
記事作成の際、SEOで狙いたいキーワードは洗い出せたものの、数あるキーワードをどのようにして対策すればよいのか、サイトの内部を最適化した後にさらにサイトのSEO効果を高めるために何をすればよいのか、などといった悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、上位化を狙うための施策の一つである外部施策について解説します。
1『SEOコンサルティング』:サイト全体の戦略設計からプロが伴走
2『記事作成代行サービス』:業界の専門家によるSEOに強い記事作成
3『SEO内製化支援プラン』:社内に知見と実行をインストールし、成果最大化
4『コンバージョン改善サービス』:サイト改善によるCV創出で成果最大化
目次
外部施策とはどんなもの?
外部施策とは、対策したいWEBサイトに対して、他のサイトから受けるリンク数を増やすことでSEO評価を向上させるSEO施策の一種です。外部SEO、外部リンク対策、バックリンク対策、被リンク対策と呼ばれることもあります。
被リンクを獲得する代表的な手法5選
では具体的に、ペナルティの対象とならないリンクはどんなリンクでしょうか?
その答えが「ナチュラルリンク」です!
ナチュラルリンクとは、コンテンツが自然に拡散され、違和感のない形で他サイトに取り上げられることでつくリンクのことです。こちらは通常ユーザーの評価で醸成されていくものなので、Googleからも正しく評価されます。
ナチュラルリンクを取得する方法としては、下記のような方法があります。
外部メディアへの寄稿
記事の寄稿も被リンク獲得において効果的な施策の一つです。
自社のサイトではなく、他のサイトの運営者に対して「記事を作成するので掲載してほしい」という旨を依頼します。取引があったり、親交が深い企業であれば簡単に許諾してもらえる可能性が高いです。
また、業界で名が知れていたり著名である場合も、サイトにとっては集客につながるので寄稿の依頼が通りやすい傾向もあるでしょう。
政府系サイトのキャンペーン活用
政府系サイトは高い信頼性を持ち、そこからの被リンクはGoogleの評価アルゴリズムにおいても高く評価される傾向にあります。
さらに、キャンペーンに参加するだけでリンクを獲得できる仕組みになっているため比較的簡単に被リンクを獲得できる手法です。
キャンペーンを実施している政府系サイトを見つけ、キャンペーンへの参加申請を行っていきましょう。
被リンク獲得のための営業を行う
リンク獲得営業はオーソドックスで、かつ多くのメディアが実践している手法です。
被リンク営業と聞くと、単純に営業をかけてリンクを貼ってもらうだけの作業だと考えてしまうでしょう。
しかし実際は、その手法は非常に緻密でテクニカルです。例えば、比較系の記事を作成し、「掲載したので被リンクをお願いします」という旨を連絡するなどが該当します。
この際、Win-Winの関係構築を基本とした営業アプローチが重要になります。
プレスリリースの活用
プレスリリースを打つことも非常に効果的な被リンク獲得施策の一つです。プレスリリースを打てば、情報感度の高いユーザーに向けて露出を増やすことができ、被リンク獲得が期待できます。
ただ注意点としては、プレスリリースは内容が興味深いか、否かで成果が決まります。
ターゲットにしたいサイトやユーザーの解像度を高め、興味を示してくれそうなコンテンツでプレスリリースを打つことが非常に重要です。
記事の寄稿を行う
業界での知名度や専門性を活かした他社サイトへの寄稿は、双方にとって価値のある取り組みとなります。ただし、寄稿先の選定には慎重を期す必要があり、自社との関連性が高く、信頼性のあるサイトに絞って依頼することが重要です。
スパムサイトや関連性の低いサイトへの寄稿は、かえってマイナスの効果をもたらす可能性があります。
リンク切れページのリプレイスの提案
他サイトの切れてしまったリンクを自社の関連コンテンツで置き換える提案を行う戦略です。
相手サイトにとってもユーザー体験の改善につながるため、受け入れられやすい提案となります。リンク切れページの探索には時間と労力が必要ですが、高い成功率が期待できる効果的なアプローチです。
もっと詳しく被リンク獲得について知りたい場合は「被リンクのSEO効果って?獲得方法や注意点を解説」を確認するとよいです。
サイテーションを獲得する方法
サイテーション(引用)を獲得することもSEO対策における外部対策の重要なポイントです。
ここからはサイテーションを獲得する具体的な方法をお話します。
サイトの名前をわかりやすくする
まずは、自社のサイトの名前をわかりやすくしましょう。
複雑で長い名前のサイトは覚えられにくく、サイテーションを獲得しずらいです。わかりやすいサイトの名前であれば、サイテーションも得られやすいでしょう。
例としては下記のようなサイト名が良いでしょう
- 端的であるサイト名
- 唯一無二のサイト名
サイト名が間違ってサイテーションされてしまうと、その効果はなくなってしまう可能性が高いです。
読者が覚えやすいサイト名を付けるようにしましょう。
SNSの発信・運用
SNSでの発信もサイテーションに効果的です。
SNS上での引用は、基本的にnofollow属性が設定されており、直接的なリンク効果を得ることはできません。ただ、SNSを通した情報の拡散により、コンテンツが認識されることによってサイテーションを獲得することができるでしょう。
最近では、SNS上の拡散を狙ったインタビューコンテンツや会社の価値観、思想をまとめた記事を発信している会社が多くなりました。
共催セミナーの開催
他社と共同でセミナーを開催する「共催セミナー」の実施も被リンクに効果的です。
主にBtoB企業や購買に営業が介在する高単価商材が中心になりますが、共同でセミナーを開催した企業同士で相互にリンクしあうことができます。
さらに、座組みにもよりますが、互いの会社で集客しあったリードを交換し、大量のリードの獲得につなげることができる点も魅力的です。
外部施策の注意点・リスク
とはいえ、単純に「被リンクの数が多い」ということだけで、検索エンジンから高い評価を受けて上位表示されるわけではありません。外部施策を行う際には以下の点に注意が必要です。
「良質なコンテンツ」と「良質な被リンク」でないと意味がない
検索エンジンのアルゴリズムは、「そのキーワードを検索するユーザーにとって最も価値の高いページ」を上位表示させようとしているため、まずはサイト内に良質なコンテンツがあることが前提条件となります。いくら被リンクがたくさんついてクローラーに発見されても、コンテンツの質が低ければむしろ、マイナスの影響を受ける可能性のほうが高いのです。
一般的には被リンク元のページ内コンテンツと対象キーワードとの関連性が高く、アンカーテキストにキーワードを含むリンクであればあるほど評価が高くなります。
他にも下記がリンク評価を高める要因となります。
・被リンク元のページランクが高い
・被リンク元のサイトの発リンクが少ない
・リンクパワーを受け渡しやすいページから発リンクされている
「有効な被リンク」と「無効な被リンク」がある
被リンクには、有効な被リンクと無効な被リンクがあります。無効な被リンクはクローラーの巡回をブロックしてしまい、検知されないため注意が必要です。
外部から送られるリンクに、以下のいずれかのhtml要素のrel属性が付与されていると、被リンクの効果は無効になる可能性があります。
rel=”nofollow”
rel=”sponsored”
rel=”ugc”
ペナルティの対象となる被リンクがある
2012年にGoogleのアップデートが行われて以降、「低品質な被リンク」を持っていたサイトはペナルティを受けて、順位を下げられるようになりました。下記で紹介するような特定のパターンを有していると、Googleから何かしらのマイナス評価や順位下落ペナルティなどを受ける対象となり得ます。
PageRankを転送する有料リンク(広告など、有料で売買されているリンク)
リンクやリンクを含む投稿に関して金銭や商品のやり取りが発生する被リンクは全てペナルティの対象となってしまいます。”nofollow”が入っていればペナルティの対象にはなりません。
不自然なリンク(明らかにリンク獲得目的のサイトからのリンクなど)
不自然なリンクとは、リンクを貼ること自体が目的になっている、ユーザーにとって不自然で無価値なリンクのことです。
以下に不自然リンクに該当するリンクがどのようなものかをご紹介していきます。こちらは有料リンクと違って、“PageRankを転送しないものであっても”ペナルティの対象となります。
ディレクトリサービスからのリンク
ディレクトリサービスからのリンクは不自然リンクに該当する可能性があります。現在登録していて不自然リンクのペナルティを受けている場合は、nofollowがついていることが確認できなければ外すのが賢明でしょう。
文中の不自然なアンカーテキスト
サイトやblogの記事の文中などに設置された明らかにSEOを目的としたアンカーテキストのリンクも不自然リンクと見なされます。
ワードサラダからのリンク
ワードサラダ(文章としての意味が破綻している自動で生成されたコンテンツ)からのリンクは不自然リンクとみなされます。
相互リンク集
明らかにSEO目的で作られた、ジャンルに関係なくリンクだけが貼られているリンク集、無条件でリンクを受け付けているサイトからのリンクも不自然リンクとみなされます。
その他のリンク(サイトから隠すような形で埋め込まれたリンクなど)
隠しリンクと呼ばれる、見つけにくい形で貼られたリンクのことです。昔からよく使用される手法ですが、今でもまだ散見されます。
-背景と同色にしたアンカーテキストのリンク
-CSS を使用して画面の外に配置されたリンク
-JavaScriptを使用しアンカーテキストを見えないようにしたリンク
-フォントのサイズを最大限小さくして見つけにくくしたリンク
などが隠しリンクの代表例といえます。
内部施策のみでは不十分な理由である理由とは?
上位表示を目指すには「コンテンツ」「被リンク」「コーディング」の総合評価で競合を上回る必要があります。内部施策と呼ばれる範囲の「コンテンツ」「コーディング」の他に、「被リンク」も上位表示に影響します。
シンプルに分けると3要素にはなるものの、検索エンジンが順位を決めるうえで参考にしている評価項目は200以上あるとも言われています。そのため、内部対策がどんなに優れていても、外部対策込みの総合評価で競合に劣っていると上位化が実現しにくくなるのです。
内部施策が難しかったり、内部施策では差別化がしづらかったりする場合、特に外部施策の強化が重要になります。
内部施策はサイト単独で対策がしやすい分、競合性が高いキーワードになればなるほど、競合も高いレベルで内部施策を施しているケースが多くなります。
競合との差をつけるために、外部施策の強化に取り組むサイトは多く存在します。
また、サイトによってはレギュレーションが厳しかったり、制作リソースがなかったりと、内部施策が実施しづらいケースもあります。その場合に、外部施策で「被リンク」の評価を高めて上位表示を狙っていくことは有効な手段です。
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外部施策がサイトのSEOにもたらす2つの重要なメリット
実際に外部施策を行うメリットは2つあります。
①Googleの検索順位に大きく影響するページランク(※1)の向上
②クローラー(※2)に見つけてもらいやすくなり、インデックス(※3)が促進される
①に関しては、「良質なリンク」(詳細は後述)が集まれば集まるほど、Googleに「このサイトは信頼性が高く役に立つと評価されているコンテンツだ」と認識されるため、ページランクが向上します。
例えば面白い記事を見つけると他の人にも教えたくなったり、参考にしたりしたくなりますよね。
ブログやサイトなどでコンテンツを執筆する際、参照したリンクを掲載する人が多いことから、Googleからも信頼の証として認識されるのです。
②に関しては、外部リンクが多いサイトの方が頻繁にクローラーに訪問してもらえるため、インデックスが促進されページランクが上がりやすくなります。
①でもお伝えしたように、良質なリンクでないとクローラーに訪問してもらっても評価につながらないので注意。
※1 ページランク:「どのくらい他のページから引用(リンク)されているか」でウェブページを定量評価するために考案した指標
※2 クローラー:世界中のサイトを自動巡回し、サイト情報を収集するGoogleの取得プログラム
※3 インデックス:サイト情報をデータベースに登録すること(正しくインデックスされていないと検索表示結果に表示されない)
SEOの外部対策の成功事例
最後に、SEOの外部対策の成功事例について解説します。
ウィルゲート「プロモニスタ」
弊社が運営している「プロモニスタ」というオウンドメディアでも、被リンク獲得施策を運用し成功しました。
実施したことは下記です。
- https://promonista.com/で運用していたメディアを、ドメイン評価が高いコーポーレート配下、https://www.eillgate.co.jp/promonistaに移動
- 過去利用したサービスや商材の事例記事に積極的に出ることで、企業からの被リンクを獲得
不動産メディアを運営されている企業様
弊社がご支援した不動産メディアを運営されている企業様の場合、施策を開始してから6ヶ月でセッション400%アップを達成しました。
またahrefs社が提供している被リンク評価を測る指標「DR(ドメインランク)」を約半年で2倍以上に増加させました。
この成果は、弊社の提供する公共リンクや被リンクアプローチ先をまとめたリストを中心に、うまくアプローチしていきました。
せどり・転売メディアを運営されている企業様
弊社がご支援したせどり・転売メディアを運営されている企業様は、外部対策に注力することでDRを3倍弱、セッション数も2700%アップを達成しました。
被リンク評価が低く、サイトの信頼性が薄いことでSEOのパフォーマンスが低かったサイトですが、弊社のリンク獲得施策によって成長を遂げました。
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まとめ
この紹介では、サイトを上位表示させるために取るべき外部対策について詳しくご紹介いたしました。
サイト評価を向上させるためには、内部施策だけではなく、外部施策含め競合を上回っていくことが重要です。
その際は、「良質」かつ「有効」なリンクであるか、自社コンテンツとの関連性があるかを見極めたうえでリンクを獲得し、信頼性の高いコンテンツだとGoogleに認知してもらうことがサイト評価向上・上位化実現への一歩になります。
地道な施策ではあるものの、特にナチュラルリンクの獲得は確実にサイト全体の底上げに貢献する施策となるので、是非外部リンク対策の参考にしてみてください!
SEOに関して、何から着手すべきかわからない、なかなか成果がでないなどのお悩みがございましたら SEO無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問合せください。
監修:コンサルティング事業部 真部 祐丈
執筆:水附 千咲
※記事内容・監修者の所属は2020年5月時点のものです。
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