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トップコンサルタントが教える、ユーザー投稿型サイトのSEOアクセスを175%増加させるためにやった5つのこと
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検索エンジンからのアクセスを増やすためには、ロングテールキーワードを狙っていかなければいけないことはわかっているけれど、具体的に「どのようなキーワードに対して、何をすればいいのか」わからないという方は多いのではないでしょうか?

本記事では、サイトのキーワード分析と競合調査によって必要な施策を特定し実践した結果、検索エンジン経由のアクセスが増加した事例をご紹介します。

「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。

「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。

サイト内部の修正だけでオーガニック流入が175%増加

キーワード調査ツールを用いて課題を抽出し、それに対する改善策を実行した結果オーガニックのアクセス数が175%増加しました。

セッション数増加-Googleアナリティクス

以下で改善前に行った調査の内容と、具体的にどのような施策をしたのかをご紹介します。

 

対象サイト:暮らしの知恵が集まるユーザー投稿サイト「暮らしニスタ」

今回調査を実施したのは「暮らしニスタ」という主婦向けメディアです。
ユーザーが暮らしにまつわるアイディアを投稿できる仕組みになっています。

暮らしニスタキャプチャ

知りたい!教えたい!暮らしのアイディアがいっぱい!
暮らしニスタ

このサイトの検索エンジン集客上の課題を発見し、キーワード戦略を考えていきます。

<調査担当者>
Webコンサルタント-北原詩緒里

北原詩緒里
Webコンサルタントとしてアカウントプランニングを担当。月間MVPや四半期MVPなど数々の賞を受賞した経歴を持つ。
年間150社以上のWebマーケティング戦略のプランニングに携わる。

 

「暮らし」をテーマとしている同サイトは上位表示を狙いたいキーワードも幅広いです。中でも重要なキーワードは
「100均」「DIY」「キャラ弁」「収納」などです。

調査には弊社独自のキーワード分析ツールを使います。
競合として以下の20サイトを抽出し、全体で1,395キーワードお調べしました。

 

▼競合サイト一覧

競合サイト一覧

 

競合20サイトと上位表示状況を比較

 

流入キーワードデータで競合比較

まずは自サイトが狙っているキーワードでの上位表示状況を競合サイトと比較していきます。

アナリティクス抽出キーワード

 

このデータは暮らしニスタが実際にアクセスを獲得しているキーワードでの競合比較です。
1ページ以内にランクインしているキーワードが約90%と、NAVERまとめにも並ぶ上位表示状況です。

 

このデータは、暮らしニスタサイトのGoogleアナリティクスから抽出した流入キーワードをもとに作成されているので、すでに上位表示を達成しているキーワードも多くあります。実際にタイトルにキーワードが含まれている割合も高いです。
次にサイトの内部の対策状況を見ていきましょう。

 

アナリティクス抽出キーワード-内部施策状況

 

調査対象キーワードがページタイトルに含まれている割合が約70%ページ内のテキストに含まれている割合に至っては100%となっています。タイトルについては30%はまだキーワードに対応できていないようなので、対象キーワードがテキストに含まれているページのタイトルを、キーワードを含むものに変更することで、順位が更に向上する可能性が高いです。

 

サジェスト/関連語のキーワードデータで競合比較

次に上位表示を狙っているキーワードを軸に抽出した「サジェストキーワード」そして「関連語」での競合比較データです。

※サジェストとは
検索を行う際に表示される検索キーワード候補のこと
サジェスト例※関連語とは
検索結果画面下部に表示される検索キーワード候補のこと
関連語例

 

▼サジェストキーワードでの競合比較

サジェスト抽出キーワード

 

▼関連語での競合比較

関連語抽出キーワード

 

先ほどのデータと比較するとかなり上位表示できているキーワードの割合が減りました。メインキーワードを主軸としたロングテールキーワードではまだまだシェアを獲得できていない状況です。NAVERまとめが圧倒的に上位表示されていますが、それ以外の競合サイトは暮らしニスタと同じように検索エンジン上のシェアをとれていないように見受けられます。これから対策することで、検索結果の1ページ目以内に入る可能性も十分にありそうですね。

上位表示キーワードを増やすために何をすべきか

競合比較データから、ロングテールキーワードで上位表示できていないという課題が明らかになりました。この状況を改善するために、何をすればいいのでしょうか?

サイト内部の施策状況を見てみましょう。
調査対象キーワードがページ内のテキストに含まれている割合はどちらも90%以上と高いですが、ページタイトルにキーワードが含まれている割合は10%程度となっておりキーワードに最適化されていないようです。

 

▼サジェストキーワードに対する内部施策状況

サジェスト抽出キーワード-内部施策状況

 

▼関連語での競合比較

関連語抽出キーワード_内部施策状況

ページ内テキストには上位表示したいキーワードが含まれているにも関わらず、タイトルに含まれていない割合が多いことがわかります。

このデータで「ページ内にテキストが含まれている割合が低い」場合、現状のページにテキストを追加したり、コンテンツページを増やしたりする必要がありますが、暮らしニスタは当てはまらなそうですね。

タイトルを最適化して、検索キーワードに対応しているコンテンツページを上位化させる施策を優先的に行いましょう。

 

記事ページとTOPページしか上がっていないという課題も

暮らしニスタに特徴的なことがひとつあって、細かく上位表示されているURLを見てみると、アイディア詳細ページかTOPページしか上位表示されていないみたいなんですね。それ自体はそこまで問題ではありませんが、ロングテールキーワードとまではいかないミドルキーワードで上位表示したいタグページが適切に評価されていない可能性も高いと思います。

この状況に対しても何か施策していきたいですね。

▼暮らしニスタのサイト構造と上位表示URL

上位表示URL一覧と暮らしニスタサイト構造

 

具体的な施策内容

キーワード調査をもとに具体的な施策を考えていきます。

大枠の方向性としては、すでにあるコンテンツを生かすためのサイト内部の最適化施策をしていくということになります。

具体的には個別の記事タイトルの修正とタグページの整備ですね。

 

課題1 ロングテールキーワードで上位表示できていない
解決策 検索キーワードが含まれているページのタイトルを修正する
課題2 ミドルキーワードに対して、タグページが上位表示できていない
解決策 タグページの数を絞って内容を整備。さらにページヘの評価が集まる
ような内部リンク構成を作る

 

検索キーワードが含まれているページのタイトルを修正する

暮らしニスタはユーザーが自由にアイディアを投稿できるサイトであるため、基本的にページのタイトルもユーザーが決めます。ユーザーはSEOを意識することはほぼ無いのでタイトルが最適化されていないページが多くなっていると考えられます。

ユーザーが決めたタイトルは勝手に変更できないと思いますが、せっかくなら検索エンジンからも見つけてもらえるようなタイトルにしたいですよね。方法としては2つ考えられます。

1. ユーザーに個別にタイトルの修正を依頼する
2. キーワードに対して編集部による特集記事やコラム記事を作成する

すでにあるコンテンツ資産を生かすという面では1の方法で対応したいですが、検索ボリュームが多く優先度が高いものについては、2の方法で対応したほうが、効果が出るのが早いかもしれませんね。

 

タイトル最適化のための具体的な施策

  • ユーザー投稿記事を承認する際にタイトルの修正案を個別に送付し修正してもらう
  • すでに掲載されている記事についてもユーザーに対して個別にタイトル変更を依頼

特に記事を承認する段階で修正案を提示すると、80%~90%のユーザーが対応してくれました。
このステップを挟むことでSEO面でのタイトルの質は担保できるようになりました。

タイトルはSEOに置いては最も重要な部分のひとつなので、手間はかかりますが有効な方法だと考えられます。

 

タグページの数を絞って内容を整備、ページヘの評価が集まるような内部リンク構成を作る

実は暮らしニスタでは、投稿に対するタグもユーザーが自由につけられるようになっていました。その結果タグページが無限に増えてしまい、一つ一つのタグページに含まれるコンテンツ量が少なかったり、不要なタグページが生成されたりしていました。実際に「キャラ弁 リラックマ かわいい コツ」や「100均の木箱でおしゃれな棚を作る方法」というようなタグページが存在していました。

まずユーザーが自由にタグをつけられるシステムではなく、こちらで用意しているタグの中から適切なものをつけるというシステムに変更したほうがいいでしょう。ただでさえユーザー投稿型のサイトは運営者側で操作しにくい部分が多いので、サイト構造が複雑になりがちです。
SEOに強いサイトにしていくために、ユーザーにとっての投稿のしやすさと両立できる範囲で、制限をかけていくことも必要でしょう。

 

タグページの整備のためにやったこと

  • タグを自由につけられるシステムから選択式に変更し、無限にタグページが増えるのを防止
  • 不要なタグページの削除
  • 主要なタグページには人気コンテンツを見つけやすくするテキストコンテンツを追加

キーワードマップを作成したほうが良さそうですね。調査の際に抽出したキーワードをカテゴリ分けして、必要なタグページを選定します。コンテンツが少なかったり、検索ボリュームがほとんど無いキーワードのタグページは削除しましょう。

 

まずはツールで調査したキーワードをタグとして使えるようにひとつの単語に分け、月間検索ボリュームとサイト内のコンテンツとのマッチ度で足切りします。
残ったキーワードのみタグページを残しましょう。

▼単語をジャンル分けして必要なタグページを選定
キーワードマッピング

もともと10,000個以上あったタグを1,200タグに絞りました。これによって、一つ一つのタグページのコンテンツの量が担保され、ページの価値も上がります

さらにタグの中でも特に上位表示を狙っていきたいものについては、もう一工夫としてそのタグに関連するページをまとめたコンテンツページを作成しましょう。オリジナルテキストを追加することで上位表示されやすくなりますし、同タグ内の人気コンテンツが埋もれることが無くなるので、ユーザーの目に触れやすくなりますよ。

タグページ例_コンテンツページver.と通常ver.
上記のタイトル修正とタグページの最適化、さらに内部リンクの最適化も併せて行ったところオーガニックアクセスが改善しました。

※内部リンクの最適化の詳細は以下の記事でご紹介しています。
美人コンサルタントシリーズ第2弾:クローラーの泣く声が聞こえますか?インデックス率を高める内部リンク最適化戦線

 

改善案を実行した結果

上記の施策を実行した結果2ヶ月ほどでアクセス数が175%増加しました。

セッション数増加-Googleアナリティクス

前月比でも平均的に上回っていることがわかります。

セッション数増加前月比-Googleアナリティクス

また流入キーワード数も1.75倍に増加しました。

 

タイトルの最適化によって、狙ったキーワードはもちろん、そのキーワードを軸としたロングテールキーワードでの流入増加も期待できます。暮らしニスタのように対象となるキーワードの幅が広いサイトにおいては、特定キーワードでの順位をあげてアクセス数を増やすより、細かい複数のキーワードで取っていくほうが多くのアクセスを獲得できたりします。
その点流入キーワード数の増加は非常に好ましい傾向ですね。

ユーザーの投稿によってコンテンツ量はこれからも増えていくと思いますので、記事承認の際のタイトル修正を継続して行っていけば、オーガニックのアクセスは飛躍的に伸びていくと思いますよ。

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プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
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