Webコンテンツを作成するなかで「検索意図って何のこと?」「検索意図はどのように調べるのだろう」と疑問に思うことはありませんか。
検索意図とはユーザーが検索行動を行う目的のことです。
検索意図を的確に捉えることでユーザーが必要とする情報を盛り込むことができ、ユーザーの満足度が高まることで結果的にSEO評価の向上につながります。
本記事では、検索意図の3つの種類や調査方法、検索意図に沿ったコンテンツ作成のポイントについて解説します。
1『SEOコンサルティング』:サイト全体の戦略設計からプロが伴走
2『SEO内製化支援プラン』:正しいSEOの知識で内製化を実現
3『Webコンサルティング』:サイト改善によるCV創出で成果最大化
「自分でSEOの疑問を調べるは大変」
という方はウィルゲートにご相談ください。
「自社サイトにはどんなSEO改善をすれば良いのか?」「アルゴリズム変動で影響を受けたサイトを強化するにはどうしたら良いのか?」など、まだ具体的にサービス導入を検討していない方もお気軽にご相談ください。
検索意図とは?
検索意図はユーザーインテントとも言い、ユーザーが検索行動を行う際にユーザーが持っている目的(=意図)を指します。
例えば「化粧水 おすすめ」を検索するユーザーは、肌悩みを感じていたり、現在使っている化粧水が合わないと感じていたりと、何かしらスキンケアに関する不を抱えていて、それを解決・改善したいという検索意図を持っていると想像できるでしょう。
このように、ユーザーが持つ隠れたニーズが検索意図だと言えます。
検索意図を理解しておくことで、ユーザーの根本的な悩みを解決できるコンテンツを作成できるようになるでしょう。
SEOにおいて検索意図が重要である理由
検索意図は、ユーザーが持つ隠れたニーズを意味します。
Googleはユーザーファーストの理念を掲げており、ユーザー体験の満足度が高いほど検索結果画面で上位表示されやすくなります。
つまり、ユーザーの役に立つコンテンツを提供することがSEO対策には欠かせません。
「上位表示させるために何が必要か」を考えるのではなく、「ユーザーが何を求めているか」といった考え方がSEOには求められます。
基本となるSEO対策のテクニックも外せませんが、あくまでもGoogleはユーザーファーストで検索順位を決定していることを忘れないでおきましょう。
検索意図の3分類
検索意図には3つの分類があります。
検索意図は、検索クエリの分類から考えると把握しやすいでしょう。
検索クエリとは、検索するためにユーザーが検索窓に入力した単語やフレーズのことです。
検索クエリについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
『検索クエリとは?キーワードとの違いや調べ方・活用方法を解説』
ナビゲーショナルクエリ
ナビゲーショナルクエリとは案内型とも呼ばれ、特定のWebサイトにアクセスしたいときに使うキーワードです。
特定のWebサイトへ「行く」ことが目的なので、Goクエリとも呼ばれます。
(例)
- 「楽天市場」
- 「JR東海 時刻表」
- 「Gmail ログイン」
- 「パナソニック テレビ」
なかには「ユニクロ」といったGoクエリを検索したとき、検索した場所の近くにお店があると地図(マップ)が表示されることもあります。
特定のWebサイトやお店へ行きたい(アクセスしたい)といった検索意図が伺えます。
インフォメーショナルクエリ
インフォメーショナルクエリとは情報型とも呼ばれ、情報収集したいときに使うキーワードです。
情報を「知る」ことが目的なので、Knowクエリとも呼ばれます。
(例)
- 「化粧水 選び方」
- 「トイレ掃除 やり方」
- 「ペット可 不動産」
- 「検索意図とは」
何かを知りたい、疑問を解決したいといったユーザーの検索意図が伺えます。
トランザクショナルクエリ
トランザクショナルクエリとは取引型とも呼ばれ、ユーザーが何かしたいときに使うキーワードです。
何かを「する」ことが目的なので、Doクエリとも呼ばれます。
(例)
- 「ハウスクリーニング 依頼」
- 「害虫駆除 見積もり」
- 「Google広告 運用代行」
- 「Webデザイナー 転職」
なにかをしたい、そのための方法を知りたいといった検索意図が伺えます。
Doクエリの派生に、Buyクエリも存在します。
Buyクエリとは購買行動に直結するようなクエリです。
(例)
- 「タブレット 通販」
- 「ワンピース 白 安い」
- 「カメラ 3万円」
- 「体重計 多機能」
何かを購入したい、サービスを利用したいといった検索意図が伺えます。
Googleのバーティカル検索には「ショッピング」というカテゴリがあり、Buyクエリの検索結果には優先して表示される傾向があります。
検索意図の調査方法
ユーザーに寄り添ったコンテンツを作成するための第一歩として、検索意図の調査方法を理解しておくべきです。
3つの検索意図の調べ方について解説します。
検索結果を参考にする
対策キーワードで既に上位表示しているサイトを見て、どんなコンテンツがユーザーの検索意図を満たすとしてGoogleに評価されているのかを読み解きましょう。
特にKnowクエリだと、知恵袋が検索結果に出てくることも多いので、質問内容を確認してコンテンツに活用することで、さらに深いユーザーインサイトを捉えたコンテンツになります。
競合ページがどのような見出しを設けているかは細かくチェックし、内容の抜け漏れがないように注意しましょう。
ただし、検索結果の2ページ目や3ページ目までを調査すると、検索意図から外れた内容になってしまうこともあるため、気をつけなければなりません。
すべての内容を盛り込んだ結果、検索意図からずれた情報を含んでしまうと、ユーザーファーストのコンテンツ内容ではなくなります。
サジェストキーワードを確認する
検索結果画面で上位表示されている記事を確認しても検索意図を把握するのが難しい場合は、サジェストキーワードを確認してみましょう。
インターネット業界では、検索エンジンの検索窓にキーワードを入力して表示される「候補」のことをサジェストキーワードと呼びます。
検索回数が多いキーワードが候補として出てくるため、ユーザーの検索意図を把握するのに有効といえるでしょう。
例えば「表参道 ランチ」と入力すると、検索窓の下に「おしゃれ」「ひとり」「安い」「和食」などのサジェストキーワードが表示されます。
それぞれのサジェストキーワードによって、ユーザーの検索意図は異なります。
サジェストキーワードを知ることは、ユーザーが求める情報を具体的に推測するために役立つでしょう。
ただし、サジェストには自身の検索履歴も表示されるため、サジェストを調べる際はシークレットモードを活用することをおすすめします。
サジェストの取得方法については、以下の記事を参考にしてください。
『サジェストとは?Googleの選定基準や無料取得ツールを7つ解説』
関連語・共起語を確認する
関連語と共起語も検索意図を分析するために役立ちます。
関連語とは、検索キーワードと関連性の高いキーワードのことです。
Googleでは検索結果の下部に一覧が表示されます。
例えば「表参道」と検索すると、画像のように「表参道 カフェ」や「表参道 おしゃれスポット」といった関連語が一覧で出てきます。
一方で共起語とは、検索結果で上位表示されているコンテンツ内に共通して含まれているキーワードのことです。
対策キーワードとの結びつきが強く、見出しや本文中のテキストに共起語を盛り込むSEO対策を実践するWebサイトは少なくありません。
関連語と共起語は検索キーワードとの関連性が高く、検索結果の上位表示記事が共通して含んでいるキーワードであることから、検索ユーザーが知りたい要素を洗い出して企画に活かすことができます。
関連語・共起語は、「TACT SEO」というSEO分析ツールによって調査可能です。
「上位表示分析」の機能を使って、検索窓に調査したいキーワードを入力すれば関連語と共起語を同時に取得できます。
▼関連語調査
▼共起語調査
ツールを使うことで作業時間の効率化を図りながら、ユーザーの検索意図を的確に推測できるようになります。
関連語や共起語について詳しく知りたい人は、それぞれ以下の記事を参考にしてください。
『関連キーワードとは?SEO対策の基本と取得ツールについて解説』
『共起語のSEO効果は?おすすめのツールや記事作成に活かす方法を解説』
検索意図に沿ったコンテンツ作成のポイント
検索意図に沿ったコンテンツを作成することは、ユーザーを第一に考えるGoogleの理念に沿っています。
結果的に検索結果の上位に表示されやすくなるため、SEO対策において検索意図を汲み取ったコンテンツ作りは重要です。
検索意図に沿ったコンテンツを作成するための2つのポイントについて解説します。
タイトル・見出しタグに検索ユーザーの求める情報を含める
タイトル・見出しタグにキーワードを含め、検索ユーザーの求める情報が掲載されていることをアピールしましょう。
まず、titleタグは検索エンジンやユーザーに、「どのような情報を得られる記事か」を簡潔に伝える役割があります。
検索結果の一覧にも大きく表示されるため、思わずクリックしたくなるタイトルを付けることが重要です。
クリックされやすいタイトルを作るポイントは、以下のとおりです。
- 文字数は30〜35文字以内に収める
- 対策キーワードを前半に入れる
- 関係のないキーワードを含めない
タイトルの作り方ついて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
『最適なタイトル文字数とは?SEOに効果的なタイトルの作り方を解説』
次に、見出しタグにはWebページの構造を検索エンジンに伝える役割があります。
h1〜h6までのタグがあり、数字の小さいhタグほど階層の高い見出しです。
見出しタグを設置することでトピックごとに内容をまとめることができ、視覚的に「どのような情報が掲載されているか」が捉えやすくなります。
また、見出しタグに合わせて目次を作っておけば、ユーザーは本文を読むまえにコンテンツの概要をおおまかに理解できます。
見出しタグについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
『hタグとは?役割や記述方法を知って見出しタグを使いこなそう』
メインコンテンツに検索ユーザーの求める情報を含める
メインコンテンツには検索ユーザーの求める情報を含めましょう。
そのためには、検索結果のトレンドを調査し、既にユーザーの検索意図を満たしているとしてGoogleから評価を受けているコンテンツがどのような内容かを把握する必要があります。
上記を踏まえて、検索ユーザーの求める情報をコンテンツに含めるための手順は以下のとおりです。
- 対象キーワードをGoogleで検索し、どのような記事が上位表示されているのか確認する
- 上位記事に共通している見出しや要素、キーワードを書き出す
- 調査
- 内容を元に、コンテンツの骨子を作成する
こうした流れで作成すると、実際に検索したユーザーの検索意図や求めている情報を漏れなくコンテンツに盛り込むことができます。
詳しい手順やコツについて知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
『コンテンツSEOとは?上位表示に有効な手法や成功事例を解説』
オリジナルコンテンツを含める
検索結果のトレンドに沿った内容にすることに加えて、自社ならでは、もしくは執筆者ならではのオリジナルコンテンツを含めることも重要です。
例えば、成功事例や自社で研究していること、マーケティング調査で分かったことなどの一次情報は需要が高いです。
オリジナルコンテンツがなければ、上位表示されているコンテンツと差別化を図り、ユーザーの満足度をさらに高めることは難しいでしょう。
例えばプロモニスタでは、『「SEO」で記事公開から2ヶ月で3位を達成するために行った7つのこと』というテーマで、プロモニスタの記事でSEO上位表示を達成するまで実際に行った施策内容や考え方を公開しています。
教科書的な「SEOでの上位表示方法」を解説するのではなく、プロモニスタの事例を交えたオリジナルな内容を公開することで、自社ならではのコンテンツをユーザーに届けています。
また、提供する情報の根拠やエビデンスを提示して、信頼性を高めることも忘れないようにしましょう。
まとめ
本記事では、検索意図の3つの種類や調査方法、検索意図に沿ったコンテンツ作成のポイントについて解説しました。
検索意図とは、ユーザーが検索する目的や検索して知りたいことを指します。
検索意図を的確に把握することが上位表示させることにつながるため、無視できない概念です。
検索意図に合うコンテンツ作りができているかを確認し、ユーザーに寄り添ったコンテンツ作りを目指しましょう。
SEOに関して、何から着手すべきかわからない、なかなか成果がでないなどのお悩みがございましたら SEO無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。