
オウンドメディアは多くの企業にとって主流なマーケティング戦略の一つになりつつありますが、具体的にどのような効果があるのか、始めるにはどうすればよいのかなど理解していない人もいるでしょう。
そこで本記事では、オウンドメディアの基礎知識やメリット・デメリット、始め方などを解説します。加えて、オウンドメディアに意味がないと感じがちな状況を調査データを用いつつ紹介すると同時に、それぞれの対策について詳しく解説していきます。
目次
オウンドメディアとは?

オウンドメディアとは、企業が自社で運営し、目的や戦略に応じて情報を自由にコントロールして発信できるメディアの総称です。一般的には自社サイトやブログを指すことが多いですが、SNS公式アカウントや広報誌、パンフレット、メルマガなども含まれます。
オウンドメディアは、検索エンジンからの集客や、商品・サービスの認知度向上、顧客との信頼関係の構築などを目的に活用されます。発信の自由度の高さが魅力ですが、実際に運営する際にはリソースの確保が必要になります。
トリプルメディアにおける役割
トリプルメディアとは、企業がマーケティング戦略で活用するメディアを指し、「オウンドメディア」「アーンドメディア」「ペイドメディア」の3つに分類されます。それぞれの意味と役割は以下の通りです。
| 分類 | 意味・役割 | 例 |
|---|---|---|
| オウンドメディア | ・自社で保有・運営するメディア ・検索エンジンからの集客やブランディングなどに活用される |
・ブランドサイト ・自社の採用サイト ・商品紹介サイト など |
| アーンドメディア | ・SNSや口コミサイトなどで消費者が発信の主体となるメディア ・ユーザーからの信頼性の高い情報を獲得するために活用される |
・X/Instagram/Facebook/TikTokなどのSNS ・noteなどの個人ブログ ・マスメディア など |
| ペイドメディア | ・企業がコストをかけて広告を掲載するメディア ・新規顧客の獲得や認知拡大を図るために活用される |
・マス広告 ・Web広告 ・比較サイト など |
公式サイトとの違い
オウンドメディアと公式サイトの違いは、主に情報発信の目的や内容、ターゲットにあります。オウンドメディアの場合は、主にマーケティングを目的として活用され、潜在顧客や見込み顧客をターゲットとしてユーザーの課題解決に繋がるような価値ある情報を定期的に発信するメディアです。
一方、公式サイトは企業情報を伝えるのが主な目的であり、取引先や求職者、既存顧客をターゲットとして会社概要や事業内容などの静的な情報を発信するメディアになります。
広義では、公式サイトもオウンドメディアのひとつとして捉えることができ、オウンドメディアの機能を持つサイトも存在しますが、実際には使い分けされるのが一般的です。
オウンドメディアを持つべき企業
オウンドメディアはさまざまな目的で活用されますが、実際にはどのような企業が運営すべきなのでしょうか。具体的には以下のような企業がオウンドメディアを持つべきだといえます。
| オウンドメディアを持つべき企業の例 | 詳細 |
|---|---|
| 自社商品・サービスの専門性が高い企業 | コンテンツで教育し顧客の知識を増やすことで、商材の価値を理解してもらいやすくなる |
| 潜在顧客や見込み顧客とのタッチポイントを増やしたい企業 | インバウンド営業の強化に繋がり、ブログやSNSからの接触を増やせる |
| 企業ブランディングの強化を図りたい企業 | 企業の価値や魅力を発信することで、知名度向上や競合との差別化、採用の応募者数増加に繋がる |
オウンドメディアの目的と期待できる効果

オウンドメディアを活用することでSEO効果による継続的なサイトへの流入や、ブランドの認知拡大などが期待できます。
SEO効果
オウンドメディアを運営する目的として挙げられるのは、集客力の向上です。オウンドメディアで質の高いコンテンツを蓄積し、さまざまなキーワードで上位表示を獲得できれば流入増加が期待できます。
SEOによる集客なら広告費をかけずにアクセス増加を見込めるため、長期的な視点で見ると費用対効果の最大化も期待できるでしょう。
ブランド認知
ブランド認知度の向上を図ることも、オウンドメディアを運営する目的のひとつです。オウンドメディアを通して企業の理念や価値観、自社商品・サービスの魅力を積極的に発信することで、顧客にブランドの世界観を深く理解してもらえるようになります。
有益な情報を継続的に発信しブランドイメージが向上すれば信頼性と専門性が確立され、競合との差別化も期待できるでしょう。
カスタマージャーニーにおける役割
カスタマージャーニーとは、顧客が企業の商材を認知してから購買に至るまでのタッチポイントや行動、思考を可視化した一連のプロセスを指します。オウンドメディアを構築することでカスタマージャーニー上での顧客像が明確になる副次的効果が期待できます。
具体的には、オウンドメディアを顧客とのタッチポイントとして考えた場合、発信のターゲットは主に「認知」や「情報収集」のフェーズに属する顧客になります。その顧客の心理的・行動的特徴を深く分析すれば、成果に結びつくような施策を検討できるでしょう。
オウンドメディアのメリット

オウンドメディアのメリットは、コンテンツが資産として蓄積され、かつ低コストで運営できることにあります。
資産性が高い
オウンドメディアは資産性が高く、一度コンテンツを作成し公開すれば、継続的な集客を生み出す「資産」として機能してくれます。コンテンツを削除しない限りは24時間365日見込み顧客の獲得や育成のために働き続けるため、自社の営業リソースの効率化にも繋げられます。
定期的に情報のアップデートを実施すれば、時間が経過してもコンテンツの信頼性や有用性を維持することも可能です。
低コストで運用できる
オウンドメディアは基本的に必要最小限のサーバー代やドメイン代、社内リソース費で運用できます。記事作成などを外注する場合でも必要な部分だけ依頼し、内製とのバランスをとれば比較的低コストで運用することが可能です。いずれにせよ、オウンドメディアを運用するに当たり自社でどのくらいの予算が必要なのか把握しておくとよいでしょう。
こちらの記事にて、オウンドメディアで成果を出した成功事例を紹介しています。
コンテンツマーケティングとは?メリット・手法・成功事例を徹底解説【2025年最新版】
オウンドメディアのデメリット

オウンドメディアはコンテンツを資産化でき、費用対効果が高い施策ですが、成果が出るまで時間を要し、運用負担がかかるというデメリットもあります。
初期成果の遅さ
オウンドメディアは、コンテンツを作成・公開してから実際に集客に繋がるまで時間がかかります。主な理由としては、検索エンジンの評価システムは、インデックス登録やE-E-A-Tの評価などさまざまな要素が絡み合っており、実際にコンテンツが検索順位に影響が出るまで多くの工程を経る必要があるためです。
Googleの公式情報ではSEOで成果が出るまで4ヶ月から1年かかるとされています。
オウンドメディアを運用する際にはそのようなSEOの仕組みを理解した上で、中長期的な視点でコンテンツを発信し続ける必要があります。
運用負担の重さ
オウンドメディアの運用においては、必要な業務が多く、かつ成果が出るまで時間を要するため社内の限られたリソースだけでは負担を感じてしまう可能性もあります。
具体的には、戦略設計やコンテンツ企画・制作、効果検証などさまざまな業務があり、これらを継続的に実施するとなると他の業務に支障が出てしまうことも考えられます。運用負担を削減するためには、外注を積極的に検討する必要があります。
オウンドメディアの始め方
| 手順 | 詳細 |
|---|---|
| 1.ペルソナ設計 | ターゲットとなるユーザー像を明確化し、その後のキーワード選定やコンテンツ制作を効率よく実施する |
| 2.記事企画 | ペルソナを前提としてキーワード選定や見出し構成案の作成を実施する |
| 3.KPI設計 | マーケティングにおけるKGI(最終目標)を達成するため適切なKPIを設計する |
| 4.ライティング | ユーザー視点を徹底しながらライティングを行なう |
| 5.効果検証 | 記事公開後は専用ツールで効果検証を実施し、課題を抽出する |
| 6.リライト | 競合サイトを分析し、不足しているコンテンツの追加や情報更新などのリライトを実施する |
ペルソナ設計
オウンドメディアを始める際には、まずペルソナ設計から行ないます。ペルソナとは、オウンドメディアを通してどのようなユーザーにコンテンツを届けたいのかを詳細に設計した架空の読者像を指します。
ペルソナを設計する際には、年齢や性別、職業、趣味、年収、ライフスタイルなどさまざまな項目を検討します。ペルソナ設計で具体的な読者像をイメージすることで、ターゲットのニーズや悩みを把握でき、コンテンツの戦略や方向性が定まりやすくなります。
記事企画
次にペルソナを軸として記事の企画を行ないます。実際にどのような記事を作成するのか検討する際には、キーワード選定を行なう必要があります。簡潔に手順を説明すると、設計したペルソナのニーズや悩みをもとに実際にターゲットが検索に使用しそうなキーワードを洗い出していきます。
洗い出したキーワードの中から、検索ボリュームや競合性、コンバージョン率などを考慮して優先的に対策するキーワードを選定していきます。キーワード選定においてはGoogleキーワードプランナーのようなツールを活用すると効率的です。キーワードを選定したら、見出し構成案を作成していきます。
KPI設計
記事企画の次はライティングを始める前にKPIの設定を行ないます。KPIとは、マーケティングにおける最終目標(KGI)を達成するために必要な中間目標を指します。オウンドメディアにおけるKPIは、メディアの成果の把握や、運営チーム全体での共通認識の形成などの重要な役割を担うため、適切な設定が必要になります。
KPIはKGIと整合性がとれていることが求められるため、最終目標を意識しながら必要な要素を洗い出すことが大切です。
ライティング
実際に記事企画で作成した見出し構成案をもとにライティングを行ないます。ライティングにおいては、ユーザー視点を徹底し対象のキーワードで検索するユーザーの悩みや課題を解決するような情報を盛り込む必要があります。その際、関連キーワードを上手に取り入れていく意識も大切です。
読みにくい文章や質の低いリード文などは読者の離脱を招く原因となるため、コンテンツを公開する前に入念なチェックを行なうことが重要です。
効果検証
記事公開後は、効果検証を実施します。対策キーワードの掲載順位やクリック数においては「Google Search Console」を利用して確認するとよいでしょう。メディア内のデータ分析は「Googleアナリティクス」が活用でき、ページごとのアクセス数やユーザーの属性などを把握することが可能です。
それぞれの専用ツールで効果検証を行ない、コンテンツの課題を抽出します。
リライト
記事公開後は課題にあわせてリライトを行ないます。例えば、検索順位の結果に課題があるなら、競合サイトを分析しながら不足している情報や古い情報の更新などを実施します。戦略や状況によっては、大幅な構成案の変更が必要になるケースも見られます。
検索順位は競合サイトの動きやアルゴリズムの更新などによって日々変動します。つまり、安定して順位を獲得するためには、公開した記事の分析やリライトは一度ではなく、定期的に実施しなければなりません。
オウンドメディアが「意味がない」と感じられる5つの状況

オウンドメディアは多くの企業にとって重要なマーケティングツールですが、時として「意味がない」と感じてしまうケースがあります。
ここでは、オウンドメディアが意味を失ってしまう5つの典型的な状況とその対策について解説します。
オウンドメディアの成果に短期的に期待してしまっているケース

オウンドメディアは本来、長期的な視点で運用すべき施策です。しかし、現実的には短期的な成果を期待してしまうケースが少なくありません。その結果、オウンドメディアが「成果が出ない施策」と認識されてしまうことも多々あります。特に、スタートアップや業績改善が急務の企業では、この傾向が見られることが多いです。
そもそも検索エンジン自体の構造上、一定の運用期間を経て信頼のあるサイトとして認められなければ、狙ったキーワードで検索結果で上位にランクインすることは非常に困難です。
Googleも公式的なスターターガイドで「成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。」と言及しています。
オウンドメディアは長期的に成果を出す施策であることを忘れず、運用に取り組んでいきましょう。
同時に、短期的なKPIと長期的なKPIを併用し、段階的な目標設定を行なうことも効果的です。
例えば、初期段階ではPV数やユーザー数の増加など、比較的達成しやすい指標を重視し、徐々に質的な指標や最終的なコンバージョンにシフトしていくといった具合です。
その他、入社した社員のオンボーディングとして記事作成を行ない、業界理解を深めてもらうなど育成方面への活用もあります。
あくまで売り上げに繋がる施策であることは前提で、その他の活用方法がないかを模索していきましょう。これによって、成果が長期的であるというデメリットをカバーすることも可能です。
世界的に有名なSEOツール「ahrefs」が200万ページをランダムに調査したデータによると、「調査対象の全ページのうち、1 年以内に少なくとも 1 つのキーワードで検索結果の上位 10 位にランクインしたのはわずか 5.7%」という結果が出ています。

How long does it take to rank in Google?の文中の画像より引用
ただ、上位化できるまでの期間は、自社のサイトの権威性やコンテンツ数にも左右されます。
※本調査は被リンク評価を統一して調査した旨の記述はありませんでした。
ここでお伝えしたかったのは、「上位化するには一定時間がかかってしまう」という認識をもってオウンドメディアを運営するべきということです。
「時間がかかるからオウンドメディアはあきらめるか…」ではなく、「長期的に取り組む体制を作る」というマインドで取り組めるとよいでしょう。
競合性の高いキーワードで上位化を狙っているケース
競合性の高い領域でSEO対策を行なう場合、自社サイトの権威性が高くない限り、厳しい戦いを強いられることになります。これにより、なかなか成果を出すことができず、オウンドメディアに意味を見いだせなくなる可能性が高くなります。
例えば「SEO」「SEO対策」といったキーワードは、多くのSEO会社やマーケティング支援会社が上位化を狙っています。競合性の高いキーワードの最たる例といえるでしょう。
これらのキーワードは上位化するのも非常に難しく、かつ順位が不安定です。
特に「ビッグキーワード」といわれる月の検索ボリュームが約1万回前後のキーワードは、既にその領域での専門性を認められているサイトや政府系・大手企業のサイトが上位が占めているケースが多いです。
この状況を打開するには、まずロングテールキーワードを狙うなど、上位表示しやすいキーワードから対策していく手法が有効です。いきなり単一の検索ボリュームが大きいキーワードを狙うのではなく、まずは上位表示できそうなキーワードから対策していきましょう。
SEO競合サイト調査・分析ツール比較11選!選び方やよくある質問も詳しく解説!
「ロングテール」という言葉は、アメリカWired誌の編集長であるクリスアンダーソン氏によって提唱されたロングテール理論をもとにしています。
ロングテール理論とは、ECサイトやモールといったインターネット上の販売において、商品を低コストで取り扱うことで、多品種少量販売で利益を上げられるという理論です

縦軸に「商品別の収益」、横軸に「収益が多い順に並べた時、何番目の商品かをカウントした値」をとった時のグラフが、長いしっぽが伸びるように見えることから、「ロングテール」と名づけられました。
この理論をSEOに当てはめた結果、「ロングテールSEO」という言葉が生まれたのです。
詳しいロングテールキーワードを活用したSEO手法については「SEO対策に重要なキーワード選定方法を4つのステップで解説」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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投下できるリソースが少なく、PDCAを充分に回せていないケース
オウンドメディアを成功に導くカギの一つに「リソースの投下量」があります。人員はもちろん、時間や予算といったリソースは、オウンドメディアの運用において非常に重要になります。
対策に充分にリソースを投下することで、PDCAを回すことができ、最適化しやすくなるためです。
ただ、リソースを充分に投下できない場合、どんなに知見や戦略を外注しても成果を出すことはできません。リソースを充分に投下できない理由で、オウンドメディアの成果が出ないと感じてしまうケースは多々あります。
多くの企業、特に中小企業やスタートアップにとって、効率的に売り上げ貢献ができる部署やプロジェクトに優先的にリソースを配置するのが一般的です。そうなると多くの企業の場合、中長期で成果を生み出していくオウンドメディア運営に優先してリソースが投下されることは難しくなるでしょう。
だからこそオウンドメディアの運用に充分なリソースを割けるか否かは非常に大きな課題なのです。人員や予算が限られている中で、質の高いコンテンツを継続的に制作し、効果測定や改善を行なうのは容易ではありません。

そういう時は、外部のコンサルティングや代行サービスの利用を検討するとよいでしょう。専門家のノウハウを活用することで、限られたリソースでも効率的な運用が可能になります。
特に近年、オウンドメディアの戦略設計から実行の支援までを一気通貫で支援できる企業も多々あります。
プロの編集社とライターがタッグを組んでオウンドメディアを支援します。
その他には、社内の他部署との連携を強化し、リソースの共有や効率化を図ることも重要です。
例えば、営業部門にインタビューを行ない、現場で得た顧客のニーズや市場動向をもとにコンテンツの企画を提案してもらったり、製品開発部門にインタビューしてオウンドメディアで伝えたい思いやこだわりを記事にする、といった方法が有効です。
また、ツールを使ったオウンドメディアの運営効率化も一つの手です。記事の企画や作成にかかっている工数を削減し、少人数体制でも継続してPDCAを回せるようにしましょう。
購買検討時に検索されないケース

購買検討時にターゲットが検索行動を行わないケースでは、オウンドメディアによる成果インパクトが生まれにくいです。
また、購買検討時に検索行動を行なうものの、業種や商材によっては検索エンジンの利用頻度が低い場合があります。この場合、オウンドメディアを介して情報収集されるものの、オウンドメディアを経由したコンバージョン自体生まれにくいのです。
例として、スーパーなどで日常的に購入されやすく、手軽に手に入る商品(ジュースやお菓子、野菜、肉など)が該当します。
これら消費財は関与度が低く、直観的や経験的、印象といった無意識領域に近い購買判断がなされることが特徴です。
オウンドメディアが効果を発揮する商品カテゴリーは、旅行や車、BtoBサービスや保険、投資をはじめとした「買い回り品」といわれる商品カテゴリーです。
これらの商品は購入時に合理的・客観的な情報をもとにして購買判断がなされることが特徴です。
仮にあなたの扱っている商材が、上記の商材に該当しない場合は
「思い切ってソーシャルメディアへの施策に遷移させる、あるいは広告にシフトする」
ことをおすすめします。

オウンドメディアは非常に運営に工数のかかる施策です。人的リソースももちろん、目に見えて成果が出るまでに、非常に長い時間を要します。
こういった場合、オウンドメディアの運用は投資対効果が合いません。
(※オウンドメディアの目的がリード・問い合わせ獲得の場合に限ります)
さらに、顧客が購買行動において検索しないという商材は、展示会やオフラインセミナー、交流会などの施策も検討しましょう。
例えば、卸売業やエンタープライズ向けの商品、ニッチ業界に向けたサービスが該当します。こういった業種はターゲットの母数が圧倒的に少なく、検索によって情報収集することがほとんどありません。
自社の商材カテゴリーにあわせて、「オウンドメディアは果たして正しい施策かどうか」を検証していきましょう。
オウンドメディアの外注はいったんストップ!まずは「SEOチェックリスト」で対策しましょう
オウンドメディアの「意味がなくなってしまう」取り組み7選

オウンドメディアは、ブランドの価値を高め、顧客との長期的な関係を構築する強力なツールです。しかし、誤った取り組み方をすると、その価値が大きく損なわれてしまう可能性があります。ここでは、オウンドメディアの効果を減少させてしまう7つの取り組みについて詳しく解説し、それぞれの改善策を提案します。
検索エンジンに向けた記事作成を意識し過ぎている
SEO(検索エンジン最適化)は重要な要素ですが、それに過度に注力してしまうと本来のユーザー価値を見失ってしまい、検索で上位化が狙えなくなるケースがあります。
検索エンジンからのトラフィックが大半を占めるオウンドメディアにとって、これは非常に大きな問題になります。
Googleは公式で検索エンジンを第一に考えたコンテンツ作成を回避するべきという意向を示しています。つまり、一昔前のキーワードの含有率や内部のテクニカルな部分を意識したSEO対策では評価されなくなってしまったのです。
実際に検索エンジンだけに最適化させるようにコンテンツを作成すると、読みづらかったり、意味が通りにくい文章になってしまうことがあります。
Googleが推奨するように、必ずユーザーを第一に考えたコンテンツに焦点を当てることを意識しましょう。
オウンドメディアはその企業のブランディングも担っています。分かりにくい文章や読みにくい文章、内容が薄いコンテンツを発信していれば、プラスどころかむしろマイナスです。
検索エンジンに向けた記事作成をしているうちは、目に見えてオウンドメディアの成果を出すことは難しいでしょう。
実際に弊社で成果を上げたコンテンツ制作の方法として、「検索意図に沿いつつ網羅性を高める」という手法をご紹介します。
この方法は、検索エンジンに評価されに行くのではなく、真にユーザーの求めている情報を網羅することで、結果的に検索エンジンに評価されることが特徴です。

狙っているキーワードの関連語を網羅し、コンテンツの質を高めるのが「検索エンジン」に最適化していく手法です。以前はこの手法でも一定上位化できていました。
しかし昨今、Googleのアルゴリズムもニーズメット(ユーザーの検索意図に合うかどうか)を非常に重視しています。
そこで「検索キーワードをもとにしてユーザーの検索意図を特定し、その検索意図に紐づく見出しを中心に情報を深堀りしていく」という手法で検索上位化を達成しました。
具体的な実績としては、
- 公開後すぐに8位にランクインし、リライトなしで2か月後に2位まで上昇。コンバージョン2件を獲得
- 公開後30~40位を推移していた記事がリライトにより4位まで上位化し、コンバージョン1件を獲得
- 公開後25位だった記事がリライト直後に4位まで上昇
などがあります。
「検索意図を特定する」ことに充分な時間をかけた上で、記事の企画・執筆を行ないましょう。これにより、ユーザーにとって真に価値あるコンテンツを作成することができます。
単純に検索ボリュームが大きいキーワードから対策している
検索ボリュームの大きいキーワードは魅力的に見えますが、競争も激しく、上位表示が難しい場合が多いです。こういったキーワードばかりを狙っていると、なかなか上位化できずオウンドメディアの成果に繋げることができません。
例えば「不動産」や「クレジットカード」などが挙げられます。これらのキーワードは、既に数多の企業が上位化を狙っており、後発で上位化するのは非常に難しいといえるでしょう。
さらに、検索ボリュームが大きいからといって必ず成果につながるわけではありません。情報収集だけが目的の人も検索しているため、仮に上位化できたとしても「意外とコンバージョンが生まれない」ということもあります。
よって検索ボリュームのみしか見ていない近視眼的な考え方だけでは成果を残すことはできません。
もしキーワード選定に課題を感じられているのなら「SEO対策に重要なキーワード選定方法を4つのステップで解説」を確認してみてください。
弊社ウィルゲートでは、検索ボリュームだけでなく、CPC(クリック単価)やペルソナに合わせた独自の組み合わせキーワードを生成するなど、多様なアプローチでキーワードを選定しています。
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・SEOキーワードはどのテーマから作る?優先度の付け方解説
コンテンツの質にこだわり過ぎて、「デリバリー」まで考えられていない

コンテンツの質にこだわりを持つことは非常に重要ですが、同時に「どのようにしてコンテンツをユーザーに届けるか」まで考慮する必要があります。
高品質なコンテンツを作成することは重要ですが、それがユーザーに届かなければ意味がありません。コンテンツの拡散方法まで全てを考慮してこそ、オウンドメディアを成功に導けるのです。
大きくオウンドメディアで作成した記事をユーザーに届ける方法は3つです。
・Google(検索エンジン)
・メール
・SNS
それぞれ説明します。
Google(検索エンジン)
オウンドメディアの流入経路として重要な立ち位置を占めるのが、Googleをはじめとする検索エンジンです。多くの記事コンテンツは、検索エンジンで上位化させるために作成されます。
Googleから流入するユーザーは検索行動を必ず行なうため、一定興味をもっていることが特徴です。よって、コンバージョンも比較的生まれやすいことが多いです。
ただ、時間と難易度の2点がデメリットです。
Googleは記事コンテンツをクロール(巡回)して、インデックス(登録)するまでにおおよそ3ヶ月かかります。さらに、競合サイトとの兼ね合いで上位化するためには継続的なリライトも必要になります。
つまり、一朝一夕で成果が出せるわけではなく、時間をかけて少しずつ成果を出していくべき施策といえるでしょう。
難易度も高く、多くのサイトは検索上位化ができずに課題を抱えています。
メール
メールもオウンドメディアの流入経路として効果的です。メールは自社とユーザーが直接的に繋がることができ、かつ企業側がコントロールしやすいことが特徴です。
過去かなり伸びた記事や、新規記事などをメールとして配信することで、短期的な流入・コンバージョン獲得に繋がる可能性が高いでしょう。
デメリットとしては、瞬間的であることとユーザーの温度感です。
メールは配信してしまえばその1回で終了であり、その後そのメールからセッションが発生することはありません。つまり、継続的にセッションを得続けるには毎回配信を行なう必要があります。
さらに、メールを開封しているユーザーは必ずしも興味や意向が高いわけではありません。そのため、直接的にコンバージョンを生むことを目的とする場合、期待通りの成果を得るのは難しいでしょう。
SNS
SNSもオウンドメディアの流入経路の一つになります。拡散力に強みがあるSNSは、質の高い記事であればシェアによってユーザーからユーザーに拡散されていきます。
自社のオウンドメディアにファンを増やすという点では、SNSは非常に有効なチャネルだといえるでしょう。
ただし、デメリットとして「不安定さ」と「アルゴリズムの影響」の2点が挙げられます。
SNSは、投稿がシェアされることで拡散されますが、このシェアは時間帯やトピック、その人のアカウントの影響力によって左右されやすく、安定してセッションを獲得するのが難しいのです。
Webマーケティングの成果を引き出す!目標達成のためのKPIの考え方・立て方
ユーザー理解ができていない状態で成果を出そうとしている

オウンドメディアでよくありがちなのが、「ユーザーの理解ができていない状態で成果を出そうとしている」という状況です。
ユーザー理解とは、「どんなユーザーがオウンドメディアに来訪するか」や「そのユーザーに対して何を提供するか」を把握することを指しています。これはオウンドメディア運用やSEO対策だけでなく、全てのマーケティング活動で必須の工程です。
しかしながら、オウンドメディアの運用ではユーザー理解に充分な時間を投下できていないケースが多々あります。
ユーザー理解ができていなければ、流入したユーザーの温度感を考慮しないCTAを設置してしまったり、検索意図から外れた記事を作成してしまいます。
オウンドメディアのコンセプトが刺さるペルソナの設定や、記事を通して期待するユーザー行動を明確にしてオウンドメディアを運用することが重要です。
ただ、いきなりユーザー理解するのは至難の業なので、ユーザーインタビューやアンケートを実施し、実際のニーズを把握することから始めることも効果的です。
直接ユーザーの声を聞くことで、想定していなかったニーズや課題を発見できる可能性があります。これらの洞察をもとに、より価値のあるコンテンツを作成することができます。
筆者は記事作成の際、セールスの実際の現場に関する資料を参考にしています。また、テクニカルなSEO知見や実例については、コンサルタントにヒアリングし、できる限り一次情報を収集するよう心がけています。
コンバージョンまで考えられていない状態で成果を出そうとしている
オウンドメディアを運営する企業の中には、コンバージョンまで考えられていない状態で流入数ばかりを追いかけてしまっているケースが多々あります。
企業のマーケティング施策としてオウンドメディアを運営する以上、売り上げに繋がるコンバージョンや問い合わせを追い続ける必要があります。しかし、オウンドメディアを長く運営するほど、次第に流入数やユーザー数を追いかけがちになります。
よくある例が、検索ボリュームが大きいキーワードばかりを狙ってしまい、「セッションは増えているのに、コンバージョンや問い合わせに繋がらない」という課題を抱えてしまうことです。
流入の増加だけを目標にし、最終的なコンバージョン・問い合わせまでの導線を考慮していなければ、オウンドメディアの本来の目的を達成できません。
もし該当している場合は下記の優先順位で対策していくと効果的です。
・記事の文脈やヒートマップを確認し、CTAのオファー内容や配置を見直す
・ニーズが顕在しているキーワードを中心に記事を作成する
まずは成果を出すためのチェックリスト、手元に置いておきましょう!
自社の独自性が出せない状態でコンテンツを量産している
オウンドメディアにおいて「自社の独自性を出したコンテンツを発信すること」は非常に重要です。
他社と似通ったコンテンツばかりを大量に生産しても、ユーザーにとっての価値は低くなります。
実際にGoogleも「コンテンツと品質に関する質問」で「自明な事柄だけでなく、洞察に富んだ分析内容や興味深い情報が含まれているか」や「独自の情報、レポート、研究または分析の結果を提示しているものか」などを問うています。
必ず自社ならではの独自性のあるコンテンツを作成しましょう。

「コンテンツの独自性」は+αではなく、「0→1」を作り出すイメージを持つとよいです。
プロモニスタでは「最難関キーワード“SEO対策”で1位を獲得した経験則に基づく独自性のあるコンテンツか」を意識した情報発信を行なっています。
実際の支援事例や顧客事例をもとにしてコンテンツを作成し、「独自性」を形成しています。
アトリビューションという概念を理解せず、点で成果を追っている
オウンドメディアではアトリビューションという概念を理解せず、点で成果を追いかけてしまうとうまくいかないことが多々あります。
アトリビューションとは、コンバージョンに至るまでの顧客との各接点が、どれほどコンバージョンに貢献しているかどうかを示す指標です。
オウンドメディアで成果を出そうとすると、「コンバージョンはどれくらい生まれたか?」「オウンドメディアを経由した問い合わせはどれくらいあるか」など、どうしても点で成果を追ってしまいがちになります。
しかし、最も重要なのはオウンドメディアの間接的な成果への貢献です。オウンドメディア自体から生まれた問い合わせやコンバージョンを追うだけでなく、オウンドメディアがユーザーのコンバージョンに至るまでの接点になっているかどうかを考えることです。

コンバージョンは複数回に及ぶ接触によって生まれます。
ユーザーは必ず問い合わせの前段階として情報収集を行ないます。そこでブランドや商品の理解、あるいはファン化することで継続的な接点を持つようになります。
その状態で外部要因(会社としてサービスの導入を検討し始める、急にニーズが発生する)によってブランド名を想起し、問い合わせに繋がるのです。
その他にも多様なロジックで問い合わせやコンバージョンは生まれますが、オウンドメディアはもちろん、広告やSNSなどの自社のチャネルと何かしらの接点をもっていることが多いです。
必ず計測する必要はありませんが、「問い合わせやコンバージョンが何件生まれたか」だけでなく、「問い合わせやコンバージョンにどれくらい貢献できているのか」も意識してオウンドメディアを運営していきましょう。
オウンドメディアを意味あるものにするための取り組み

オウンドメディアの効果を最大化し、真に意味のあるものにするためには、戦略的かつ体系的なアプローチが必要です。
ここでは、オウンドメディアを改善するための4つの具体的な取り組みについて詳しく解説します。
ターゲットの情報収集行動をカスタマージャーニーマップを引いて見直す

カスタマージャーニーマップは、顧客が商品やサービスを認知してから購入に至るまでの過程を可視化する手法です。これを活用することで、ターゲットユーザーの情報収集行動をより深く理解し、効果的なコンテンツ戦略を立てることができます。
まず、対象のユーザーを特定するためにも、ペルソナの設定から始めましょう。
toB向けの事業に関しては、
・ニーズ
・課題
・優先度
・営業難易度
・想定のLTV
・業種
・企業規模
・役職
・情報収集チャネル
・タッチポイント
toC向けの事業に関しては、
・性別
・年齢
・職業
・年収
・居住地
・家族構成
・一日の過ごし方
・情報収集の仕方
・趣味
・興味・関心があること
が項目としてあれば明確なペルソナが完成します。これらをもとに彼らの感情的な部分やニーズの移り変わりを明確にします。
ニーズの移り変わりをもとにして、段階を踏んで各段階で訴求するべきコンテンツとチャネルを特定していきます。
例えば、認知段階では商品・サービスのカテゴリーに関する基本的にナレッジや問題提起をソーシャルメディアで、検討段階では詳細な製品比較や使用事例をオウンドメディアで情報提供するといった具合です。
また、このプロセスを通じて、これまで見落としていた重要なタッチポイントや、ユーザーのニーズに合っていないコンテンツを発見することもできるでしょう。
カスタマージャーニーマップは定期的に見直し、市場の変化や新たな顧客インサイトを反映させることが重要です。
ウィルゲートはWebマーケティングのプロフェッショナルチームです
記事企画・作成のフローを見直し、記事の質を高める
記事の企画・構成段階を根本から見直し、記事の質を高めることも、オウンドメディアを意味ある活動にするための有効な施策です。
多くの場合、記事の企画や構成のプロセスが体系化されておらず、結果として中途半端な内容の記事が量産されてしまいがちです。
記事の質を高めるためには、企画から公開後のフォローアップまでの一連のプロセスを見直し、高品質なコンテンツを量産するための仕組みを整える必要があります。

記事企画・作成のフローを整える際には、ぜひ下記のチェック項目を参考にしてみてください。
・記事一つ一つは「誰に」「どんなコンテンツを」「どのように届けるか」を明確にできているか
・各記事は「訪問したユーザーに期待するネクストアクション」を明確にできているか
・記事の中には動画や画像といった文字以外の情報も豊富に入れられているか
・公開前に記事を客観的にチェックできる体制は整っているか
・自社にしか出せず、かつユーザーの求めている情報を各記事に含められているか
・定期的に記事をリライトする体制はできているか
記事作成のプロセスを確立し、継続的に改善することで、記事の質を着実に向上させることができます。
質の高い記事は、読者の信頼を獲得し、長期的にトラフィックを集める資産となります。
4,100社以上の記事作成取引者数!29万人以上のプロライターのネットワーク!ウィルゲートの記事作成サービス
改めて競合分析とキーワード選定をやり直す
オウンドメディアの成果は戦略で決まります。もし、オウンドメディアでうまく成果を出せていない場合は、戦略の中でも重要な立ち位置を占める「競合分析」と「キーワード選定」の2種を見直すことも検討しましょう。
効果的なオウンドメディア戦略を立てるためには、競合他社の動向を把握し、適切なキーワードを選定することが不可欠です。
ただ、初期に立案した戦略が市場に適合しなくなることも多々あります。自社の社内環境の変化はもちろん、競合がWebマーケティング自体を強化して成長したりなどさまざまな要因で戦略の修正を余儀なくされるのです。
そんな時は、まず、自社の競合を再定義することから始めましょう。

単に同じ製品やサービスを提供している企業だけでなく、オウンドメディアのコンテンツの方針が似ていて、かつ自社の被リンク評価と同等レベルのサイトもSEO上では競合とみなされます。
そこから、競合が獲得しているキーワードのうち、自社が獲得できていないキーワードを抽出します。これによって新規のキーワードリストを作成することができるのです。
重要なのは、この競合分析とキーワード選定のプロセスを定期的に実施することです。少なくとも四半期に一度は見直しを行ない、市場の変化や新たな競合の出現に対応できるとベストです。
外注先を見直す
外注でオウンドメディアを運営している場合、外注先の見直しも視野に入れましょう。
オウンドメディア運営では、記事の企画・作成に加え、全体戦略やSEO対策の知識など幅広いスキルが必要になるため、外部リソースの活用は一般的です。
しかし、外注先が成果を充分に上げられていなかったり、納得できる提案が得られない場合は、外注先を思い切って見直すことも重要です。
ウィルゲートは戦略設計から代行までSEOを幅広く支援します。
まず、現在の外注先との関係を客観的に評価することから始めましょう。
・納品物の質(文章の質、独自性、正確性など)
・納期の遵守
・コミュニケーションの円滑さ
・成果をもとにしたコストパフォーマンス
・専門知識の深さ
などの観点から現状を分析していきましょう。
次に、オウンドメディアの目標や戦略の変更に伴い、外注先に求めるスキルや専門性が変わっていないかを確認します。
例えば、オウンドメディアの課題が戦略部分から実際の記事作成リソースなどの実行部分に変わってくるなどが例として挙げられます。
現在の外注先で不足している部分を補うためにも、新たな外注先を探す活動も行ないます。予算があまり割けない場合は、専門的なフリーランスプラットフォームの利用や、知り合いからの紹介、SNSやブログが有名な専門家へのアプローチなど、さまざまな方法が考えられます。
新しい外注先を検討する際は、必ず費用対効果や過去の事例、サービス提供時の担当者の質を確認しましょう。この段階で、コミュニケーションの取りやすさや自社の要求に対する理解度もあわせて確認することが重要です。
ウィルゲートは、内部対策からコンテンツ作成までSEO領域を幅広くカバーしています。
外注先との関係は、少なくとも契約満了時に見直すようにしましょう。外注先のパフォーマンスの評価、市場相場の変化、自社が外注先に求める新規の業務に対応できるかなどを考慮し、必要に応じて契約内容の調整や新規外注先の探索を行ないます。
外注先の適切な選択と管理は、オウンドメディアの質と効率を大きく左右します。必ず慎重に選定するようにしましょう。
ウィルゲートは「オウンドメディアのV字回復請負人」!?実際の支援事例一覧!

ウィルゲートは、オウンドメディアの運営に課題を抱える企業に対して、独自のSEOツール「TACT SEO」と専門的なコンサルティングを提供し、多くの成功事例を生み出しています。ここでは、ウィルゲートの支援によってオウンドメディアのV字回復を果たした4つの事例を詳しく紹介します。
注文住宅・不動産業界向けのWebマーケティング会社がTACT SEOをフル活用!AI機能でオウンドメディア記事の内製化に成功し、リード獲得や受注に繋げられた事例|株式会社FREEDOM X様

課題
・株式会社FREEDOM Xでは、オウンドメディア「Gmag」の記事作成を外注していたが、専任担当者が不在で、更新が止まっていた
・ その結果、検索順位が低下し、SEOによるリード獲得に課題を感じていた
実施した施策
・TACT SEOのAI機能を活用し、営業メンバーがオウンドメディアの記事作成を内製化
・3営業日で50記事分のベースを作成し、効率的に記事を公開
・カスタマーサクセスチームの勉強会に参加し、SEOの知識を強化
・ ロングテールキーワードを狙ったコンテンツで上位表示を目指し、リード獲得にフォーカス
成果
・50記事公開後、セッション数が2倍に増加
・ 新規商談を3ヶ月で9件獲得
・ テレアポに比べ、リード獲得効率が大幅に向上
・ 若手メンバーが初の受注に成功し、成功体験を積んだ
ポイント
・AI機能により、ライティング経験のないメンバーでも短期間で質の高い記事作成が可能になった
・勉強会の活用で、SEO知識を強化し、実践に繋げた
・ロングテールキーワードを活用し、少量でも質の高いトラフィックを獲得
・成果が出たことで、メンバーに自信と成功体験を提供し、今後の成長に繋がった
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注文住宅・不動産業界向けのWebマーケティング会社がTACT SEOをフル活用!AI機能でオウンドメディア記事の内製化に成功し、リード獲得や受注に繋げられた事例
コピーライター向けメディアが「TACT SEO」活用+SEO内製化支援プランを導入し、確度の高い顕在層にリーチできるように。業務の圧縮化によりマルチメディア展開にも着手できた事例|株式会社Fereple様

課題
・株式会社Ferepleが運営する「ライターズ.com」では、SEO対策を独学で進めていたが、費用対効果が見えず、リソースの8割をSEOに費やしていた
・自力でのSEO施策では成果が上がらず、リード獲得に苦戦していた
実施した施策
・TACT SEOの導入とSEO内製化支援プランの活用により、SEOの基本知識から実践的なノウハウを学びながら改善を進めた
・記事の新規作成だけでなく、リライトにも注力し、既存の記事のブラッシュアップを行った
・競合リサーチやキーワード抽出をTACT SEOで行ない、成果を出せる記事作成に取り組んだ
・被リンク対策にも取り組み、サイト全体のSEO効果を高めた
成果
・施策開始後4ヶ月で、表示回数は約11倍、クリック数は約25倍に増加
・多くのキーワードで検索順位が上昇し、20以上のキーワードでトップ10位以内にランクイン
・DR(ドメインレーティング)も1から16にアップ
・記事構成作成の時間が大幅に短縮され、業務効率が向上。余剰時間を新たなメディア展開に活用
ポイント
・独学からプロのサポートへ:SEOの独学だけでは成果が上がらなかったが、TACT SEOと内製化支援プランの導入により、効率的な施策を実現
・リライトの重要性:新規記事だけでなく、既存記事のリライトにも注力することで、全体の成果を最大化
・迅速なPDCA:SEO施策の迅速な反映とPDCAサイクルの高速化により、短期間で大きな成果を得ることができた
・SEOノウハウの蓄積:今回得られたSEOノウハウを、今後の別ジャンルのメディア展開にも活かしていく予定
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コピーライター向けメディアが「TACT SEO」活用+SEO内製化支援プランを導入し、確度の高い顕在層にリーチできるように。業務の圧縮化によりマルチメディア展開にも着手できた事例
メンズファッションのメディアで「TACT SEO」をフル活用し、自社ECへの新規流入数を拡大。100記事以上が検索トップ3に入るようになり、戦略的なSEO運用体制を確立した事例|株式会社ドラフト様

課題
・SEO対策を自社独自で行なっていたが、感覚的なリライトでは有効性を検証できず、アクセス数が低下
・コロナ禍とGoogleアルゴリズム変更の影響で、ECサイトの集客が減少し、巨大ECサイトに検索上位を奪われた
実施した施策
・TACT SEOを導入し、SEOを体系的に学び、競合調査やキーワード選定を効率化
・TACT SEOの「タイトル・見出し構造調査」を活用し、他社との差分を埋め、独自の情報をリライトに盛り込み、戦略的なSEO施策を展開
・サポートを受けつつ、定期的にツールの使い方を勉強し、ノウハウを社内で共有
成果
・2023年9月~2024年2月に100記事以上が検索1位を獲得し、アクセス数が60万UUから80万UUへ増加(約136%成長)
・記事制作体制が整い、効率的な内製が可能になり、戦略的なサイト運営が実現
・メディア全体の回遊率向上や新たなコスメメディアなどの立ち上げが進行中
ポイント
・ツールを活用した効率化:TACT SEOを用いた競合調査とキーワード選定により、感覚的なリライトからデータに基づいた施策へ移行
・サポートと学習機会:定期的な勉強会やサポートによって、ツールの効果的な利用方法を学び、SEO施策の質を向上
・長期的な目標:SEO施策の効果を実感しつつ、さらなるメディア展開や男性の悩みを解決する「日本一のメンズファッションメディア」への成長を目指す
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メンズファッションのメディアで「TACT SEO」をフル活用し、自社ECへの新規流入数を拡大。100記事以上が検索トップ3に入るようになり、戦略的なSEO運用体制を確立した事例
大手の参入で落ち込んだ検索順位が1位に返り咲き、売り上げ4倍を記録。「TACT SEO」活用+SEO内製化支援プランを導入し、コロナ禍で競争激化した副業マーケットで成果を出した事例|似顔絵株式会社様

課題
・コロナ禍で副業ブームが到来し、大手競合の参入により「似顔絵株式会社の似顔絵やさん」の検索順位が低下。売り上げも4分の1にまで減少し、危機感を抱えていた
・サイトは複数のドメインに分かれており、SEO対策を充分に施せていなかったため、長期的な視点での改善が必要だった
実施した施策
・ウィルゲート社のTACT SEOとSEO内製化支援プランを導入し、SEO戦略を強化
・サイトのリニューアル後、TACT SEOの機能を活用して、キーワード調査をもとに既存記事のリライトを実施。1000本以上あった記事を見直し、不要なページの削除やリライトを行ない、500本弱に統合
・サイト内の整理整頓を進め、コンバージョン率が高いキーワードを抽出し、戦略的にSEO施策を展開
成果
・施策開始から4ヶ月で検索順位1位を回復し、セッション数が8倍に増加
・売り上げもコロナ禍前の水準に戻り、さらには4倍の成長を達成
・コンバージョン率も大幅に改善し、以前はなかった似顔絵作家の応募が増加、正式採用にも至った
ポイント
・ビッグワードでの上位表示だけでなく、スモールキーワードで1位を獲得する戦略が功を奏し、検索ボリュームが少ないキーワードでも高いコンバージョン率を実現
・内製化支援プランによってSEOの知識を強化し、効果的な記事作成やリライトが可能となり、結果を早期に出すことができた
・地元アーティストとのコラボレーションも視野に入れ、地域のアート業界の活性化にも取り組んでいく方針を掲げ、さらなる成長を目指している
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大手の参入で落ち込んだ検索順位が1位に返り咲き、売り上げ4倍を記録。「TACT SEO」活用+SEO内製化支援プランを導入し、コロナ禍で競争激化した副業マーケットで成果を出した事例
オウンドメディアに関するよくある質問

最後にオウンドメディアに関するよくある質問と回答を紹介します。
成果が出るまでにどのくらいの期間が必要ですか?
オウンドメディアを立ち上げてSEOで成果が出るまでは、Gooogleの公式的な見解によると4ヶ月〜1年と言及しています。基本的には長期的な施策であることを理解した上で、短期間で判断せず継続的にコンテンツを発信していく姿勢が求められます。
マーケティングにおける成果を早めたい場合、オウンドメディアの立ち上げ初期のフェーズでは広告運用など他の施策も並行して実施するのもよいでしょう。
KPIはどのような指標がふさわしいですか?
オウンドメディアにおけるKPIは、運営のフェーズによって適切な指標を設定するのが望ましいでしょう。例えば、立ち上げフェーズや初期においてはコンテンツや流入が少ないため、メディアの基盤づくりに焦点を当てた記事作成数や公開本数などをKPIとして設定します。
徐々に流入が増えてきた場合や中期以降は、ユーザーの行動を詳細に分析できるKPIや、コンバージョン率など最終的な成果を把握できるKPIを設定するとよいでしょう。
参考として、以下のようなKPIがあります。
・CVR
・PV数
・セッション数
・ユーザー数
・(特定のキーワードの)検索順位
・(特定のキーワードの)CTR
・記事の公開本数
・リライト本数
AIを活用する際の注意点は?
オウンドメディアの運用においてAIを活用する際は、アウトプットされた情報の正確性を確認する必要があります。AIが生成する情報の中には、誤情報が含まれている場合があります。
他者の著作物と似たコンテンツを生成するケースもあるため、AIを活用する場合は人間によるチェック体制の構築は必須になります。
まとめ
本記事ではオウンドメディアの特徴や効果などを詳しく解説してきました。オウンドメディアは自社の戦略や目的に応じて自由に情報発信することができ、公開したコンテンツは資産として機能するため、成果をあげれば自社の売り上げの安定・拡大に大きく貢献するでしょう。
ただ、長期的な視点での運用が求められるため、社内でリソースが足りない場合は外注しながら効率的にコンテンツを制作していく姿勢も求められます。今回解説した効果を最大化するためのポイントなどを参考に、綿密な戦略設計とリソースの確保のもとオウンドメディアの運用を行なってください。
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