「ページエクスペリエンスって何?」「ページエクスペリエンスとSEOの関連性は?」
このような疑問をお持ちではありませんか。
ページエクスペリエンスとは、ユーザーにとってWebページの利便性が高いか否かを測る指標のことです。昨今のSEO対策ではページエクスペリエンスが重要項目となっており、優れているか否かで検索順位に大きな影響を及ぼすことがわかっています。
とはいえ、新しく発表されたばかりの指標なので、ページエクスペリエンスについて詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、ページエクスペリエンスの概要やSEOとの関連性、重要なシグナルについて解説します。
「ページエクスペリエンスのことがよくわからない」
「ページエクスペリエンスの重要シグナルや測定方法をわかりやすく教えて欲しい」
このような疑問・要望がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
ページエクスペリエンスとは?
ページエクスペリエンスとは、ユーザーにとって、Webページの利便性が高いか否かを測る指標のことです。具体的には、Webサイトのページ読み込み速度やモバイルデバイスに対してサイトデザインが最適化されているかなどを測っています。
Google公式は、ページエクスペリエンスについて以下のように定義しています。
ページ エクスペリエンスとは、ユーザーがモバイルまたはデスクトップ デバイスでウェブページで操作を行った際の、情報そのものの価値以外に関するエクスペリエンスの尺度となるシグナルのセットです。これには、ウェブに関する主な指標(ページの読み込みパフォーマンス、インタラクティブ性、視覚的安定性に関する実際のユーザー エクスペリエンスを測定する指標のセット)が含まれます。また、モバイル フレンドリー、HTTPS、煩わしいインタースティシャルに関するガイドラインといった既存の検索シグナルも、これに含まれます。
引用:Google検索セントラル ページエクスペリエンスのGoogle検索結果の影響について
昨今のSEO対策ではページエクスペリエンスが重要項目となっており、検索順位に大きな影響を及ぼすことがわかっています。日々ユーザーの利便性を追求しているGoogleにとっては、当然のことと言えるでしょう。
そのため、SEO評価を上げるためにはページエクスペリエンスを最適化する必要がありますが、具体的にページエクスペリエンスとSEOはどのような関係があるのでしょうか。
次の章では、ページエクスペリエンスとSEOの関係性について深掘りして詳しく解説します。
ページエクスペリエンスとSEOの関連性
ページエクスペリエンスは、2021年6月から段階的に検索順位のランキング要因として導入され始めました。
2022年現在は、正式にSEOにおける検索順位のランキング要因として使用されています。
しかしながら、ページエクスペリエンスがランキングに与える影響について、Googleは下記のように言及しています。
「ページ エクスペリエンスは重要ですが、それでも Google は、ページ エクスペリエンスが劣っていても、全体的に価値の高い情報を含むページを上位にランキングするようにしています。つまり、いくらページ エクスペリエンスが優れていても、コンテンツが優れたページを上回ることはありません。ただし、関連性が同程度のページが多数存在する場合の検索ランキングにおいては、このページ エクスペリエンスが一段と重要になります。」
引用:Google検索セントラル ページエクスペリエンスのGoogle検索結果の影響について
つまり、ページエクスペリエンスよりもコンテンツの質の方が重要ということをGoogleが発言しています。
そのため検索結果に上位表示させる上で、最も重要なのはコンテンツ情報の質の高さであることは大前提として、平行してページエクスペリエンスを向上させることが重要です。
その結果として、SEO評価が向上し、検索結果の上位表示が実現しやすくなります。
ページエクスペリエンスの重要なシグナル
2022年4月現在、ページエクスペリエンスの重要なシグナルは4指標あります。
- モバイルフレンドリー
- HTTPセキュリティ
- 煩わしいインタースティシャルがない
- Core Web Vitals
- セーフブラウジング
ただし以前、重要シグナルの1つだったセーフブラウジングは、2022年4月現在ではランキング要因から外れています。
基本的なシグナルは変わらないものの、Googleは常にアップデートを行なっているので日々情報を更新していくことが重要です。
そちらを踏まえた上で、それぞれのシグナルについて詳しく解説します。
モバイルフレンドリー
モバイルフレンドリーとは、Webサイトがモバイルデバイスに最適化されているかを判断する指標のことです。スマートフォンでWebサイトを閲覧した際に、ページが見やすいように設計されているかどうかを測っています。
サイトのモバイルフレンドリーは、Googleが提供している「モバイルフレンドリーテスト」というサイトで確認できます。
これまでモバイルフレンドリーを計測したことがない方は、ぜひこの機会に測定してみてはいかがでしょうか。モバイルフレンドリーの診断は1~2分程度で終わるので、手軽く利用することが可能です。
モバイルフレンドリーについてより詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もご覧ください。
【速報】モバイルフレンドリーアップデートの影響と重要なGoogle社員の発表まとめ※対応方法のガイドラインつき
HTTPセキュリティ
HTTPセキュリティとは、ページがHTTPで配信されているかつ、接続が安全か否かを測定する指標のことです。
ユーザーの個人情報や決済情報などを暗号化して、情報の漏洩リスクを防ぐ役割があります。
HTTPセキュリティに対応しているサイトは、安全であると判断できるため、当然Googleから得られるSEO評価も高くなります。
ページエクスペリエンスでは重要な項目なので、しっかり対応するようにしましょう。
煩わしいインタースティシャルがない
煩わしいインタースティシャルがないとは、ページのコンテンツにユーザーが容易にアクセスできるか否かの指標のことです。
例えば、Webサイトにアクセスした瞬間に画面全面に表示される広告が煩わしいインタースティシャルに該当します。このように広告を表示させるのは、ユーザーの利便性の低下につながるため、Googleが目指しているビジョンに反している行為と言えます。
広告のインプレッションやクリック率が増えるものの、そのリスクとしてページエクスペリエンスの評価が下がるので、結果として検索順位にも悪影響を及ぼします。
インタースティシャルを実施する際は、ユーザーの利便性を考慮しつつ、広告を設置するようにしましょう。
Core Web Vitals
Core Web Vitalsは、以下の3つの指標で構成されています。
- LCP(Largest Contentful Paint)
- FID(First Input Delay)
- CLS(Cumulative Layout Shift)
それぞれの指標を詳しく解説します。
LCP(Largest Contentful Paint)
LCP(Largest Contentful Paint)とは、ページの読み込み速度の指標を指します。
ページ内のメインコンテンツが読み込まれるまでの時間を測定し、値が小さいほどGoogleから受ける評価は高くなります。
基本的には、2.5秒以内にメインコンテンツを読み込むと理想的と言われていますが、明確に定義づけるのは難しく良し悪しの判断をしにくいのが現状です。
しかし記事型のコンテンツであれば、ページ内部の見出しがメインコンテンツであると考えられます。そのため、記事型コンテンツを主軸にして計測してみると、ある程度の判断ができるのではないでしょうか。
FID(First Input Delay)
FID(First Input Delay)とは、ユーザーが最初に行なったアクションに対するブラウザの反応時間の指標を指します。
アクションから反応までの時間が短いほど、Googleから受ける評価は高くなり、ユーザーに質の高い体験(UX)を提供できていると判断されます。
Webサイトにアクセスして、ボタンをタップしているのにいつまで経ってもページが切り替わらない場合はFID(First Input Delay)の評価が落ち、切り替わるスピードが速いほど評価が高くなるイメージです。
CLS(Cumulative Layout Shift)
CLS(Cumulative Layout Shift)とは、Webページのレイアウトのズレがどれぐらい発生しているのか示す指標のことです。
例えば、バナーをクリックしているのに何もアクションが起きなかったり、突如広告が表示されて誤ってクリックした場合などが、レイアウトのズレに該当します。
このようなズレをCLS(Cumulative Layout Shift)で算出し、値が小さいほどGoogleから受ける評価が高くなります。
以上3つの指標について解説しましたが、Core Web Vitalsについてより詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
Core Web VitalsがSEOに及ぼす影響や計測方法を解説
セーフブラウジング
セーフブラウジングとは、インターネット上でユーザーの安全を守るためのシステムのことです。
現在はランキング要因から削除されていますが、以前のページエクスペリエンスの評価基準にセーフブラウジングは含まれていました。
Google公式では、セーフブラウジングについて以下のように言及しています。
Google では、こうした問題が必ずしもサイト所有者がコントロールできる範囲内のものとは限らないことを認識しています。そのため、セーフ ブラウジングはランキング シグナルとして使用されておらず、ページ エクスペリエンス レポートには表示されないことを明確にします。
参考;Google検索セントラル ページエクスペリエンスレポートの簡素化
ページエクスペリエンスとは関係なくなりましたが、もしセーフブラウジングを確認したい場合は、Google Searcg Console内の「セキュリティ問題のレポート」からチェックしてみると良いでしょう。
ページエクスペリエンスの測定方法
ページエクスペリエンスは、Google Search Consoleの「ページ エクスペリエンスレポート」 で測定可能です。
Google公式では、ページエクスペリエンスレポートについて以下のように説明しています。
ページ エクスペリエンス レポートには、サイト訪問者のユーザー エクスペリエンスのサマリーが表示されます。Google は、サイトの個々の URL についてページ エクスペリエンス指標を評価し、Google 検索結果で URL のランキング シグナルとして使用します。
引用:Search Consoleヘルプ ページエクスペリエンス レポート
現在のページエクスペリエンスはモバイルデバイスのみが評価対象で、下記の項目を測定できます。
- ウェブに関する主な指標
- モバイルユーザビリティ
- セキュリティの問題
- HTTPSの使用状況
- 広告エクスペリエンス
改善する必要がない指標は「良好」と判断され、それ以外は「改善が必要」か「不良」と提示されます。
ページエクスペリエンスレポートを参考に、自サイトの改善点を見つけてみましょう。
ページエクスペリエンス対策方法
ページエクスペリエンスを改善するには、レポートで数値を確認し、数値の低い項目から優先的に対策を行います。
とはいえ前述で解説したとおり、一番重要なのはコンテンツの品質です。
ページエクスペリエンスに目を向けることも重要ですが、まずはSEO評価の高いコンテンツの作成に力を入れましょう。
それと同時に並行して、ページエクスペリエンスの評価を高めていくのがおすすめです。
コンテンツSEO対策についてより詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
まとめ
本記事では、ページエクスペリエンスの概要やSEOとの関連性、重要なシグナルについて解説しました。
ページエクスペリエンスとは、ユーザーにとって、Webページの利便性が高いか否かを測る指標のことです。昨今のSEO対策では、ページエクスペリエンスの指標が重要項目となっており、検索順位に大きな影響を及ぼします。
とはいえGoogleが言及しているとおり、SEOで一番重要なのはコンテンツの品質でページエクスペリエンスは二の次です。
そのため、コンテンツ作成に力を入れつつ、同時並行的にページエクスペリエンスの対策を進めていくことをおすすめします。
本記事を参考にして、ページエクスペリエンスを測定し、それぞれのシグナルを改善するために取り組んでいきましょう。
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