ウィルゲートのマーケティングの部署では、9月から新たに「オウンドメディアプロジェクト」を発足させ、自社メディア「プロモニスタ」記事の新規作成・リライトを行ってきました。▲ こちらの記事を作成した結果、狙っていた「SEO」のビッグキーワードで【3位】を獲得(最高値※2020年11月時)!
それ以外にも「seo 施策」で4位、「seo 基本」で6位など、1つの記事で30以上のキーワードで1ページ以内(10位以内)の上位表示を達成できました!
また、関連キーワードで作成・リライトした別の記事も「コンテンツSEO」で6位、「seo ツール」で13位(いずれも最高値)などと上位表示されています。
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そこでこの記事では、SEOを主軸事業とするウィルゲートがどうやって「SEO」「SEO施策」などのキーワードで検索上位化できたのか?を実際に執筆を担当した私が解説します!
「そもそも何故このタイミングでの取り組みだったの?」という取り組みの背景や全体の流れについて簡単にご紹介した後、具体的な調査・分析、執筆等の手順についてもお話いたしますので、最後までお読みいただけると嬉しいです!
どうしてこのタイミングで取り組んだのか?
この施策は、以前から取り組みたいものではあったものの、目標設定に無理があったり、リソースの問題があったりなどの理由で今まで実現できていませんでした。
このタイミングで改めてSEO関連のキーワードを狙おうとした理由は主に2点です。
①SEO関連のキーワードで上位化させて新規リード獲得したかったから
自社のオウンドメディアの記事をSEOで伸ばして、お問合せや資料ダウンロードなどのコンバージョン獲得方法の1つとして確立させられないか?の声があり、それを実行に移した形です。
3月末から「SEO対策」のようなキーワードで自社のサービスページでリスティング広告(検索型広告)をかけていたこともあり、広告でコンバージョンが取れているキーワードなども加味しつつキーワード選定を行うことで、獲得率も向上するのではないか?という前向きな見立てもありました。
②SEOコンサルティングを提供する会社として「やらない」理由がなかったから
そもそもSEOコンサルティングを提供する会社として、「SEO」というキーワードで上がっていないのはどうなの…?という気持ちでいっぱいでした(笑)。
「プロモニスタ」自体は以前からあるメディアで、事例記事などの更新も随時行っていたのですが、「社内のメディアでSEOで上げた実績がありますよ!」という信頼性の醸成に繋げるために強化することにしました。
検索上位化されるために実際に行ったこと
ここからは、実際の手順について詳しくご紹介していきます!
①上位化ポテンシャルを見極める
SEOにおいて最も重要と言っても過言ではない「上位化ポテンシャルの見極め」。
端的に言うと、競合より上位表示できるのか?をジャッジして狙うべきキーワードを選定することです。
今回は、自社のSEOツール「TACT SEO」の「上位表示分析」機能を使用した調査を事前に行い、実際に作った後に成果につながるのか(=上位化してPVが取れるのか)をシミュレーションしました。
そのシミュレーションの際に見ているポイントは次の3つです。
・関連コンテンツ評価:作成対象キーワードに対してのサイト全体のコンテンツ評価
・外部リンク評価:サイトが受けているリンクパワーの評価
・関連キーワード数:対象キーワードに関連するキーワードの数
自社サイトと競合サイトのデータが一覧で出ているので、それぞれの基準で比較・分析し、総合的に判断します。
(▲「TACT SEO」の調査データを元に作成)
今回、自社サイトのプロモニスタはサイト全体として「関連コンテンツ評価」「外部リンク評価」は競合と大きく差が開いている状況ではなく、「関連キーワード数」を増やせば検索上位を目指せるポテンシャルがある、ということが分かりました。
それにより仮説として持ったのは次の2つです。
・それまで順位が低かった原因は「検索ニーズにマッチしたページ」が作れていないことがあるのではないか
・検索ニーズにマッチしたページを作成して関連キーワード数を増やせれば勝ち目があるのではないか
漠然と「競合に負けている」ではなく数値的根拠を持って「ここがこれくらい足りない」という認識を持つことで、やるべきこと(=コンテンツを拡充し、関連キーワード数を増やす)が明確になります。
また、上位化ポテンシャルの見極めを通じて競合の文字数も出せるので、作成すべきコンテンツ量の目安にもなります。
②コラム形式で作成して上位化するのかを確認する
いくら上位化可能性のあるキーワードでも、上位化しているページがサービスサイトやECサイトばかりで、記事タイプが上位化しない…だと、作成する意味がなくなってしまいます。
対象キーワードでの検索結果にコラム以外のサイトタイプ(サービスサイトやECサイトなど)が多く上がっている場合、コラム記事が評価されにくいロジックである可能性が高く、どんなに頑張って作っても評価されにくい(=上位表示されにくい)ことが多いためです。
コラム形式で作成して上位化するのかを確認するために、上位化している競合記事の傾向を1つずつ見ていくことももちろん可能です。しかし、膨大な時間がかかってしまい大変なため、今回は「TACT SEO」の「コラム度判定機能」を使ってより正確なシミュレーションをしました。
(▲「TACT SEO」の「コラム度判定機能」を使った調査結果)
対象の記事URLで調査すると、画像右端の★が並んでいる「親キーワードのコラム度」の列で、関連キーワードの中でコラム(記事)が上位表示する可能性がどれくらいあるかをわかりやすく示してくれます(★が多いほどコラムでの上位表示可能性が高い)。
これにより、実際に作成すべきかの判断基準が明確になり、キーワード選定をより効率化させることができます。
③同じページで他にもキーワードを獲得できないか調査する
同じ意味のキーワードの場合は検索結果も同様のキーワードが表示されるため、1記事で複数のキーワードが狙えます。
そのため、同じページで他にもキーワードを獲得できないか調査し、検索結果が類似するキーワードは1記事でまとめて作成することで、効率的な記事作成を行っていきました。
④ユーザーの検索意図から逆算して記事を企画する
狙うべきキーワードが決まれば、あとは上位記事の構成を参考に検索ユーザーのニーズを検討し、ニーズにマッチした企画を作成します!
今回の取り組みでは、下記の5つのキーワードを選定しました。
・SEO
・コンテンツSEO
・SEO キーワード選定
・SEOツール
・SEOコンサルティング
「SEOコンサルティング」に関しては記事ではなくサービスページに盛り込めるキーワードだったので、そちらで狙うことになり、実際に記事を作ったのは上4つのキーワードです。
まずは対象キーワードを実際に検索して、どんな記事が上がっているのかをざっと見ます。
そうすると、どの上位記事にも共通している見出しや要素があるので、外せないポイントとして、簡単にメモして、骨子としてまとめていきます。
私の場合は下記のように、キーワードごとにスプレッドシートにまとめていました。
骨子の時点で、SEOの専門役員に内容や流れが問題ないかを一度確認してもらっていたので、共有のしやすさという観点でもスプレッドシート管理は便利です。
⑤「競合記事と差別化できているか?」の観点で記事企画をブラッシュアップする
競合記事を参考にする上での注意点は、一歩間違えると似たり寄ったりのコンテンツになってしまい、重複コンテンツと見なされ評価が下がるリスクもあることです。
そのため、要素は参考にしつつ、構成や補足情報、社内にあるオリジナルなコンテンツを盛り込むことで、差別化を図ることを意識しました!
・競合は入れていないけど補足情報としてあったほうが良い要素はないか?
・見出しの中でも、いくつかの細かい要素に分けられないか(小見出しを作れないか)?
・社内に既にあるコンテンツを使えないか?(⑥でも詳しく説明します)
上記の観点で、骨子をさらに整理・肉付けし、執筆できる状態まで細かく企画を練っていきます。
スプレッドシートだと長くなりすぎてしまうので、企画ドキュメントを別で作成し、そこに記載しておきました。(ドキュメントのURLはキーワードごとに分かるように管理するのがおすすめです!)
⑥自社にあるアセット(資産)を記事に活用する
先にも述べたように、執筆時のポイントとなったのが、自社のアセットを活かした内容を盛り込むことです。
既に評価されている上位記事はもちろん参考にすべきなのですが、読み手により有益な情報を届けるという観点で、自社ならではのオリジナルなコンテンツにする必要があるからです。
例えば今回記事を執筆する上でウィルゲート社内にあるアセットが何かないか?と見回したところ、以下のようなコンテンツがありました。
・セミナー資料
・営業資料
・お客様の事例
・自社メディア(暮らしニスタ)での事例
このように(幸いにも)活用できるコンテンツが数多くあったため、記事の流れの中で使えそうなものを集めて随所に散りばめています(セミナーの担当者や営業フロント担当に聞いて、ひたすら集めていました。)。
分かりやすい例だと、「SEOの具体的な対策事例」の中で、以前作成したお客様の事例記事の内容を抜粋して掲載させていただきました。
強化領域を絞ったSEO対策でお問い合わせ数が2倍に!不動産系専門情報サイトのコンサル事例
記事の分析業務が専門外のスタッフ1名だけで可能に。分析ツール「TACT SEO」の活用事例
(一から苦労して作らずとも、意外なところに使えるお宝情報が転がっているので、他部署にリサーチをかけたり、社内のデータを漁ってみたりするのも良いかも…?!)
⑦記事を執筆する
1番時間がかかり、大変なのが記事執筆。心折れそうになりましたが、校閲含めて約1週間で書き切りました…!
骨子・企画をしっかり作ってから書いていたので、執筆自体は書き始めれば意外とスムーズに進むのですが、初稿提出からの直しが4往復くらいありました。
記事執筆あるあるかと思うのですが、分かりにくい表現を書き換えたり、表記を統一したりと、記事の細部の地味なチェックに時間がかかりました(笑)。
また、SEO専門役員だけでなく、マーケティンググループのゼネラルマネージャーや記事を書き慣れている広報担当にもチェックを依頼し、顧客目線で読みづらい箇所はバシバシ直していきました。
また、執筆の際は見出しに対しての解を明確に書くことを常に意識し、下記の効果も狙っていました。
・Googleのクローラーに内容を正しく認識してもらい評価を上げる
・忙しい読み手(ビジネスマン)にも伝わるようにする
時に骨の折れる記事執筆ですが、「神は細部に宿る」。
効果に確証が持てない中での綿密な執筆作業が、実は一番ハードだったかもしれません…!
得られた成果:公開2ヶ月で「SEO」というビッグキーワードで3位に上位化
公開2ヶ月で、「SEO」というビッグキーワードで無事3位に上位化しました!
公開が2020年9月10日だったので、それ以前と比べると95位のジャンプアップ!
10月頭~半ばにかけて公開した、「コンテンツSEO」と「SEOツール」の記事は公開1ヶ月あまりでそれぞれ4位、10位になっています。
記事経由で、プロモニスタと同じように上位表示したいというお問合せも頂くことができました。
(一番右の変化の上がり幅が嬉しい…)
「SEO キーワード選定」は1ページ目には上がっていないものの、2ページ目に上がっているのであと一息で1ページ目に上がりそうです。
1ページ目に上位化した3記事は「公開して終わり」ではなく、順位推移を見つつ、加筆修正したり、似たような記事からリダイレクトをかけて評価を集めたり、細かなチューニングを実施したことで上位化できました。なので、「上がるまでやる」精神で施策することが重要だと思います!
数値的な成果以外のところだと、社内で告知したところ社内のメンバーがTwitterで拡散してくれて、沢山のいいね!やリツイートをいただいきました!
また、営業のフロント担当が「お客さんに『記事見ました』って言われたよ!」と共有してくれたこともありました。SEO会社としての信頼醸成に、少しでも貢献できた気がして嬉しい気持ちになりました…(最初任された時は正直「荷が重くてどうしよう……」と思っていたのが今では懐かしい…!)
まとめ
「SEO」の記事で検索上位化されるために行った施策の流れ、いかがでしたか?
普段はあまり公開することのないマーケティングの裏側的なところも含めて、少しでも参考になる箇所があれば幸いです!
SEOは「難しい」「時間がかかる」などのイメージが先行してしまって、なかなか施策に踏み切れない方も多いかと思いますが、適切なステップを踏めば成功に近づくことができます。ウィルゲートが実績をもって証明します!
この記事を読んで少しでも「SEOやってみたい」「話を聞いてみようかな」と思った方は、是非お問合せくださいませ。
SEOに関して、何から着手すべきかわからない、なかなか成果がでないなどのお悩みがございましたら SEO無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。
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