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KPIとKGIの違いとは?設定するメリットや設定のポイントを解説
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「KPIとKGIってどういう意味?」「KPIとKGIを設定するメリットはある?」と、お悩みではありませんか。

KPIとは「重要業績評価指標」、KGIとは「重要目標達成指標」という意味です。

経営や事業運営に携わったり、管理者として働いたりしているとKPIやKGIの意味や違いを理解しておく必要があります。

本記事では、KPIとKGIの違いや設定するメリット、設定するときのポイントや注意点について分かりやすく解説します。

KPIとは?

KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、日本語では重要業績評価指標と訳されます。

目標を達成するために必要な各プロセスの達成度合いを測るための指標を指します。

どのような使い方をするのか、例を確認してみましょう。

▼KPIの例

  • リード獲得数月100件獲得
  • 月の来店者数1,000人
  • お客様アンケートの回答率50%
  • 解約率を20%削減

KPIの先には、売上1,000万円達成や新規ユーザー登録10万人といった目標があります。

大きな目標に向けての中間目標としてKPIを設定し、「月の来店者数1,000人を達成することで、売上1,000万円の達成が見えてくる」といった使い方をします。

KPIを設定することは、最終目標達成のための重要な要素です。

チームでKPIを共有することで目標達成に向けての行動を明確にして、方向性の統一を図ります。

KGIとは?

KGIとは「Key Goal Indicator」の略で、日本語では重要目標達成指標と訳されます。

ビジネスが成功しているかを判断するための指標を指します。

会社や事業の大きな目標で、以下のような目標をKGIと言います。

▼KGIの例

  • 半期の最終利益10億円達成
  • 月の売上200万円達成
  • 通年で新規有料会員数10万人獲得

このように、ビジネスにおいて達成しなければならない利益や売上、新規ユーザー獲得などの最終目標を指します。

KGIは、会社全体がどこへ向かっていくのか大まかな方向性を決める重要な目標です。

KGIを設定しておくことで、ビジネスが成功したか失敗したかを判断できます。

KPIとKGIの違いは?

KGIは最終ゴールの指標、KPIは最終ゴールを実現するための各プロセスにおける指標です。

KGIとKPIの関係は、以下の図に表せます。

KGIとKPIの関係

KGIは、一番上にある最終的に達成を目指す目標です。

その最終目標を達成するために、踏まなければならないプロセスがKPIとなります。

例えば、Webサイト運営におけるKGIとKPIをどのように設定するのか方法をみてみましょう。

最終目標であるKGIを「見込み顧客の獲得1,000人」とするのであれば、WebサイトにおけるKPIは以下の観点から考えることができます。

  • 訪問数
  • コンバージョン数
  • コンバージョン率
  • 重要ページへの到達率

各ページごとに設定することで、記事のコンテンツ内容や誘導文を改善するきっかけとなるでしょう。

このように、分解した目標であるKPIを達成していくことで、最終ゴールであるKGIを達成させます。

また、2つの指標を設定しておくことで、定期的な振り返りがしやすくなります。

具体的には、以下のように考えてみましょう。

  • KPIが達成できたがKGIが達成できなかった→KPIの設定が甘かった、もしくはKGIの設定に無理があった
  • KPIが達成できなかったがKGIが達成できた→KPIの設定に無理があった、もしくはKGIの設定が甘かった

KGIとKPIの違いをしっかり理解し、適切に設定することでビジネスを成功に導きましょう。

OKRとは?

最近は、OKRという言葉も注目されています。

OKRとは「Objective and Key Result」の略で、日本語では「目標」と「重要な結果」という意味です。

「目標」とは、人事評価のための目標でなく、チームメンバーの能力を向上させるための目標を設定します。

ただし、「目標」は企業のビジョンや目指す方向に関連するものでなければなりません。

「目標」と「重要な結果」の2点を設定・運用することで、個人・部署・会社の目標を連動させられることがメリットです。

個人の目標が達成されることによって、結果的に会社全体の生産性や効率が上がると考えられています。

そのため、簡単に達成できるような目標やノルマのような最低限達成しなければならない目標とは違い、120%の力を出せば達成できるような目標に設定します。

一方、「重要な結果」は「目標」に付随する求められる結果に設定しますが、達成度合いが測れるように数値や期限が具体的でなければなりません。

KPI・KGI・OKRの違いは、使うシーンや求める効果にあります。

KPIやKGIは、部門ごとや事業ごとに目標管理をするときに有効な指標です。

人事評価をするときに、KPIが達成できているかを判断する会社もあるでしょう。

一方で、OKRは会社全体の目標管理に有効な指標です。

OKRを達成するための行動をし、成果を残していくことで個人の能力が伸び、結果的に会社全体の力を伸ばしていきます。

KPI・KGIを設定するメリット

チームで何か1つのことを成し遂げるときには、KPI・KGIを活用しましょう。

KPI・KGIを設定する主な2つのメリットについて紹介します。

目標の共通認識が明確になる

KPI・KGIが設定されていることで、全員が目指す目標の共通認識が生まれます。

目標が明確になると、目標に向かってそれぞれが何をすべきなのかという道筋や施策内容が可視化できるようになり、関わる人全員が目的意識を持って業務に取り組むことができるようになるためです。

一見無意味のように感じる業務内容でも、KPI・KGI達成のための取り組みであることをチーム全体で把握していればモチベーションを保ったまま業務遂行できます。

また、最終的な目標であるKGIだけを設定している場合、何から手をつけるべきか分からなくなることもあるでしょう。

しかし、分解した目標であるKPIを設定しておくことで、KGI達成までのプロセスがイメージしやすくなります。

目標の共通認識が揃うことで、チーム全員で大きな目標に向かって取り組んでいけます。

要因の分析と対策がしやすくなる

各プロセスの指標を設定しておくことで、要因の分析と対策がしやすくなります。

例えば売上目標月100万円に対して、当月の結果が50万円だった場合、KPIを設定していなければ、漠然と「未達だった」という振り返りで終わってしまいかねません。

しかし、KPIを設定しておくことで、迅速に要因を分析でき、適切な打ち手を考案しやすくなります。

例えば、サイトの売上目標100万円というKGIに対して、以下のようなKPIを設定していたとしましょう。

  • KPI①:1ヶ月間で新規訪問者数を1,000人獲得する
  • KPI②:1ヶ月間のコンバージョン率を10%に上げる
  • KPI③:1ヶ月以内のリピート率を30%に上げる

売上目標100万円に達成しなかったとき、どのKPIで躓いてしまったかを検証します。

「次の月はコンバージョン率を上げるためにランディングページを改善しよう」など、具体的な対策を考えられるでしょう。

また、KPIをすべて達成していたのにKGIを達成できなかった場合はKPIの設定を間違っていた可能性が高いため、KPIの見直しが必要です。

KPI・KGIを設定する際のポイント

KPI・KGIはビジネスの大きな目標を達成するためのプロセスを明確にするために重要な指標です。

KPI・KGIをうまく使って会社全体のパフォーマンスを引き上げるための3つのポイントについて解説します。

数値で設定する

KPI・KGIは、定量的にモニタリングが可能な指標を数値で設定する必要があります。

例えば、「お客さんの満足度を向上させる」のような抽象的なKGIだと、「何をもって満足度を測るのか」が不明瞭になり、目標が達成したのかがわかりません。

そのため、「お客様アンケートの回収率」「お客様アンケート項目の平均スコア〇以上」など、数値で測れる目標を設定すべきです。

バックオフィスなど職種によっては目標を数値で設定することが難しいかもしれませんが、できるだけ目標達成度合いを測るために定量化しましょう。

また、KPIはKGIを達成するための目標であることを忘れてはいけません。

KPIで設定した数値を達成すればKGIを達成できる数値に設定しましょう。

期限を設ける

「来店者数1,000人」という数値だけではなく、「5月の来店者数1,000人」のように、どの期間においてその目標数値を達成するのか設定しましょう。

期限を設定していなければ、日常業務のなかでKPI・KGIの優先順位が下がってしまい形骸化する原因になりかねません。

期限を決めることで「もう一踏ん張り頑張ろう」というモチベーションが生まれて目標達成率が高まったり、業務の優先順が付きやすくなります。

まずはKGIの期限を設定し、そこから逆算してそれぞれのKPIの期限を設けましょう。

達成可能な目標を設定する

KGI・KPIは数値根拠に基づき、達成可能な目標を設定する必要があります。

例えば、現在の月の売上が100万なのに、来月1億にするのは無理があるでしょう。

達成可能であるという根拠のないKGI・KPIは「なんとなくの目標」として認識されてしまい、モチベーションを保てません。

売上増加のための施策を適切に実施して成果が出れば、この売上は達成できるだろうという目標を設定すべきでしょう。

例えば、昨年度実績や過去の施策による売上アップ実績などに基づいて分析することで、「売上前月比120%アップなら可能」と判断できるかもしれません。

全員が頑張れば達成できる目標を設定することが大切です。

また、途中で環境の変化や人員の減少などによって達成が難しいと感じた場合は、柔軟に達成可能なKGI・KPIの数値に設定し直し、チームのモチベーションを下げないよう注意しましょう。

まとめ

本記事では、KPIとKGIの違いや設定するメリット、設定方法について解説しました。

KPIとは「重要業績評価指標」、KGIとは「重要目標達成指標」という意味です。

チームが達成すべき大きな目標KGIを達成するためのプロセスとして、小さな目標KPIを設定します。

KPIやKGIの意味を理解していても、自社の現状や課題を分析できていなければ適切なKPIやKGIを設定することはできません。

改めてKPI・KGIについて理解を深め、マーケティング施策に活かしましょう。

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プロモニスタ編集部
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