株式会社ビジョン様は、グローバルWiFi事業や情報通信サービス事業などを幅広く展開する企業です。情報通信サービス事業の一貫として「コピー機ドットコム」を運営しています。
「コピー機ドットコム」は法人のお客さまをターゲットに、業務用コピー機・複合機のリース販売、中古販売、やレンタル販売を目的に運用してるサイトです。購入時・購入後のサポート、コピー機・複合機に関する情報発信も行っています。
株式会社ビジョン様からは、Webマーケティングを展開されている中で、顕在層だけでなく潜在層にもアプローチするためにSEOに力を入れていきたいというタイミングで、コンサルティングのご相談をいただきました。
そこで、ウィルゲートのコンサルタントが中心となり、サイト全体の内部修正とコンテンツSEOの施策を中心に進めていきました。収益性の高いジャンルに注力し、実装スピードを意識したコミュニケーション体制をとった結果、サイトのセッション・コンバージョンの数値で成果が出ました。
セッション・コンバージョン数での成果
成果が見え始めたのは、施策開始3ヶ月目前後のタイミング。結果、わずか1年で、オーガニックセッションは2倍に、検索エンジン経由の問い合わせは3倍となりました。当初、成果が出るまでに数年以上時間はかかるだろうと考えていたお客様からは、「思った以上に早く成果が出て驚いた」とコメントもありました。
今回のインタビューでは、「コピー機ドットコム」担当の間宮様に、そもそもなぜウィルゲートにコンサルティングを依頼しようと思ったのか、また成果につなげられた秘訣について、担当コンサルタントの金城を交えてお話をうかがいました。
目次
これまでの課題:会社からの期待に応える速度でSEOに取り組めていなかった
─コンサルティングを依頼することになった経緯はどのようなものでしたでしょうか。
間宮:SEOの取り組みをしていたものの、なかなか成果が出ない状況が続いてしまっていました。以前からオーガニック検索経由での集客を目的としたSEOにも以前から力を入れており、SEOなどのWebでの集客には力を入れていたので、一定知見はありました。
しかし、リソースが十分にあるわけではなく、内製ではやりきれないところもあるので、外部の力を借りる必要があると感じたのが、外部のSEOを専門とする会社にコンサルティングを依頼しようと考えたきっかけです。
一時期、別のSEO会社さんに依頼したこともありましたが、そこでもSEOでの成果が出ませんでした。会社として施策に対して求められるスピードレベルが高いこともあり、もどかしい状況が続いていました。
そのようなタイミングで、社内で「コピー機ドットコム」サイト全体の見直しのタイミングがありました。その中で、SEOで成果を出したいと思い、ウィルゲートさんにお声かけさせていただいた次第です。
メインテーマは「収益性の高いキーワードの検索流入増加」と「潜在層へのアプローチ」の2つ
─サイト全体で集客上の課題があったんですね。SEOを検討する上で、具体的にどのような狙いがあったのかについてお聞かせください。
間宮:狙いは大きく2つありました。「潜在層へのアプローチ」「収益性の高いキーワードの検索流入を伸ばす」の2つです。
広告などSEO以外の施策で顕在層にアプローチはできていましたが、潜在層へのアプローチがなかなかできていなかったので、そこに対してSEOでリーチを広げたいと思っていました。
また、「コピー機ドットコム」内のコンテンツにも、売上につながりやすいジャンルがあったので、SEOを行う上ではそのようなジャンルに関連したコンテンツへの流入を増やせたら、という思いもありましたね。
ウィルゲートさんの記事作成サービス「サグーワークス」を活用したSEOに効果のある記事作成も行っていると耳にしていたので、記事作成も含めてコンサルティング期間中に検討したいなと考えていました。コンサルティングに加えて、SEOに欠かせない記事作成も検討できることに魅力を感じ、ウィルゲートさんに決めました。
SEO課題を解決するために行った施策
まずは上位表示を狙えるサイト・ページ構成への変更
ー(担当コンサルタントの金城に)どのようなコンサルティングを実施されたのでしょうか。
金城:ビジネスモデルや競合の強みを徹底して調査した上で、制作会社さんと協力しながらサイトのSEO改善を進めていきました。
調査した結果、サイト内部評価とコンテンツ評価に課題があることが分かりました。そこでサイト全体の内部修正とコンテンツSEOを軸に、以下の流れで施策を進めていきました。
まずサイト全体の内部修正から着手し、次にテンプレート単位、ページ単位での修正を進めていきました。例えば、コピー機の機種に関するページについては、メーカー別、機能別で一覧ページを作成しました。それだけでなく、ページ評価を上げる必要があったため、機種ごとのスペックなどの詳細情報を追加するなどの対策を実施しました。
コンサルティングで新たに狙うべきキーワードを発見
間宮:また、多くの検索流入が見込めるにも関わらず存在しないページがあることも調査の結果分かったため、対応するページの企画も合わせて実施しました。どのようなページかというと、例えば「リース 埼玉」などのキーワードで検索した際に、ランディングページになるようなページです。最終的には47都道府県分のページを作成しました。
コンテンツSEOで潜在層にアプローチ
ーそれ以外の施策についてはいかがでしたか。
金城:「サグーワークス」を活用したコンテンツSEOも行いました。コンテンツSEOを実施する上での目的は、潜在層へのアプローチです。そのための戦略として、記事で流入を稼ぐのではなく「コピー機」「複合機」の関連語でマッチするページを増やし、ドメイン単位で、コンテンツ評価を上げ、そこから流入を増やすポイントに置いていました。結果につながりやすい記事テーマは何か、という観点も加味しながら、テーマ選定を進めていきました。
成功のコツ①:コミュニケーションロスを無くす体制作り
解決した課題:制作会社にSEOの依頼が正しく伝わらず、施策の実装が進まなかった
─施策を進める中で難しかった点は何でしょうか。
金城:多くの施策の中で制作会社で実装するのにどれくらいの予算がかかり、費用対効果が高くなるかの見積もりが難しかったですね。サイトの内部修正などの対応については直接依頼していたので、連携を取りながら進めていきました。
間宮:施策を進める上でよく難しいなと感じるのが、制作会社さんとのコミュニケーションや連携の部分です。これまで別のSEO会社さんに依頼していた時期にも感じたのですが、
・SEO観点でのやるべきことと、制作サイドの領域でのやるべきことがうまくかみあわない
・SEOの提案をもらっても施策の実装がなかなか進まない
・見積もりが出るのに時間がかかってしまい、全体として進みが悪くなる
などの課題がありました。
しかし、今回は連携の取りやすいコミュニケーション体制が取れていたので、スムーズに施策を進めることができました。結果、多くの施策を行っていく中でも、想定よりも早い成果につながったのだと思います。
スムーズなコミュニケーション体制をつくった3つの工夫
─どのようなコミュニケーション体制を取られていたのでしょうか、
金城:関係者が多いと、どうしてもコミュニケーションロスが生まれてきてしまいます。そこでそのようなコミュニケーションロスをなくすために、以下の3つの工夫をしました。
①3方(ビジョン様、制作会社様、ウィルゲート)交えたビデオ会議の実施
②施策進捗管理表をスプレッドシート上で作成し、各施策を細かく管理
③重要な施策における進捗確認の徹底(SEO対策では、重要な施策と重要でない施策が混在する。重要な施策は何度も進捗状況を連絡するようにした)
成功のコツ②:事業目標に沿ったSEO戦略の立案
同じ事業主視点でSEO集客の先まで考えて提案をもらえたことがよかった
─施策を進めていく上で、コミュニケーション体制以外でよかったなと感じられたことがあれば教えてください。
間宮:こちらからの要望に対してテールでのキーワード対策、タグ単位での修正など、提案とセットで詳細にいただけたのが、スピーディーに施策を進められるようになったという点でよかったです。例えば、「コピー機ドットコム」のサイトで扱っている「レンタル」「中古販売」「リース」の3つのジャンルのうち、LTV(顧客生涯価値)が高い「リース」ページの修正を優先して進めたい、との提案をいただいたことがありました。
通常のSEO会社さんですと、「どのジャンルでもSEOを伸ばしていくか」といった、SEOの範囲での提案が多いのですが、金城さんからは「サイト・事業部全体として売上をどう伸ばしていくか」という観点から提案をいただけていました。私たちも事業部としてサイトを運営している以上、売上につなげていきたいと考えているので、そのように事業目線で提案いただけることはうれしかったですし、コミュニケーションも取りやすかったですね。
売上につながるキーワードを見極め、SEOに取り組むことが重要
金城:やはり収益の観点から考えたときに、サイト全体として検索からの流入が増え、トラフィックが伸びるだけでは不十分です。そこで重要なのが、単に検索順位を上げるだけでななく売上につながるキーワードの見極めだと考えています。
今回のケースですと、複数のジャンルで成果を上げながらも、いかにして収益性の高い「リース」のジャンルで成果を出すか、についてご提案させていただくことが多かったです。都度サイト全体の状況を確認し、関係者と適切にコミュニケーションを取りながら施策を進めていきました。
今後の展望:増えたアクセスを問い合わせにつながるサイト導線の強化
─今後の展望について、最後にお聞かせください。
間宮:金城さんからもあったように、SEOで成果が出ている中で、どのジャンルにフォーカスするか、増えてきたセッションをどう問い合わせまでつなげるか、など全体の導線を広い範囲で考えていくのが今後のフェーズだと考えています。
また、弊社では「コピー機ドットコム」に限らず複数のWebサイトや事業を展開しているので、今回の事例を活かして、別のWebサイトも合わせてSEOを伸ばしていきたいと考えています。結果として、情報通信事業部全体の売上につながる貢献がしていきたいですね。
まとめ
今回は株式会社ビジョン様のコンサルティング事例を元に、セッションやお問い合わせ数を伸ばすために行った施策をご紹介させて頂きました。
同じお悩みをお持ちの方は、ぜひウィルゲートまでお問い合わせください。
また、ウィルゲートでは様々なセミナー・説明会も開催しておりますので、この機会にぜひご参加ください!
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