SEO事例
研修を通じて生まれた社員の変化とは。実務レベルでの改善を目指した、制作会社さまのSEO研修取り組み事例のご紹介
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本記事では、社内のSEO知見を底上げするための「SEO研修」について、医療系のホームページ制作事業を展開される「HERO innovation」さまとのお取り組み事例をご紹介します。

「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。

「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。

お客さまとウィルゲート研修講師のご紹介

お客さまのご紹介

会社名:株式会社HERO innovation
設立: 2013年2月
資本金:1000万円
従業員数:51名(2019年9月時点)
事業内容:
医療業界のホームページ制作を中心とした「メディカルプロモーション事業」と、「医療メディア事業」の2事業を展開。

本記事では、下記のお二人にお話を伺いました。

・平野 義和 さま(代表取締役) ※以下「平野」

・中野 大輔 さま(制作部門・マネージャー) ※以下「中野」

 

研修講師

名前:今村 俊介(ソリューションユニット マネージャー) ※以下「今村」

経歴:
2011年、ウィルゲートに新卒入社。
コンサルティング部門にて約6年間、多くの大規模サイト(求人、不動産、ブライダル、ECサイトなど)のSEOコンサルティングを担当。データ分析に基づいたサイト改善提案を得意とし、半年で検索エンジン経由のアクセスを2倍にするなどの実績を残す。
現在はソリューションユニットの責任者として、商品開発やコンサルタントへの知識伝搬・新人教育などを推進している。

「医療」×「クリエイティブ」に特化したサービス提供

ーまず、御社の事業内容について教えてください。

平野:私たちHERO innovationは、医療業界に向けて、ホームページ制作を始めとしたクリエイティブに特化したサービスを提供している企業です。

毎年全国で約3,000件のクリニックが開業していますが、弊社ではそのうち約10%にあたる300件のサイト制作を行っています。現在は、東京だけでなく大阪・福岡にも拠点を設け、全国にサービス展開をしています。

ーどのような想いを持って事業に取り組まれているのでしょうか。

平野:医療の知識とIT・クリエイティブの知見を活用し「医療をもっと便利にわかりやすく発展させていく」ためのお手伝いがしたいという想いで事業を行っています。

「医療にもITにも知見がある」という会社は日本全国を見渡してもまだまだ少ないです。そのどちらにも知見をもっている珍しい会社だからこそ、いわゆる「町の診療所」のようなIT化が中々進んでいない領域に価値提供ができると考えています。

ー医療業界のホームページ制作を行うにあたって「特に気をつけなければならない点」「御社の中で大事にされている点」は何でしょうか。

中野:近年、医療やその周辺領域の情報発信・取り扱いは規制が厳しくなってきています。医療とITのプロフェッショナルとして、医療法や厚生労働省が提示している医療広告ガイドラインなどに則ったホームページ制作・運営ができるよう常に厳しくチェックしサービス提供しています。

また以前であれば、どこでクリニックを開業していてもある程度経営は成り立ったと言われていますが最近ではそうもいきません。そのため多くのクリニック経営者が都心部に開業したいと考え、結果的に都心のクリニック間の競争がより厳しいものになってきています。クリニックも、飲食店や美容室のようにしっかりとした経営を行う必要性が年々増し、IT需要も高まってきているため、当社が必要とされる機会も増えていっている印象を持っています。

SEO研修の取り組みについて

ーそのような事情で、医療業界でも「SEO」の需要は高まっていたんですね。

平野:はい。ホームページを制作するだけではなく、そこからきちんと認知や集客力を高めていくニーズは日々強くなってきており、当社もSEOは重要事項と認識していました。

また近年のGoogleの医療系アルゴリズム変更の影響で、お客さまから「検索エンジンからのサイト流入が不安定になった」と相談を頂く頻度も増えてきていました。

ですが設立から7年目を迎え事業・社員数を拡大していく中、社員によってSEO知識に差が生まれてきてしまっていました。そのため、会社全体のSEOリテラシーを底上げする必要を感じ、ウィルゲートさんに相談を持ち掛けました。

ー今回はご相談いただいた結果、全8回に渡る「SEO研修」を全社実施されることが決定しました。会社として、今回のような全社研修はこれまでに行われたことがあったのでしょうか。

平野:いえ、個別研修を行ったことはありましたが、今回のように全社員を対象にした複数回にわたる本格的な研修は初めてでした。社員間の知識差を埋めるための教育に力を入れることは方針としても掲げており、その一環での新たな取り組みでした。

社員それぞれに、今回の研修を通じて受け取ってくれているものがあり、その結果がお客様へのより一層の価値提供に繋がればと思っています。

具体的な研修内容について

ー研修内容はどのように決めていったのでしょうか。

中野:SEOに関して抱えていた課題を研修講師の今村さんにお伝えし、擦り合わせながら決めていきました。

「汎用的に、決まったことを教える研修」ではなく、当社の要望をふまえて研修内容を作り込んで貰ったので、基礎と応用のどちらもバランスが取れる内容になったかなと思います。

ーどのような要望があったのでしょうか?

中野:SEOに関するテーマが中心ではありましたが、もう少し周辺領域まで研修範囲を広げてもらいました。

弊社はお客さまのリスティング広告の運用も行っているのですが、このリスティングについても課題はゼロではありませんでした。ウィルゲートさんはリスティング運用は直接実施されていないため「難しいかな?」と思いつつも今村さんに打診してみたところ、リスティング運用の知見の深い役員の方を講師とした研修も盛り込んでいただける話になりました。

研修を開始した後も細かく内容を調整いただき、後から「MEO(Map Engine Optimization)」についてもテーマに追加していただきました。こうした要望に柔軟に対応いただけて有難かったですね。

ー(研修担当の今村に)ご要望を踏まえ、どう研修内容をまとめていったのかを教えてください。

今村:SEOの基礎と応用のバランスに注視しながら、中野さまからのご要望を踏まえた構成になるよう心がけました。

まとめて一度に知識を詰め込んでも中々実践に活かすことができないため、1回の研修は最大でも3時間とし、研修内容を咀嚼・実践する時間を間に挟みながら、回を増すごとに徐々に深い内容を話す構成を取りました。2ヶ月間に渡って全8回の研修を開催しています。

また初めに全ての内容を決めてしまうのではなく、各回の研修の理解度に応じて内容を調整していくことにさせていただき、先ほど中野さまからもあった通り途中で「MEO」も研修テーマに加えることになりました。

研修の講師は基本的に私が担当し、リスティングをテーマにした2回のセミナーは、取締役の藤原が担当しています。

(今回実施した研修内容 ※研修内容は会社によって異なってきます)

 

ー講師を務めるにあたり意識していたことは何でしょうか。

今村:「研修で学んだ知識を、社員のみなさまが現場で活用できるようになること」を目標として、講師を務めさせていただきました。そのため、基礎的な知識を説明するだけでなく、できる限り具体的な事例を紹介することを意識しています。

医療系サイトのSEO成功事例や失敗事例を多くしたり、数字に基づいた分析結果を活用するなど、自分ごととして捉えてもらうための工夫をしていたのですが、研修に参加されていた社員の方からも「実践的な事例があったことで深い理解につながった」といった声をいただけてホッとしています。

また研修ごとに知識の習熟度を測るテストも実施しました。

こうしたテストがあったほうが真剣に研修に取り組めるだろうという判断と、テスト結果から研修の理解度を把握することで次の回以降の研修の難易度調整がより適切になるだろうという予想に基づいたものでしたが、非常に効果的だったかなと感じてます。

研修の成果

ー研修の成果として感じられていることはありますか。

平野:まず、研修を通じて社員全体のSEO知識レベルは底上げ出来たと感じています。

自分たちだけで同じような研修実施するよりも、より効率的に正確な知識を得ることが出来たのではないかと思います。

また、医療領域に特化したSEOの知見が得られたこともよかったポイントの1つです。

医療領域に求められる専門性や権威性など、一般的なSEOに関する書籍などだけでは得られない知識も増え、社内のSEOガイドラインなどもブラッシュアップしていけています。

ー反対に、研修をやってみて難しいと感じた点についてもお聞かせください。

平野:やはり「研修を受けて満足」とならないように気を付けていかなければいけませんね。まだまだこれからですが、どれだけ業務に活かしていけるかは今後の課題だと考えています。

中野:私としては、社員の知識レベルがバラバラな中で研修難易度をどう調整するかが難しかったですね。研修前の知識レベルだけでなく、研修を進めていく中での内容の理解度にも差が生まれいました。「実践」を意識するとある程度深い知識を教えていく必要が出てきますが、分からないという人も出てきてしまうので難しいなと。

理解度やテスト結果に応じて途中から研修内容を2つに分けたり参加者を調整するといったことも検討していれば、更に良いものになったのではないかと、研修を終えて振り返ってみて思います。

研修時の資料はデータ納品していただいているので、今後はそれを活用していきたいですね。

現場の変化・実践

ーまだ研修を終えたばかりのタイミングではありますが、研修の内容を実践に活かす取り組み状況などはいかがでしょうか。

中野:そうですね、新人でSEO知識がほとんどなかったような社員でも、SEOの重要キーワードを意識したページを作るようになっていたり、中堅社員のキーワード設定の品質が上がっていたりといった変化が見られています。まだわずかな変化ではありますが、いい傾向ですね。

また、元々SEOの知識があった社員からは「SEO知識が底上げされたことで、業務上のコミュニケーションが取りやすくなった」という声も上がっています。知識の個人差が大きいと、基本的な用語が通じず認識をすり合わせるだけでも苦労するような状況も生まれやすいですが、今回の研修がそのようなコミュニケーションロス解消にもプラスに働いているようです。

これから

ー最後に今後の展望についてお聞かせください。

平野:先ほども触れましたが、研修で得た知識をどう実務に活かしていくかがが重要だと考えています。研修を一過性のものとせず、本当の意味で知識を定着させていくための取り組みを実施していこうと思います。

中野:研修を無駄にせず今後の業務改善につなげていくことがこれからの現場の仕事だと思っています。研修を通じてまだまだ至らない点が多くあると感じましたが、お客さまにより一層の価値を提供していけるチャンスだとも感じていますので、一つひとつしっかりと改善していきたいと思います。

2ヶ月間にわたる研修について、丁寧にご対応いただきありがとうございました。

―貴重なお話、ありがとうございました。

まとめ

ウィルゲートではSEOコンサルティングに加え、今回紹介したSEO研修など企業さまのニーズに合わせた幅広いプランを提供しています。

Web集客に関して課題をお持ちでしたら、お気軽にお問合せ下さい。

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
プロモニスタでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEO、SEO対策を中心にwebマーケティング関連の最新情報やノウハウ、当社の事例を発信しています。
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