOを使いこなしていただいており、嬉しい限りです。

岩岡:おかげさまで、社内から「TACTマスターの岩岡」と呼ばれています(笑)。先にお試しでTACT SEOを導入していたチームは使いこなせてなかったので、「自分がマニュアルになろう、ファーストペンギンになろう」と決めて独自の説明動画を作ってみたり、説明会や施策共有会で発表するなどと、社内での布教活動を行っていました。

ただ、いざ説明側に回ってみると仕組みを理解してもらうのが意外と難しい。腑に落ちてしまえばシンプルな仕組みだと思うのですが、浸透するまでは結構もどかしかったです。最近は部下からカテゴリ単位の提案がくるようになり、「お、わかってきたな!」と育成の手応えを得ています。

チームが大きく成長。他チームにも的確なアドバイスができるように

──導入後、社内体制にも変化があったとか。

岩岡:はい。以前はメンバーが他のチームに駆り出されてほぼ1人という寂しい状況だったのですが、成果を出せたことで、現在は10〜15名体制になりました。インターン生も含め、全員がTACT SEOを使える状況になっていますね。私自身もTACT SEOで調査を回してから戦略決定を進めるようになりました。

──かなりチームが大きくなったのですね。

岩岡:はい。うちのチームだけでなく、一時期は事業部全体の重点目標として「網羅性」が採用されたこともあります。TACT SEOに感銘を受けて、自分で似たツールを自作しようとする他部署の猛者も出現したほどです(笑)。

他のメディア担当者たちから、記事改善の相談を受けることも増えました。私にそのメディアのジャンルの知識がなくても、極端な話、記事を読まなくても、TACT SEOの分析結果を元にアドバイスするだけで、「ターゲットキーワードと同一キーワードグループの○○と○○は、h2で扱ったほうがいいよ」といった順位アップにつながるような具体的な意見を出せます。

一方で、読まなくても課題がわかり、施策が思い付いてしまう分、データ偏重になりすぎる瞬間があることも自覚しています。「記事の質にこだわる」という目指す本質を見失わないよう注意したいなとも思っています。

──当社の担当者である野澤・福島は、どのような印象でしょうか。

岩岡:「この機能を使います」といった具体的なHOWを教えてくださることが、非常にありがたかったです。個人的な意見ですが、概論しか教えてくれないセミナーもあるなかで、野澤さんはChat GPTなども実演で見せてくださり、「ここまで教えてくれるんだ!」と感動したことを覚えています。それを見ながら真似して、すぐに自分でも使いこなすことができました。

野澤: ありがとうございます(笑)。

岩岡:Googleのアップデートで一時的に検索順位が落ちたときには、野澤さんにも泣きつきましたよね。指南をいただく過程で「まだまだできる対策がある」と気づかせてもらいました。受け身に話を聞くだけだともったいないので、どんどん自分から質問を投げていったほうが良いと思いますね。導入後のアフターフォローにも、非常に満足しています。

野澤:そう言っていただけて光栄です。岩岡さんが非常に活用してくださっていたので、「こちらも主体的に提案していこう」という気持ちになりました。岩岡様からは「もっとこうしてほしい」といった率直なご意見もいただけるので、サービスの改善にもつなげられています。

岩岡:確か「クリップボードでコピーできたら嬉しい」といった意見も、すぐに実装してくださいましたよね。

野澤・福島:今後もどんどん機能を追加してアップデートしていき、唯一無二のツールに成長させていくつもりです。

目指すはトップメディア。「競合を追い越すための施策」にも取り組んでいきたい

──今後の目標やビジョンを教えてください。

岩岡:今までは競合に追いつくための施策を打ってきましたが、今後は追い越すことを目標に、もう一歩先の施策を打ち出していきたいです。本気でこのジャンルでのトップメディアを目指していますし、それが実現できたら個人的に独立も視野に入れています。

私は以前リクルート社でキャリアアドバイザーをやっていて、「キャリアで悩んでいる人の背中を押したい」という思いを持って、一人ひとりにマンツーマンでアドバイスをしていました。「一度に多くの人にアドバイスを届けられるコンテンツを作りたい」と思うようになり、コンテンツSEOという仕事に興味を持ったのですが、今回成果を出せたことで、その価値を広げられた手応えを得られています。

社内では「転職サイト おすすめ」「転職サイト 20代」「(某転職サイト)評判」の3つの検索ワードで1位を獲れたら独立します、と宣言しています(笑)。今回1つはクリアできたので、他の2つのワードでも実現させるのが直近の目標です。

──ウィルゲート社に期待することはありますか?

岩岡:これからも一緒に良いツールを作っていけたら嬉しいです。私はTACT SEOを使うまで鳴かず飛ばずの状況で、このツールとの出会いが、自分のキャリアを大きく飛躍させてくれるきっかけとなりました。おかげさまで今とても楽しく仕事をさせてもらっているので、何かしらの形で恩返しをしたいという思いです。

──光栄です。最後に、TACT SEOを推薦するとしたら、どのような企業や担当者様にご紹介いただけますか?

岩岡:以前の私と同様、SEOの施策に課題感がある人、やってみてもうまくいかなかった経験がある人におすすめしたいです。私自身、手作業で1記事ずつ手直しをしていた過去があるからこそ、TACT SEOの素晴らしさがより理解できました。慣れるまではとっつきにくい部分もあるかもしれませんが、「一旦これを信じてやってみよう」と探究心を持ってやりきれる人であれば、必ず課題を解決できると思います。

──貴社のように、しっかり成果に結びつけるためのアドバイスはありますか?

岩岡:SEOはさまざまな要素を加味した総合評価ではありますが、キーワードグルーピングの仕組みや価値をいかに理解できるかどうかで、記事品質やカテゴリ設計に大きく差がでると思いますね。

担当者に相談すれば個別ミーディングの時間を取ってレクチャーしてくれるので、わかるまでガンガン相談するのがベストかと思います。ウィルゲート社のYouTube動画で記事企画を実演したり、成功事例を紹介したりして利用イメージを膨らませるのもおすすめです。

──サイトのさらなる発展と岩岡さんのビジョン達成を祈念しております。ありがとうございました!

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
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