meta refreshタグとは、URLを自動で転送するために使われるメタタグです。
ドメインやページのURLを変更した際に、古いURLから新しいURLに転送するために使用できます。
リダイレクトとは異なり、アクセスから転送までの時間を設定できることも大きな特徴です。
ただし、meta refreshタグはSEOの観点からGoogleも推奨していない転送方法です。
meta refreshタグではなく、301リダイレクトや302リダイレクトの設定が推奨されています。
ではmeta refreshはどのような場面で使うと良いのでしょうか。
本記事では以下のような疑問にお答えします。
「meta refreshのメリット・デメリットは?」
「meta refreshの設定方法は?」
「meta refreshを設定する際のリスクは?」
ぜひ本記事を参考にサイト運営に役立ててください。
目次
meta refreshタグとは?
meta refreshタグとは、サイトに訪問したユーザーを指定の別ページに転送(リダイレクト)することができるタグのことです。
titleタグやmeta descriptionなどと同じように、HTMLのhead内に設置するメタタグの一種です。
▼その他のメタタグについて詳しく知りたいかたはこちら
meta descriptionとは?SEO効果や書き方、文字数を解説!
メタタグとは?SEO対策に重要なタグの種類や書き方を詳しく解説
URLを変更した際やドメインを変更した際に、meta refreshタグを古いURLに設置することで、アクセスしたユーザーを新しいURLへ転送することができます。meta refreshタグは転送するまでの秒数も指定できます。
例えばドメインを変更した際、meta refreshタグを使って、移転の案内と転送を同時に行うことができます。転送元のURLにmeta refreshタグを設置し、「当サイトは移転しました。15秒後に移転先にジャンプします」などの転送案内を記載しておくことで、ユーザーを離脱させることなく新しいドメインへ誘導することができます。
meta refreshのSEO効果
ドメインやURLを変更し、コンテンツが公開時と異なるURLに移動した場合、そのまま何も対応せず放置してしまうと404エラーが発生し、SEO評価が下がってしまう恐れがあります。
参考:404 not found(404エラー)が起きる原因と対処法を解説
404エラーは「ページが存在しない」ことを示すエラーのため、ページへ訪れようとしたユーザーのユーザビリティを損ねることにつながります。
meta refreshは代わりとなるページへ転送できるため、ユーザーを迷わせることがありません。
URLの変更があった際は、適切なURLへの転送処理を行い、ユーザビリティを損ねないようにしましょう。
meta refreshの設置方法
では具体的にどのようにmeta refreshを設置すると良いのでしょうか。
ここでは記述方法と記述場所について、具体例を示しながら方法・手順を紹介します。
記述方法
meta refreshは下記のように記載します。
<meta http-equiv=”refresh” content=”秒数;URL=URL“>
秒数には10秒の場合には「10」と記載し、URLには転送先のURLを記載します。
URLは絶対パスでも、相対パスでも記載できます。
例えば15秒後にhttps://www.willgate.co.jp/promonista/aaabbbccc/へ転送させたい場合は以下のように記載します。
絶対パスの場合
<meta http-equiv="refresh" content="10;URL=https://www.willgate.co.jp/promonista/aaabbbccc/">
相対パスの場合
<meta http-equiv="refresh" content="10;URL=/promonista/aaabbbccc/"">
すぐに転送させたい場合は、秒数のところには「0」と記述しましょう。
後述しますが、SEO上の効果を期待するのであれば0と指定するのがおすすめです。
記述場所
meta refreshの記載は<head>~</head>内に記載してください。
metaタグは基本的に<head>内でなければ正しく機能しません。
<body>内に記載しないように注意しましょう。
<head>内であればどこに設置しても問題ないため、ご自身がわかりやすい位置に設置しておきましょう。
meta refreshを設置する際の注意点
meta refreshタグはSEOにおいてリスクが存在しています。
なぜなら転送目的での使用にはGoogleが推奨するタグではないからです。
meta refreshタグを使用する際は以下の点に注意してください。
- 基本的には301 / 302転送を使う
- ユーザビリティが低下するリスクがある
- SEO評価が引き継がれない場合がある
それぞれ詳しく解説します。
基本的には301 / 302転送を使う
リダイレクトによってユーザーを転送先へ移動させたい場合は、301リダイレクトや302リダイレクトを使用するのが理想です。
meta refreshタグは301、302リダイレクトを設定できない時に使うタグとして認識しておきましょう。
301、302リダイレクトはそれぞれの違いがあります。
- 301リダイレクト
恒久的にリダイレクトを行いたい場合
- 302リダイレクト
一時的にリダイレクトを行いたい場合
301、302リダイレクトの設定には「.htaccessファイル」を活用します。ただし、無料のCMSやブログサービスを利用している場合、「.htaccessファイル」の変更ができないケースがあります。
その場合はmeta refreshタグやjavascriptを使い、以下のように記述するのがおすすめです。
meta refresh&rel=”canonical”
▼301リダイレクト、302リダイレクトについて詳しく知りたい方はこちら
301リダイレクトとは?行うべき理由や設定方法、注意点を徹底解説
canonical(カノニカル)タグとは?SEOの関係性やURL正規化の定義を解説
meta refreshタグは<head>内の設置で済むため、「.htaccessファイル」の変更ができない場合でも転送処理を行うことができます。
meta refreshタグは、何かしらの理由で301、302リダイレクトを使用できない際の代替策として認識しておきましょう。
ユーザビリティが低下するリスクがある
meta refreshタグは転送までの時間を設定できますが、転送時間によってはユーザビリティを損ねる可能性があります。
ユーザーが記事を読んでいる最中に転送処理がかかってしまうリスクがあるからです。
コンテンツ量に対して転送までの秒数が短いと、ユーザーが記事の途中まで読んだタイミングで別ページに転送、自動更新してしまい、途中までスクロールしていた位置からページの冒頭に遷移させられてしまうこともあります。
ユーザーにとってはまた途中まで読み進めた箇所を探す必要が生じるため、ストレスを感じさせてしまう恐れがあります。
ユーザビリティを損ねないようにするためにも、meta refreshタグを設定する際は転送までの時間を0秒に設定しておくことが望ましいです。
SEO評価が引き継がれない場合がある
meta refreshタグは正しく転送元のSEO評価が転送先に引き継がれない恐れがあります。
下記の理由によって、ページの移動が検索エンジンのクローラーに伝わらない可能性があるからです。
- meta refreshはW3Cで推奨されていない
- meta refreshはページの恒久的な移動を表すステータスコード301を返さない
Googleのジョン氏も、ヘルプフォーラム内においてユーザーからの質問に応える形で、「SEO上、meta refreshを転送に使用することを勧めない」と回答しています。
2015年のサイト転送に使用できる0遅延のメタリフレッシュセットはありますか-GoogleSearchCentral Community
先述の通り、meta refreshは301、302リダイレクトを利用できない場合に限り使用するようにしましょう。
meta refreshが正しく設定されているかチェックする方法
meta refreshタグを設定したときは、実際に転送元URLにアクセスするだけで確認できます。
アドレスバーに元URLを入力し、meta refreshで設定した移転先のページURLに転送されれば正しく設定されていると言えます。
そのほか、以下のようなツールで確認することも可能です。
- Google Chrome拡張機能「Lighthouse」
- Google Chrome拡張機能「Redirect Path」
- Google Chromeデベロッパーツール(「F12」で立ち上げ可能)
- リダイレクトチェッカ
- HTTPステータスコードチェッカー
正しく設定されていない場合は404エラーなどが表示されます。
詳しくは下記を参考4043エラーについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考
にしてください
404 not found(404エラー)が起きる原因と対処法を解説
まとめ
ここまでmeta refreshについて詳しく解説しました。
meta refreshタグは、古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURLへ自動で転送させることができるメタタグのことを指します。
ただし、meta refreshタグはSEO上の観点から、Googleが公式に転送処理のために使うことを勧めていないメタタグです。
主な理由は以下の通りです。
- 基本的には301 / 302転送を使う
- ユーザビリティが低下するリスクがある
- SEO評価が引き継がれない場合がある
meta refreshは転送処理時に最優先で設定するのではなく、301、302リダイレクトを設定できない時に使うようにしてください。
本記事を参考にサイト運営に役立ててください。
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