現在、ライターに記事を外注するにはさまざまな選択肢があります。
上記の記事でご紹介した選択肢は、ライター個人と直接やり取りをする「プラットフォーム型」、そして間に業者が入る「受託型」のアウトソーシングサービスです。
今回は、ライターと直接やり取りをするときのよくあるトラブルと、その回避方法についてご紹介します。
依頼前のトラブル回避方法
掲載された原稿ではなくその人の生原稿を見よう
発注する際は、(1)発注しようと思っている記事のジャンルで書ける、(2)きちんとした文章が書けるというポイントでライターを選ぶと思います。前者はプロフィールを見ればすぐにわかりますが、後者は実際の原稿を見ないことにはわかりません。
もし可能であれば、「すでに掲載されている原稿」ではなく「その人が書いたままの生原稿」を見ましょう。なぜならば、「すでに掲載されている原稿」はその掲載媒体の担当編集者によって手を加えられているからです。
生原稿ならば、依頼しようと思っているライターの執筆レベルをきちんと見ることが可能です。
この確認作業を怠ると、実際に納品されたときに「思ってたよりも原稿のレベルが低く、自分で書いたほうが早かった……」なんてことになりかねません。
依頼するときに要件をすべて書く
ライターへの初めての依頼。メールの文面で悩みますよね。まず絶対にやってはいけないのは「依頼する内容はまだ決まってないのですが、ご挨拶もかねて一度お会いできないでしょうか? 」というもの。もし挨拶の後実際の発注が発生しなかったなら、その挨拶のためにライターにかけてもらった時間と労力は無駄になります。
初回のメールでは、依頼内容をきっちり書きましょう。
・依頼したいジャンル
・初回の依頼本数
・(連載の場合は)記事依頼頻度
・取材の有無
・掲載先の媒体名と媒体紹介
・原稿の締め切り
・原稿の文字数
・1本当たりの原稿料
・原稿料が税込みか否か
上記の項目が最低限の記載すべきことです。
連載をお願いするときはいつ終了するかも連絡
また、単発の記事ではなく連載をお願いするときは、いつその連載が終了するのかも初回のメールで伝えておきましょう。
連載が進んでいる最中に唐突に「終了です」と伝えてしまっては、ライターにショックを与えることになってしまいます。今後の関係にヒビも入りかねません。必ず事前に伝えて、トラブルを事前に回避しましょう。
掲載権限は絶対に渡さないこと
また、納品原稿を直接CMSに入稿してもらう、というケースも最近はとても増えています。ですが、掲載権限まではライターに与えないようにしましょう。「誤ってまだ完成してない原稿を掲載してしまう」といったトラブルを防ぐためです。
納品後のトラブル回避方法
固有名詞は必ずチェックしよう
どれだけすばらしいライターであったとしても、必ずミスは起こります。納品された原稿が完璧であったとしても、人名や商品名などの固有名詞は必ず確認するようにしましょう。
自社独自の校正ルールに従ってもらうときは一括変換のマクロを渡す
記事を発注するからには、当然それを掲載するメディアがあるはずです。メディアということは大なり小なり「校正ルール」が存在するかと思います。
たとえば、「可愛い」を「かわいい」と書く、「お子様」は「お子さま」と書くといったルールです。
発注するときは当然ながら「この校正ルール通りに書いてください」と依頼します。ですがたくさんの仕事をかかえているライターの場合、さまざまなメディアから依頼をうけます。つまり、それだけ覚えなければいけない校正ルールがあるということ。
混乱を避けるためにも、一括で自社の校正ルール通りになる変換マクロを作成し渡しておくとお互いに手間が省けるでしょう。
チェックバックのときのトラブル回避方法
原稿の赤入れを戻すときは必ずほめる
原稿が無事に納品され、赤入れも終わったらライターにその赤入れ原稿を戻すことがあります。次に依頼する原稿をよりよいものにするためです。
赤入れ原稿をライターに戻すときは、ぜひとも「その原稿で良かったところ」も一緒に伝えてあげてください。モチベーションにもつながりますし、そのことにより次回の原稿もより一層いいものになります。
赤入れをするときはその赤入れの根拠を添える
また、可能であれば「なぜこの赤入れをしたのか」根拠もそえるようにしましょう。これによりライティングスキルの向上は飛躍的なものになります。赤入れされた根拠まで明示するのは確かに手間です。しかし、それにより完璧な原稿が納品され、そのまま掲載できるようになればかなりの時短になります。
すご腕のライターに発注するときは赤入れに気をつける
これはまれなケースかもしれませんが、すご腕のライターに発注するときは自分の赤入れのほうが間違っていないか十分注意するようにしましょう。
大御所と呼ばれるようなライターは、その日本語力も抜群です。赤入れをして戻したはいいが、実は自分の日本語のほうが間違っていたということは避けたいものです。
請求書のトラブル回避方法
請求書の締め切りを強調して伝える
最後に、請求書の締め切りをかなり強調して伝えるようにしましょう。
全員がそうではありませんが、書ける能力が高いライターほど反比例して事務処理能力が低くなる傾向にある気がします。
請求書が遅延すると自社の経理担当者に迷惑がかかるため、特に「発注初回の」「書ける」ライターには締め切りを強調して伝えてください。
以上、外注するときのトラブルとその回避方法でした。記事を外注しようと考えている方は参考にしてみてください。
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